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ハープ型の楽譜

2005年09月05日 13時14分19秒 | 古楽入門
ハープ型の楽譜 "La Harpe de Melodie"


「旋律ゆたかなハープを」'''は、ハープの形をした楽譜です。
 上部2声が5度で模倣をしていく、3声のヴィルレー。

'ジャコブ・ド・サンレーシュ作曲 Jacob de SENLECHES (Late 14th century) French
 中世末期(14世紀後半)、フランスの'''アルス・スブティリオール'''(繊細な技法)の音楽家。

中世のラップハープ (ティム・ホブロー製作)


■歌詞
歌詞は楽譜の事を言っていいるだけで、それ以外の意味はありません。

 もしあなたが私をきちんと歌いたいなら
 よりよく協和するために
 テノールの5度上から始めなさい
 そうしないと不協和になるでしょう~
(テノールは定旋律という意味。男性の高い声という意味はありません)

■アルス・スブティリオール Ars subtilior(繊細な技法)
 中世の末期に現れた技法。複雑なリズムが特徴。
 前衛的で20世紀音楽(現代音楽)に似ているとも言われます。
 アルス(Ars)は英語のアート(Art)にあたる言葉。芸術というより技法。

■ヴィルレー virelais
 中世フランス世俗歌曲の定型のひとつ。
 形式:AbbaA (Aはメロディーも歌詞も同じ)

MIDI音源

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