茶道の世界では十月は風炉最後の“侘びの月”。中置という特別なお点前が存在する。その名の通り、風炉釜を点前畳の真ん中に置く。
中置
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/83e39fa5e124651d57664be3c1e94fba
研究会で、五行棚の初炭をすることになり、今年は夏の暑い頃から五行棚のお稽古をしていた。五行棚は、通常水指が飾られる地板に風炉釜をすっぽり収めてしまう珍しい棚で、中置の時にしか使われない。茶通箱はすべきでない。
以前の説明と重なるが、今一度纏めておく。
この棚は玄々斎好みで大工木村清兵衛の作。陰陽五行を表す棚とされ、上下の2枚板が、陰と陽。竹の三本柱は3本とも節の数が異なり、客付(客に近い方)は陰で二節、勝手付(客に遠い方)は陽で三節、むこう中央は陰で一節となっている。
但し玄々斎お好みの頃は、客付三節、勝手付二節、むこう中央は一節で客付と勝手付が逆だったそうだ。何故変化したのだろう?
風炉釜を入れることで、木(板)、火(炭)、土(風炉)、金(釜)、水(釜の中の湯)の五行が揃うことから、その名がついた。従って風炉は必ず土風炉でなくてはならない。(金属製は不可)
天板を乾=天、地板を坤=地に、五行(木火土金水)を棚の中に納めることは、自然森羅万象を象る台子と同じ扱いをすることを表している。
五行棚、以下の写真拝借しました。
http://images.search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%b8%de%b9%d4%c3%aa&n=4&b=0&c=image&rh=20&d=1&to=1
五行棚では天板に様々な道具の飾り付けができ、侘びて寂しい季節にそれを楽しむのがご馳走だという。具体的にどう飾るのか。
茶事(風炉)では、簡単にいうと初入→懐石→初炭→中立→後入→濃茶→後炭→薄茶と進む。
(ご参考)茶事の流れ
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/08741c3fed238c339c3f2bc93588086a
初入すると、天板には、中央に薄器、左下に羽根と香合(入の字)が飾られている。初炭で羽根と香合は使用されて水屋に返される。(最初中央に薄器は飾られず、香合の問答の際に持って入り飾るという方法もあるようだ。)
後入すると、天板には薄器だけが残された形になっている。濃茶点前をし、柄杓を合を上に向けて棚左側に真っ直ぐ引き、蓋置をその右手前に飾って水屋に戻る。
後炭の後、薄茶で薄器を使用、最後に入の字に柄杓と蓋置を飾る。
五行棚での茶事などしたことのない私には、普段のお稽古では一部の飾り方しか知らなかった。実はこんなにバリエーションがあるということを今回先生に教えて頂き、感動した。
研究会に出るに当たっても、先生は茶事形式だったらこのような問答をしてと詳細なご指導を下さった。つい自分のやる点前にだけ集中してしまうが、点前とは茶事の割稽古であるという前提をいつも忘れてはならないということだろう。御蔭様で最近茶事だとどうなるのだろうかと必ず考えるようになった。
いわゆる中置には大板中置、小板中置、五行棚の3つしかない。長板一つ置も中央に風炉を置くがこれは”真”に順ずる為中置とは呼ばないそうだ。
中置の季節、静かに確実に深まっていく秋、終わり行く風炉の季節を楽しみたい。
<ご参考>
中置
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/83e39fa5e124651d57664be3c1e94fba
研究会で、五行棚の初炭をすることになり、今年は夏の暑い頃から五行棚のお稽古をしていた。五行棚は、通常水指が飾られる地板に風炉釜をすっぽり収めてしまう珍しい棚で、中置の時にしか使われない。茶通箱はすべきでない。
以前の説明と重なるが、今一度纏めておく。
この棚は玄々斎好みで大工木村清兵衛の作。陰陽五行を表す棚とされ、上下の2枚板が、陰と陽。竹の三本柱は3本とも節の数が異なり、客付(客に近い方)は陰で二節、勝手付(客に遠い方)は陽で三節、むこう中央は陰で一節となっている。
但し玄々斎お好みの頃は、客付三節、勝手付二節、むこう中央は一節で客付と勝手付が逆だったそうだ。何故変化したのだろう?
風炉釜を入れることで、木(板)、火(炭)、土(風炉)、金(釜)、水(釜の中の湯)の五行が揃うことから、その名がついた。従って風炉は必ず土風炉でなくてはならない。(金属製は不可)
天板を乾=天、地板を坤=地に、五行(木火土金水)を棚の中に納めることは、自然森羅万象を象る台子と同じ扱いをすることを表している。
五行棚、以下の写真拝借しました。
http://images.search.yahoo.co.jp/bin/query?p=%b8%de%b9%d4%c3%aa&n=4&b=0&c=image&rh=20&d=1&to=1
五行棚では天板に様々な道具の飾り付けができ、侘びて寂しい季節にそれを楽しむのがご馳走だという。具体的にどう飾るのか。
茶事(風炉)では、簡単にいうと初入→懐石→初炭→中立→後入→濃茶→後炭→薄茶と進む。
(ご参考)茶事の流れ
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/08741c3fed238c339c3f2bc93588086a
初入すると、天板には、中央に薄器、左下に羽根と香合(入の字)が飾られている。初炭で羽根と香合は使用されて水屋に返される。(最初中央に薄器は飾られず、香合の問答の際に持って入り飾るという方法もあるようだ。)
後入すると、天板には薄器だけが残された形になっている。濃茶点前をし、柄杓を合を上に向けて棚左側に真っ直ぐ引き、蓋置をその右手前に飾って水屋に戻る。
後炭の後、薄茶で薄器を使用、最後に入の字に柄杓と蓋置を飾る。
五行棚での茶事などしたことのない私には、普段のお稽古では一部の飾り方しか知らなかった。実はこんなにバリエーションがあるということを今回先生に教えて頂き、感動した。
研究会に出るに当たっても、先生は茶事形式だったらこのような問答をしてと詳細なご指導を下さった。つい自分のやる点前にだけ集中してしまうが、点前とは茶事の割稽古であるという前提をいつも忘れてはならないということだろう。御蔭様で最近茶事だとどうなるのだろうかと必ず考えるようになった。
いわゆる中置には大板中置、小板中置、五行棚の3つしかない。長板一つ置も中央に風炉を置くがこれは”真”に順ずる為中置とは呼ばないそうだ。
中置の季節、静かに確実に深まっていく秋、終わり行く風炉の季節を楽しみたい。
<ご参考>
五行も、高校生に木(板)、火(炭)、土(風炉)、金(釜)、水(湯)で、すべて入っていると教えると、冥王星がなくなった記事があったせいか、水、金、地、火、木、土、天、海、冥 ととなえてしまいます。
五行の相克と、相生の関係は、興味深いようです。
棚なんで、買えないわぁ~、、、(泣)
10月は名残。ひびきもいいですね、「なごり」。
お花も帰り花と言って、沢山活けて。
たまごさんの炭点前、見たかったです!
私も先日教室で五行棚に初対面できました!
感動の嵐です。
陰陽五行の五行棚が非常に宇宙観をしめしていて大好きです。
一年の内一ヶ月しか使いませんが、そのために土風炉と五行棚を購入してしまいました。
名残の為に細水指を造っていたので、これを使うのも楽しみです。
名残では板風炉や欠風炉もいつかチャレンジしてみたいです。
名残はすることが一杯あって大変です。
それにしても柄杓のかざり方が微妙に変わってくるのでなかなか興味深い棚です。
10月しかお稽古しないのですがママも五行棚は好きです。
柄杓の飾り方・・・もう一度お勉強しておこうっと!
風炉釜を畳の中央に飾りますので水指は細水指を
使います。竹台子の一飾り、長板の一つ飾りも中置の手前となります。
昨年の十月一日山寺芭蕉記念館での市民の茶で自作の赤樂梔子水指(如心斉好み写し)を使い茶会を担当しました。ブログ投稿できなかったのは残念です。
秋に入り中置は季節感がはっきり現れていて大好きな手前です
表さん の竹台子で中置 するのですか?
以前ミクシイの茶道部コミュで 竹台子で中置と言う話が出て 中置きではなく 如心齋が考案した点前であって 中置きではないという やりとりが在ったのですが 侘びの形の中置が 台子に準じる長板や 竹台子で 行なうのは 不思議な気がいたしますが
家元では、秋の天然忌(九月十三日)の行事にこの一つ飾りをすることになっています。
木火土金水、確かに水金地火木にも似ていますね。あながち関係がないともいえませんしね。
>五行の相克と、相生の関係は、興味深いようです。
私も以前書きましたが、中国三千年の歴史はすごいですね。こうしたことに子供達が興味をもってくれるのはうれしいですね。自然は互いにバランスを保っている、そう知れば感謝したり、モノを大切にすることに繋がっていく気がします。
陰陽五行説 http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/25cef4227367a4ec1f1368aa306c239c
五行棚で思うのは風炉釜が据えられると見事なんだけれど、入っていない状態って間抜けですよね~。
なごり、いい言葉ですね。秋は少し寂しい季節だけれど、茶人にとってはお正月がやってくる、と思えば待ち遠しく楽しい気持ちになりますね。
>たまごさんの炭点前、見たかったです!
clayさんのお手前も見せて下さいね!
初めての五行棚、うれしさが伝わってきました。
>一年の内一ヶ月しか使いませんが、そのために土風炉と五行棚を購入してしまいました。
いつも行動が早くていらっしゃる!
しかもお手製の細水指とは名残の中でご馳走ですね~。
>柄杓のかざり方が微妙に変わってくるのでなかなか興味深い棚です。
本当に、なるほどなるほどと感心してしまいました。