スクラップ・アンド・ビルド。

読了。羽田圭介氏のスクラップ・アンド・ビルド。
内容は読めばわかります。
私の話でもしましょう。
私には、父方の祖母、母方の祖父の二人がいました。
二人とも、私に死に際を見せてくれました。
祖母が最期に残した言葉は、「わしゃ、死ぬるんやろうか？」でした。
祖父の呼吸が止まり、脈拍が消えた瞬間を確認したのは、私です。
そういうのに立ち会う事って、生きていく上で大事だと思います。
人間は、生きると言う方向性と、寿命と言う大きさを持ったベクトルだと思いました。

第153回芥川賞受賞作。