前作『のっけから失礼します』に続き、雑誌「BAILA」で約4年間連載されたエッセイに書き下ろしを加えた本作。
ストーリー
同衾するほど愛しいピカチュウのぬいぐるみや、すくすくと育つ観葉植物との日々。玄関の柱に巣を作るハチとの戦い、近所に住む家族との交流、EXILE一族に対する深い愛……。笑いあり、ときどき涙あり (?)
2019年6月号から約4年分の雑誌「BAILA」での連載に、書き下ろしを加えた全55編、三浦しをんワールド全開の最新エッセイ集。
コロナ禍でも、コロナが明けても。人気作家の目を通して描かれる「なんてことのない日常」。その素晴らしさと可笑しさがここに。
おしゃれ雑誌に掲載されがちな、しをんさんのエッセイ…
今回もまた相変わらずな日常のエッセイに笑わせてもらった😂
相変わらず、と言いながらも、エッセイにはレギュラー出演している御父上や御母上も高齢になられて、それ故の新たな悩みが出てきたりしている。それとパンデミック。幸い?文筆業を生業にしているしをんさんは家での仕事がメインのため、お仕事上では大きな変化はなかったようだけど…(オンラインなどが増えたり外出に気を付けておられたようですが)
個人的には玄関の柱に巣を作ろうとするハチとの戦いが可笑しかった。対策をされて巣は作れなくなってしまったけど、今後も巣を作ろうとハチたちがやってくるのかこないのか、その辺りを観察し続けて欲しいと思うのであります。
たとえコロナ禍にあっても、仕事に追われ記憶を失うことがあろうとも、こうして何てことない日常を過ごせることのありがたみよ。そんなことを気付かされる一冊。