"Self-government is our right, a thing born in us at birth, a thing no more to be doled out to us or withheld from us by another people than the right to life itself - the right to feel the sun or smell the flowers, or love our kind." Roger Casement
過去において、西サハラの住民であるサハラウィは、自由で誇り高い遊牧民族でした。彼らは常に雲の湧く方角を探し求めていました。これは、雨の降る場所を見定め、そこでラクダたちを放牧するためでした。このため彼らは「雲の子供たち」あるいは「雲を追い求める民」と呼ばれました。
今日のサハラウィは既に30年以上、難民キャンプで暮らすことを強いられています。彼らの祖国である西サハラがモロッコに占領されているためです。
このホームページは、サハラウィが暮らす難民キャンプの写真を紹介するためのものです。
西サハラとサハラウィに関する更に詳しい情報は、下に紹介してある西サハラ・サイトをご覧ください。日本語サイトもあります。
サハラウィ民族
中世における長い歳月の中で、サハラ地方の原住民ベルベル民族と、オリエントから移住してきたアラブ民族が、次第に混ざり合い、独自の民族グループへと発展しました。これが今日のサハラウィです。近代において西サハラはスペインの植民地となりました。1975年には漸く西サハラ独立が目前に迫りましたが、スペイン軍の引き上げと前後してモロッコが侵入、西サハラを占領しました。
サハラウィの難民キャンプ
モロッコの侵入によって、サハラウィは自国内の難民となりました。しかしモロッコ軍からナパーム弾で爆撃されたため、彼らは更に国境を越え、アルジェリアのティンドーフ地区へ逃れることを余儀なくされました。以来サハラウィ難民は、生活条件改善のため最大限努力してきましたが、砂漠の中の難民キャンプという条件下での日常生活は、依然として極めて困難なものです。キャンプには幼稚園、小学校、職業学校、病院、菜園などもあります。
サハラウィ難民キャンプの位置
ティンドーフ地区はアルジェリア最西端にあります。この地方のサハラ砂漠に、4つの大きな難民キャンプがあり、被占領地にある主要都市の名をとって、夫々エル・アユーン、スマラ、ダフラ、アウセルドと呼ばれています。加えて幾つかのキャンプがあり、夫々寄宿学校があります。
難民キャンプの運営機構
サハラウィは1973年に、独立運動の組織としてポリサリオ戦線(スペイン語名「フレンテ・ポプラール・パラ・ラ・リベラシオン・デ・サギア・エル・ハムラ・イ・リオ・デ・オロ」の略称)を結成、更に1976年には、サハラ・アラブ民主共和国が誕生しました。行政センターであるラボウニには、亡命政府と幾つかの省などがあり、全ての難民キャンプは亡命政府によって運営されています。各キャンプ(ウィラヤ)にも夫々、行政センターがあり、知事が就任しています。夫々のウィラヤも幾つかの区からなり、そこにも行政センターが置かれています。
西サハラ・サイト
日本語サイト
西サハラ問題研究会ホームページ
国際法の専門家が、モロッコによる国際法違反の西サハラ占領について解明
西サハラ支援
人権擁護の立場からサハラウィの民族自決権を支援するサイト
多国語サイト
ARSO:最も包括的な多国語によるサイト(英語、フランス語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語)。様々な国の数々のウエブサイトとブログを紹介する長いリストがあります。
Sahara Press Service:最新ニュースがアップデートされます(スペイン語、英語、フランス語)
AFAPREDESA: モロッコによって投獄され、あるいは拉致されて行方不明となっているサハラウィの家族が組織している団体のサイト(アラビア語、スペイン語、英語、フランス語)
英語サイト
Australia Western Sahara Association
オーストラリアの支援団体のホームページ
Western Sahara Campaign UK
イギリスの支援団体のサイト
War on Want – Western Sahara Page (UK)
社会的不正と、そこから生じる貧困を無くすことを目的とするイギリスの団体の西サハラに関するページ
Sandblast – Voices and Visions from Western Sahara
ロンドンを本拠地とする慈善団体による西サハラとサハラウィの文化に関するサイト。西サハラの歌がバックに流れています。
Western Sahara Online (USA)
アメリカの支援団体によるサイトで、サハラウィ民族、西サハラの歴史、植民地時代、モロッコの侵入と占領、ポリサリオなど項目別に、簡潔に紹介されています。
Western Sahara Page of Congressman Joe Pitts (USA)
西サハラ支援に尽力しているアメリカの国会議員ジョン・ピットのサイト
Homeland International (USA)
アメリカの支援団体によるサイト
Western Sahara Resource Watch(Norway)
占領国モロッコによる西サハラ資源の不法利用・輸出を告発するサイト
西サハラに関する本
Amazonで購入可能です。