探し物は・・・

何かを探して見つからない時、悲しくなるけれど
探すものがあるって、それだけで、すてきなこと 

新しい音楽の世界

2008年05月28日 | Music

楽器の話から、久しぶりに『ターンレフト・ターンライト』の世界を思い出していました。日本語の絵本を取り出して眺めていたところに、とてもすてきな贈り物が届いてびっくりするやら、感激するやら。

"A chance of Sunshine ~Music for Jimmy's "Turn Left,Turn Right"というCDです。2002年に台湾で出されたものですから、映画より前ですね。オリジナルの絵本から抜粋した場面に合わせて21曲が収められています。いくつかはとても耳慣れた曲。
たとえば、二人が雨ににじんだメモを頼りに電話をかけている場面↑には「呼喚你」("Calling You")。バレンタインデーのページには「有趣的情人節」("My Funny Valentine")。

この映画には原作のジミーさんの絵本と同じ構図のシーンがいくつも出てきます。せっかくなので、絵本と映画の同じ場面を並べてみました。

↑このページには、「皮亞佐拉:自由探戈」これ、わかります?曲を聞いたら、「あ、あれね」とすぐわかると思いますが。(ヒント=最初の4文字は作曲者名、あとの4文字は曲名ですが、こちらは意味重視)

映画にはない場面ですが、絵本の9月24日のページ。色付いたもみじの中に二つ並んだ窓から外を眺めている二人という絵には、「隣からアラベスクのエチュードが聞こえてきた」という文章が添えられています。これを読んだときは気付かなかったのですが、このCDを聞いて、ジミーさんのいうアラベスクがドビュッシーのピアノ曲だったことがわかりました。
実は、ピアノを習っていたころ、いつも先生の選んだ曲を練習していたのに、これだけは自分からやりたいと楽譜を買った思い出の曲。先生の主義には合わなくて発表会では弾かせてもらえなかったけれど、それだけに自分のために弾く曲として大切に思っていました。神戸を離れる時、友人の息子さんにピアノを譲って来たのですが、また鍵盤に触ってみたいなと、ふと思いました。ちなみに漢字で書くと「徳布西:阿拉貝斯克」。
ほかにも「巴哈:郭徳堡変奏曲」(バッハ:ゴールドベルグ変奏曲)など。

ジミーさんが描いたたった一つのラブストーリー(先日、テレビで見た番組の中で、「ラブストーリーをまた描きたいなと思うんだけど、なぜだか描けないんだよね」とのことだったので、いまのところ唯一の)。オリジナルの絵本から、映画やCDに世界が広がっています。今まで、私にとって、この作品の音楽といえば、映画のOSTの曲でした。絵本を開いても、あのメロディーが思い浮かぶほど。でも、このCDには別の音楽の世界が詰まっています。1冊の絵本から受ける印象が、いろいろに変化するのが、とても不思議な感じです。


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2 コメント

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漢字だと?? (ミロ)
2008-05-28 23:34:58
ゆきんこさん、こんばんは。
すてきなCDがあるんですねえ♪
いいなあ、ゆきんこさん、ドビュッシー弾けたのね~
近代は難しいよ~ww
(だからって、古典がちゃんと弾けたわけでもない・・・ソナタが精一杯w)
フランスものって、なんか品とか優雅さとかがなくてはいけない、
すなわちオトナにしか弾けない、という感じが
ありました(私が勝手にそう思ってただけですけどw)
それにしても、皮亞佐拉って・・・誰?ピアソラ?違うよね・・
みなさんわかるんですか?・・・恥
漢字で書かれると、徳布西とか巴哈とか、
のけぞってしまいますねww
ジミーさんの世界は、よく知らなかったのですが
少し身近な感じもしてきました♪
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正解! (ゆきんこ)
2008-05-29 05:45:16
ミロさん

>皮亞佐拉って・・・誰?ピアソラ?違うよね
正解ですよ~
自由探戈=リベルタンゴ
この表記の発想がおもしろいなと、一人で喜んでたんです。
この曲も大好き。

>フランスものって、なんか品とか優雅さとかがなくてはいけない、
だから発表会ではお許し出なかったのよ、きっと。
単に、好きだというだけのレベルですよ
かっこよく弾きこなしてたなんて想像しないでくださいませ。
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