春爛漫である。桃のシーズンにはまだ早すぎるが、近所のコンビニでみつけた「ピーチデザート」に心を惹かれ、衝動買いしてしまった。
ほんのり紅色の透き通ったピーチゼリーの上に生クリームがゆるやかに折り重なっている。なんと上品、エレガント、「生クリーム食べたいごころ」を刺激される外観で、手に取らずにはいられなかった。
いわゆるコンビニ・スイーツで、プラスチックのカップに入ったお安い品だ。それでもちょっと早すぎるタイミングの出会い、たまたま夏のように暑い日だったこともあり
「もしかして、もう桃の季節?」
などと錯覚を起こしたりする。旬よりも早めに出るというのは、それなりに効果があるものなのだろう。
見ためどおりの優しい上品な甘さだった。初夏になったら冷たく冷やしてもう一度食べたい。