茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

戦争はならぬもの

2020-08-09 23:32:46 | m-tamagoの物想い
 
 終戦75年を迎えるこの夏。

 今日は、長崎原爆記念日でした。
 私は、浦上天主堂のマリア像の顔が忘れられません。

 コロナの影響で式典なども縮小化していますが、
日本人が特に忘れてはならない戦争に関わる日は4つ。

 6月23日 沖縄慰霊の日
 8月 6日 広島原爆の日
 8月 9日 長崎原爆の日
 8月15日 終戦記念日


 心から祈りたいと思います。


 戦争は、なにがあってもしてはならないもの。
始めてはならないもの。


 自分自身が、もしくは、自分の大事な人(親、夫、妻、恋人、兄弟、子供)が、
誰かの大事な人を殺す行為でしかない。

 毎日、空から爆弾が降ってくるかもしれない、
 急に打たれたり刺されたりして殺されるかもしれない。
 大事な人も、知らない土地で死んで、弔いさえできないかもしれない。

 そんな恐怖と緊張の中で毎日生きていかなければならない。
 
 そう想像したら、絶対にしたくないと確信できると思います。

 八重の桜で、有名になった言葉ですが、 
「ならぬことはならぬものです。」
 戦争に関しては、そうだと思います。

 武器は手元にあったらいつか使いたくなります。
 間違って使ってしまう可能性もあります。
 でも、武器で誰かを脅しても果たして抑止力になるのでしょうか。
 難しい問題ですが、武器や核兵器による抑止力のことを耳にするたびに、
私は北風と太陽の話を思い出します。
 武器で脅しても、相手は頑なになって、ますますコミュニケーションはとれなくなるのではないか。

 好きなことを考え、話し、行動できるのも、平和があるからこそ。
  
 戦争について、私も実際には体験していませんが、小さいころに
様々な悲惨な実情をテレビや漫画やお話で知りました。
 本当に怖かった。悲しかった。
 そして、小さいながら、絶対に戦争はだめなんだと心に刻まれました。

 これから未来を創っていく子供たちには戦争の悲惨さ、おぞましさ
について、事実を知ってもらいたい。

 お互いが思いやりをもって、お互いを大切にできるようになるように。



 朝日新聞2020年8月8日の天声人語は、本来は幸せな子育てというものが
戦争によって複雑なものになったことが書かれていて、胸がしめつけられました。

以下引用***********

雑誌「俳句四季」8月号に子育てをめぐる句の特集があり、往年の名句が
いくつも紹介されていた。中村汀女の<咳の子のなぞなぞあそびきりもなや>。
風邪で家にいる子が、繰り返し遊びをせがむ。もてあましつつも付き合う母親の
姿が浮かぶ。

秋元不死男の<子を殴ちしながき一瞬天の蝉>には、
子をたたいてしまったことへの後悔が詠まれている。
中村草田男の<万緑の中や吾子の歯生え初むる>からは生命力への喜びが伝わる。

雑誌の特集では俳人の西川火尖さんが、目を引く句が戦前・戦中に多いと指摘していた。
「戦争が避けられない、子供ができたら戦地に送らねばならないときに、
子育ての名句が固まりとして出ている」。
暗い時代が、我が子を見る目を研ぎ澄ませるのだろうか。

思い出すのは、金子光晴の詩「冨士」である。
<戸籍よ。早く焼けてしまへ。誰も。俺の息子をおぼえてるな>
<息子よ。この手のひらにもみこまれてゐろ。帽子のうらへ一時、消えてゐろ>
兵役から子を守りたい気持ちが、悲しいほど伝わる。

病弱な息子の身体をさらに痛めつけてまで、金子は応召を引き延ばそうとした。
雨の中に立たせ、部屋に閉じ込めて煙でいぶした。各人がそれぞれのやり方で
軍を拒否すべきだと考えていたと、自伝にある。

戦地に送ることを意識しながら子を育てる。
やがて子も、戦争で死ぬことを思いながら育っていく。
この国にそんな時代があった。

そして戦争はいつも若者の命を要求する仕組みである。

**********************************


 平和な未来が続くように祈って。


戦争と平和 「一盌からピースフルネスを」
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/6d3c0c55766ed44dcaccfb9d78d56768#comment-list






 

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