心待ちにしていた“真の茶事”(引次の茶事)が終わった。真の茶事は大名物、名物と呼ばれる最上級の茶道具を使って行う茶事の為、実際はなかなか催すことのできない茶事。しかし、今回は真の茶事の中でも引次の茶事といって、先生が弟子にお許しを与え、最後はこの点前を目指して精進するのだと教える為の茶事として、催して下さった。大名物・名物が個人で所蔵すること珍しく美術館でしか見られない昨今は、見立ての道具を使って真の茶事を行うこともあるそうだ。通常の茶事とは随分様子が異なり、驚くことばかり、気持ちも違い、お話したいことがたくさんあります。今日はまず流れをご紹介します。
“茶事の流れ”の章にありますが、基本となる正午の茶事(風炉)茶事の流れを復習がてら。
1.待合 お汲み出しを頂く
2.外待合
3.迎付 亭主が客を迎えにでる
4.席入り(初入り) 初座
5.懐石 初座
6.初炭点前 初座
7.主菓子を出す 初座
8.中立 茶席を改める為一度退出する
9.席入り(後入り) 後座
10.濃茶点前 後座
11.後炭点前 後座
12.薄茶点前 後座
13.送り礼 亭主が客を送り出す
“真の茶事”(風炉)では、
1.待合 お汲み出しを頂く
2.外待合
3.迎付 亭主が客を迎えにでる
4.席入り(初入り)
床は諸飾り(掛物と真の花・花入れ)、台子飾り、風炉には鱗灰
5.真の炭点前
6.7種の主菓子を頂く
7.中立 席を改める為一度退出する
8.席入り(後入り)
床は具足飾り(利休様を描いた掛物とその前に三つ具足を飾る(ときわ木、香炉、燭台))
9.真の行台子点前(濃茶)
私たちが頂く濃茶を点てる前に利休様に“まき茶”を供え、皆で祈る。
その後、皆で濃茶を頂く。
10.先生が許状を読み上げ、お許しを頂戴する。
11.懐石 精進料理 朱塗りのお碗で。
12.懐石 精進おとし 黒塗りのお碗で。
13.別室で薄茶点前
14.送り礼 亭主が客を送り出す
“茶事の流れ”の章にありますが、基本となる正午の茶事(風炉)茶事の流れを復習がてら。
1.待合 お汲み出しを頂く
2.外待合
3.迎付 亭主が客を迎えにでる
4.席入り(初入り) 初座
5.懐石 初座
6.初炭点前 初座
7.主菓子を出す 初座
8.中立 茶席を改める為一度退出する
9.席入り(後入り) 後座
10.濃茶点前 後座
11.後炭点前 後座
12.薄茶点前 後座
13.送り礼 亭主が客を送り出す
“真の茶事”(風炉)では、
1.待合 お汲み出しを頂く
2.外待合
3.迎付 亭主が客を迎えにでる
4.席入り(初入り)
床は諸飾り(掛物と真の花・花入れ)、台子飾り、風炉には鱗灰
5.真の炭点前
6.7種の主菓子を頂く
7.中立 席を改める為一度退出する
8.席入り(後入り)
床は具足飾り(利休様を描いた掛物とその前に三つ具足を飾る(ときわ木、香炉、燭台))
9.真の行台子点前(濃茶)
私たちが頂く濃茶を点てる前に利休様に“まき茶”を供え、皆で祈る。
その後、皆で濃茶を頂く。
10.先生が許状を読み上げ、お許しを頂戴する。
11.懐石 精進料理 朱塗りのお碗で。
12.懐石 精進おとし 黒塗りのお碗で。
13.別室で薄茶点前
14.送り礼 亭主が客を送り出す
私の先生は、真の茶事でも、引次の茶事を催して下さいました。点前は真の行でしたが、真の草ですることもあるのですね。
最近は老舗でも真の茶事をなさるようですね。私の先生は、昔業躰先生から教えて頂いた形で行ってくださいました。
先生は一の膳、二の膳と続いてなさってから、別室に移動して薄茶をなさいました。丁寧にするなら、一と二の膳で部屋を変えることもあると。
おっしゃる通り、本来の茶事の順番を変えてしまうとそれは自由茶事になってしまう気がします。真の茶事なら尚更疑問を感じます。
懐石の手順について、他詳細について、一時ブログで公開しましたが、真の茶事なので、現在は自分の記録として写真とメモを手元に大切にとってあります。
精進の「一の膳」から精進落としの「二の膳」へ移る過程で八寸前後で困惑されているようです。最近老舗の一部で「真の茶事」では「一の膳」で満腹されるので、その後薄茶をしてから「二の膳」をされると聞きましたが、それは「真の茶事」ではなくて、「自由茶事」ではないかと思います。
あなた様の記述の11懐石、12懐石の順序の整合性はどのようにされましたか。
コメントありがとうございます。
まき茶については、本来はおっしゃる通り濃茶を点てるものだが、献茶の場合のような正式な方式は家元やそれを正式に習ったもののみに許される行為なので、私たちのようなものが利休様にお茶を差し上げる際はまき茶にするのだと先生はおっしゃっておいででした。
十段稽古は今は宗家でもなさっていないと聞き、とても残念に思っています。先生に十段稽古のお話を聞いた時、見ること学ぶことが適うならば精進したいと思ったものです。最後のお一人として伝授されたとはすばらしいですね。羨ましいです。
真の茶事は私の心に深く刻まれており、先生に感謝しています。
この日の掛物は月舟宗胡和尚の“結果自然成”でした。“ひとつの華から五枚の花びらが開いて美しい花を咲かせ自然に結果は生まれていく”という意味と教わりました。まだまだ未熟ながら、先生が教えて下さることを私も吸収して広めていけるように、私自身もいつか真の茶事ができるように精進しようと思いました。
小生は、裏千家業躰の木村宗博、山藤宗山両先生より、最後の一人として十段を極秘に伝授された者です。
あなたの先生は、ご立派ですね。真の茶事をされる先生は多くはありません。
精進おとしの器も朱塗りでしたか。準備するのが大変、もしくは両方はないので、もしかして朱塗りをお使いになったのかもしれませんね。
色々工夫もなさったようで、またの詳細楽しみにお待ちしております。
懐石作りを担当させていただき、いろいろ失敗もあり
冷や汗をかきながら、でも、楽しくお勉強できました。あれっと思ったのが、精進おとしの器も赤塗りでした。折敷ではなく点心盆にのせ、碗は、れんこんしんじょ に、鮑をそえ、吸い物碗には、お昆布をとおした白湯をいれ、お薄をいただいた後で、精進おとしをいただいたようです。雪のため、外露地は使えず、
家の玄関に壺をもちだし、なんとか、工夫しました。
もう少し、整理をして、プログにでも、かきこみしますね。ご旅行中のようで、楽しく拝見させていただいております。どうぞ、お気をつけて、、、。
真の炭点前は通常の炭とは随分違ってきますが、相伝なので、細かいところまではご説明は難しいですね、すみません。炭の組み方やつぎ方からして違います。
20日のお茶会、お水屋とは大変。
私は水屋は経験したことがないので、是非色々教えて下さい。楽しみにしています。
ご記憶あれば、よろしくお願いいたします。
20日のお茶事が楽しみですが、水屋の係のようです。発見があると思いますので、その際はお知らせしますね。