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艦船、つれづれ雑記帖

艦船模型好きの筆者が、つれづれなるままにつづる考証とか批評とか

「八雲」の艦尾艦名板

2011年07月05日 | 巡洋艦・海防艦「八雲」

「磐手」をやったら、「八雲」もやらなくてはと、今回は「八雲」の艦名板です(「昭和12年度練習艦隊巡航記念」写真帖より)。
「磐手」とは違い、スタンウオークの柵のところに取り付けられています。横須賀に現存する戦艦「三笠」も、同じ感じで艦名板が取り付けられていますね。

「八雲」の後艦橋の変化

2011年06月20日 | 巡洋艦・海防艦「八雲」


「写真日本軍艦史」(海と空社、昭和9年発行)より「八雲」です。
発行より50年以上経っていますので、著作権上も問題なしと判断してアップします。
撮影の時期は不明ですが、昭和9年以前なのは疑う余地なしでしょう。
後艦橋が、昭和12年以降と全然違うことがよくわかります。


参考まで、昭和12年度の「八雲」の写真も再度アップします。

(昭和12年度練習艦隊巡航記念写真帖)より。
見比べると、司令塔まわりがエンクローズされている様子がよく分かると思います。

ネタがつきてきましたので、過去記事とダブってますが、ご容赦ください。

練習艦「八雲」おまけ(その2)

2011年06月09日 | 巡洋艦・海防艦「八雲」


 「昭和12年度練習艦隊巡航記念」写真帖より。
 何げない集合写真ですが、私が言ういわゆる「八雲の謎の部分」(後艦橋前のケースメートの部分)の甲板で写した写真と思われます。

 左舷側から右舷側を撮影したもので、向かって右側が後艦橋、左側が艦首側です。階段は後艦橋に登る階段。画面上を横切っている棒は、後部マストのデリックです。
 画面の真後ろが右舷に増設された部屋の部分にあたります。扉があることが確認できます。ただ、その扉の存在が分かるという1点で、アップする意味があると考えました。

練習艦「八雲」おまけ

2011年06月08日 | 巡洋艦・海防艦「八雲」


「昭和14年練習艦隊巡航記念」写真帖より、上海における「八雲」の写真です。
やや不鮮明で恐縮ですが、参考までにアップします。

この年の練習艦隊は「八雲」「磐手」「知床」の3隻で、中国やハワイなどを巡っています。旧装甲巡洋艦が使われた遠洋航海はこの年が最後で、翌年は新鋭の練習巡洋艦「鹿島」「香取」で行われました。

ちなみに、昭和12年海軍省年報極秘版(防衛研究所所蔵)掲載の昭和13年3月31日調べの「八雲」の武装は、20センチ砲4門、15センチ砲8門、8センチ高角砲3門、3年式機銃3門、山ノ内短5センチ砲(礼砲)2門となっています。

3年式機銃は普段は取り外しています。他の写真を見ますと、礼砲は前艦橋ウイング下の両舷と思われます。

また、「八雲」のすばらしい写真が、「世界の艦船」誌1997年1月号に載っています。
昭和11年度練習艦隊が、パナマ運河を通過している時の写真で、めずらしい上空から撮した俯瞰写真です。

12年以降とは艦橋の天井やマストの高さ、後艦橋の形状などが違っており注意が必要ですが、短艇のレイアウトや前艦橋ウイングの平面形が新造時の凸形とは違い「おむすび形?」になっているのがはっきりわかります。

興味のある方はぜひご参照ください。

練習艦「八雲」謎の部分(その3)

2011年06月07日 | 巡洋艦・海防艦「八雲」


練習艦「八雲」謎の部分が写った写真です。
「昭和14年度練習艦隊巡航記念」写真帖(帝国海軍社)にズバリ出ています。
右舷側(写真向かって左)にちょっとした部屋が増設されているのですね。左舷側も、昭和11年以前に比べると、若干張り出しているようです。

2009年の晩夏、東京・九段下の「昭和館」図書室で、この写真を見つけた時は、静かな図書室で叫びだしそうになりました。そのぐらいうれしかったです。
それまで、昭和館がそんなに図書が充実しているとは思いませんでした。
今は同写真帖を、古本屋で見つけ、私も所蔵しております。

この「昭和館」の図書室は、昭和時代に関する書物が集まっており、「練習艦隊巡航記念」写真帖もだいぶそろっています。

昭和館のHP(http://www.showakan.go.jp/)で図書室の蔵書検索も出来ますので、興味のある方はどうぞ。

しかも、この昭和館の図書室は、コピー機があり、禁止書物以外は、自分で自由にコピー出来るのが何よりありがたいです。
防衛研では、業者委託のため、コピー申請したあと、現物が届くまで数週間かかりますから。
画像そのものがほしいという時は別ですが、模型づくりのため、当面の資料がほしいという場合は重宝すると思います。ちなみに図書室への入場は無料です。