ちょっと前の話になりますが、待合に飾られていた色紙。
読めますか?
私はお恥ずかしながら”弁花” 花弁える(はなわきまえる)と読みました。
更に、小さく書かれた三文字は最後の”衣”しか読めず。
全然意味がわからない。
正しい読み方は、『弄花香満衣』でした。
とほほ。
花を弄すれば香り衣に満つ
この言葉は茶の世界では有名だそうです。
不勉強な私は全く知らず、先生から調べてみなさいと宿題を頂きました。
中国は唐の時代、于良史の「春山夜月(しゅんざんやげつ)」という詩の一節で、
水を掬すれば月手に在り の句との対句。
つまり、
掬水月在手 みずをきくすれば つき てにあり
弄花香満衣 はなをろうすれば かおり ころもにみつ
になります。
これがどういう意味を表わすものか。
長くなるので、今日はこれまで。
住職が書く字には癖もあって簡単には読めないものも多いのですが、
それにしても、書の勉強もしなければと痛感する今日この頃です。
祖父母はサラサラと色紙や短冊に筆で俳句や短歌を書き留める人たちでした。
今生きていたら、教えてもらいたいと、遺された色紙を見つめながら思うのでした。
コメントをありがとうございます。
確かにお坊さんの字、掛物で拝見する字は癖が多いものが沢山ありますね。
書も、茶碗などと同じでやはり同じ字でも見る方の好みはありますし、その時その字や言葉が心に響くか、異なってくると思います。
太玄老師は丸みのある大胆な文字ですよね。
私は言葉にもよりますが、結構好きです。
先生に、お坊さんの字は上手い下手を言っていけないと言われておりました。
確かに癖のある書き方をする老師もおります。
でも、文字がきれいな上手な字のお方を選んでしまいます。
太玄師は特徴のある字を揮毫されておりましたので、好き嫌いに分かれていたようです。