ドラマ『ラスト・フレンズ』

2008年06月13日 00時32分13秒 | Days
話題のドラマ『ラスト・フレンズ』(CX)。
今夜の放送は見ていて胸が痛かったです。

まず、瑠可(上野樹里)。
性同一性障害は障害というよりひとつの生き方なのだと
それを本人や本人の身近な人たちが受け入れたことで
とても救われた思いでした。
よかった…。

次に、美知留(長澤まさみ)。
DVは加害者だけではなく、被害者も変わることが大切だと感じました。
ドラマが始まったばかりの頃は正直ちょっとイライラしたけれど
いろんな壁を乗り越えて彼女はとても強くなったと思います。

そして、宗佑(錦戸亮)。
恋人に暴力をふるうという愛し方はまちがっていたけれど
宗佑自身もそのことには気付いていて
けれど自分でもどうしようもなくて…という葛藤がせつなかったです。
特に後半では、彼の「さみしい」という叫びが聞こえてくるようで
痛々しくて胸がとても苦しくなりました。

終盤、美知留の涙を見て自分も涙をこぼした宗佑。
そのあとのやり切れない思いに苛立つ宗佑。
シェアハウスでの美知留の写真を泣きながら見つめる宗佑。

宗佑の美知留への愛の強さと
暴力をふるってしまうという矛盾に対する苦悩が伝わってきて
思わず涙がこぼれました。

そして今夜のラストシーン。
眠るようにソファに横たわる宗佑。
血に染まるウェディングドレスを抱える宗佑の姿に
しばらく号泣でした。

きっと死を選ぶことでしか自分をコントロールできなかったのでしょう。
愛し方はまちがってしまったけれど
宗佑は本当に美知留のことを愛していたのでしょう。
最低な自分であっても誰かに愛してほしかったのでしょう。
美知留に愛してほしいと思ったのでしょう。

悲しいけれど、美しいとも思いました。

ドラマだからいえることだとは思います。
実際にはもっともっと壮絶なのだと思います。
でも、現実にこうしたことで悩んでいる人たちにも
きっと救われる道があるのではないかと思います。
そうあってほしいと思います。

来週はいよいよ最終回。
あぁ、また泣いてしまいそうな予感…。