恩田ワールド堪能✨
ストーリー
太郎と散多は古道具店を営む兄弟。ものに触れるとそこに宿る記憶が見えるという散多は、古いタイルからこれまでにないほど強烈なイメージを受ける。そこに映し出されたのは幼い頃に亡くした両親の姿だった。タイルと両親にまつわる謎と、廃ビルで目撃された少女の都市伝説が交差するとき、時を越えた物語の扉が開く。兄弟のひと夏の不思議な冒険を描くファンタジックミステリー長編。
古道具店を営む纐纈太郎・散多(ものに宿る記憶が見えるという能力あり)の兄弟。古いタイルから強烈なイメージを得たことをきっかけに、タイルや幼い頃に亡くした両親にまつわる謎と、廃墟で目撃される少女とに何か関連があることに気付いていく。
纐纈は「こうけつ」と読むのだな。漢字の作りから読めるっちゃ読めるけど、凄い珍しい苗字だし画数も多い。この苗字や、兄弟の名前の由来も重要なポイントだったね。特に散多!それはどっちが先なのー!?
どこかホラーみがあるし、ややミステリーっぽいところがあるのも恩田さんらしい。最後はふわっと風が吹き抜けていったかのような爽快感もある。
あの年の夏は何かが変わるきっかけだったねと、きっと纐纈兄弟は後から思い出して語っているに違いない。不思議なお話だった。
今読み始めた本もたまたま手に取ったからなんだけど恩田さん。
同時に「薬屋のひとりごと」も文庫本で読み始めました😅やっぱり我慢できず…寝る前の短い時間に読み進める感じなので、まだまだ先は長いですな。