『スカイ・クロラ』 ジャパンプレミア

2008年07月04日 02時08分18秒 | Movie
押井守監督の最新作『スカイ・クロラ』。
舞台挨拶つきのジャパンプレミア試写会へ行きました。

今回は早めの時間に行けなかったので前のほうではなく
むしろ真ん中よりちょっと後ろぐらいの席。
見たかった谷原章介さんの姿は遠目にしか見えませんでしたが
それでもカッコよかったです。

押井守監督といえば、『攻殻機動隊』とか『イノセンス』。
両作品とも見たことはないのですが
「世界観が確立している」というイメージがあります。
映画祭でいえばカンヌ系?
万人受けというよりも好き嫌いが分かれるという印象です。

…わたし、苦手なのですよ、カンヌ系。苦笑。

なんというか。
じっくり考えなければいけないというか。
マニアックというか。

「もう一度、生まれてきたいと思う?」

キーワードのようにポスターなどに描かれているのだけれど
この意味がなんだかいまいちわからないままです。
わかるような、わからないような。

ストーリーはともかくとして(すみません)
実写かと思うほどリアルなCG映像には思わず息をのみました。
一方、登場人物たちのアニメーションがあまりに平面的で
この対比が味なのかもしれませんが、個人的には違和感が…。

うーん。

やっぱりわたしには難しい映画は無理なようです。
結局、何がいいたい映画だったのだろう…。

誰か教えてください。

『おくりびと』

2008年06月11日 22時22分31秒 | Movie
完成披露試写会で一足早く見てきました。
本木雅弘さん主演の『おくりびと』。

上映前の舞台挨拶に登場した本木雅弘さんはとても美しくて
テレビで見るよりもずっと魅力的でビックリしました。
広末涼子さんはやわらかい雰囲気で、かわいらしい女性。
山崎努さんはインタビューのコメントも仕草もおもしろくて
会場中に笑いを巻き起こしていました。

最前列だったので舞台挨拶はバッチリでしたが
肝心の映画はちょっと見づらいかな、と思ったのですが
アクション映画のような大きい動きがないので全然問題ありませんでした。

公開が9月ということで、どんな映画なのかさっぱりわからず
正直、あまり期待はしていませんでした。

…が。

思いのほかとってもいい映画でした。

テーマとなっている職業は「納棺師」。
読んで字のごとく、遺体を棺に納める仕事。

葬儀屋さんをはじめとする「死」に携わる職業はあまりいいイメージがなく
そもそも「納棺師」という職業があることさえ知りませんでした。
しかし、この映画を見て
「死」は忌むべきものではないのかもしれないと思いました。
人として迎える最後の大切な節目なのではないかと。

作品にはあちこちにやわらかな笑いがちりばめられていて
会場からも何度も笑い声が聞こえていました。
あたたかい気持ちになる映画だと思います。

その映画を彩っているのが素敵な音楽。
手掛けたのは宮崎駿作品でもおなじみ、久石譲さん。
主人公が元はチェロの演奏家ということもあり
音楽はチェロを基調としたものなのですが
この音楽がまたせつなくて美しくて。

まだまだ先の公開ですが、おすすめの作品です。

『奇跡のシンフォニー』

2008年06月10日 22時08分31秒 | Movie
今夜観たのは『奇跡のシンフォニー』。
両親に会うことを夢見ながら施設で育った男の子のお話。

想像していたのとはちがって
疾走感というか迫力のある作品でした。

上映前のイベントに登場した高橋ジョージさんが
音楽を絶賛していて、サントラが欲しいとまで言っていたのですが
その意味がよくわかりました。

ストーリーがあって音楽がある、というよりも
音楽があって、そこにストーリーがある、という感じ。
とにかく、すごい。

この音楽はぜひとも映画館で体感してもらいたい!

わたしは終盤、ドキドキしっぱなしでした。
スリルではなく、興奮で。
呼吸するのを忘れそうになるくらい。
終わってからもしばらく胸がドキドキしてました。

ロックが好きな人もクラシックが好きな人も
きっとお気に入りの1曲が見つかるはず。

もう一度、映画館で見てもいいかも。
それくらい気に入りました。

わたしもサントラ欲しいです。

『クライマーズ・ハイ』

2008年06月10日 18時22分49秒 | Movie
試写会に行ってきました。
日航機墜落事故を追った新聞記者を描いた『クライマーズ・ハイ』。
主演は堤真一。

舞台となるのは群馬の地方新聞社。
日航機の墜落した御巣鷹山の地元紙として
死者520名の命を追う記者たちと、彼らをとりまく人間模様。

約2時間半という長編ではあるものの
長さを感じさせない作品でした。

新聞がどのように作られているのかを全然知らなかったので
新聞社内でのシーンはよくわからない部分もありましたが
逆にそれが一種の職人の世界を表しているという感じもしました。
また、緊迫感やパニック感、興奮による感情の高ぶりが
空気となって画面から伝わってくるようでした。

主人公とその息子の絆のストーリーも織り込まれていますが
墜落事故との関連性がいまいちよくわかりませんでした。
わたしの理解力不足かしら。

登山のシーンはそのスケールに圧倒。
山が映画全体を通していろんな象徴になっている気がします。

映画には女性も登場しますが
やはり新聞社、しかも20年以上前ということもあって
男たちの熱いドラマという印象が強いです。

見てよかったと思える作品でした。
7月公開予定です。

『JUNO』

2008年06月03日 23時45分44秒 | Movie
試写会に行ってきました。
今日の映画は『JUNO』。

16歳の高校生、JUNOは予定外の妊娠をしてしまい
中絶ではなく出産を選び
養子を望む夫婦を探し、
その一連の「事件」によって成長していく物語。

アカデミー賞の優秀脚本賞を受賞した作品で
全世界で2億ドル突破の大ヒット作のようです。

高校生の妊娠という重めのテーマでありながら
全体的にポップでコミカルな印象。
主人公は個性的だし、音楽も1970年代調。
単館系ムービーの色がとても濃い作品。

淡々としたテンポの中に個性的なシーンが織り込まれていて
この作品をキライという人はいないだろうなぁと思うし
逆にすごくいい!という人はいるだろうなぁと思います。

ただ、単館系特有の単調なテンポが苦手なわたしは
途中で眠くなってしまいました。汗。

街でいえば下北沢や吉祥寺のような
ポップでキッチュでちょっとB級な匂いが好きなひとは
きっと好きな映画なんじゃないかと思います。

6/14(土)から公開です。

『ラスベガスをぶっつぶせ』

2008年05月19日 23時56分21秒 | Movie
天才的な数学力を使ってカジノで大金を稼ぐという
実話をもとにした映画、『ラスベガスをぶっつぶせ』。

チームを組み、訓練を重ね、
ラスベガスに乗り込んでブラックジャックで大儲け。
サクセスストーリーであり、青春ストーリーであり。

わたしはブラックジャックの知識がまったくないのですが
それでもたっぷり楽しめました。

スクリーンいっぱいに広がるラスベガスのきらびやかさが印象的。

スピード感があって
頭脳戦のハラハラ感もあって
(ブラックジャックの知識があったらもっと楽しめたかも)
ラストの駆け引きもスリル満点。
2時間があっという間でした。

ただ、いちばん最後のシーンは
時系列がよくわからなくてちょっと疑問。

頭のいい人たちは
今この瞬間もとてつもなく「スゴイこと」をしているのかも?

『春よこい』

2008年05月15日 21時09分20秒 | Movie
工藤夕貴さん主演の映画『春よこい』を見ました。
出演はほかに西島秀俊さん、時任三郎さん、ほか。

舞台は昭和59年の海辺の町。
殺人を犯して逃亡した父との再会を信じた母子のお話。

全体的に「ザ・昭和」って感じです。
舞台が地方の海辺の町というのが寂れた雰囲気を演出。
時代としてはバブル期のはずですが
そんな空気はこれっぽっちもありません。
季節が秋ということもあって、むしろほの暗い感じです。

映画の作りも「昭和の邦画」という感じ。
最近の映画にありがちなエンターテイメント性は低く
地味に静かに登場人物が淡々と描かれています。

クライマックスで涙を流した方もいるようですが
わたしにはいまいち心に響くものがありませんでした。

今日の試写会は中高年の方が非常に多かったのですが
若い世代よりも中高年の方向けの作品かもしれません。

『幸せになるための27 のドレス』

2008年05月12日 23時41分49秒 | Movie
映画を見てきました。
『プラダを着た悪魔』のスタッフが贈る『幸せになるための27のドレス』!

すごく見たかったのです。
すごくよかったです。

恋に臆病でお人好しな女性ジェーンの
葛藤と成長を描いた作品。

強がりなジェーン。
臆病なジェーン。
NOとなかなか言えないジェーン。

共感できるセリフやシーンがいっぱいありました。

ストーリーもさることながら
ドレスをはじめとした衣装が素敵。

クライマックスでは泣きそうになりました。
そして見たあとには
とても前向きな気持ちになりました。

女の子同士で見ることをオススメします。

『DIVE!!』

2008年04月29日 23時03分57秒 | Movie
10代の男子3人が主演した映画『DIVE!!』を見てきました。
原作は森絵都さんの小説。
読もうと思っているあいだに映画化されてしまった。笑。

水泳の飛び込み競技をモチーフにしたこの映画。
オリンピックを目指すことになった中学生と高校生の
葛藤や友情を描いた青春映画。

いやー、ほろ苦い!
なんというか、甘酸っぱい!

ストーリーはまぁありがちというかなんというか
想像どおりというかそういう感じだけど
でもとにかく主演の3人が輝いてる!
それだけでも見た価値はあったと思います。

主演の3人(林遣都、池松壮亮、溝端淳平)の
鍛えられた肉体が美しかった。
なんかちょっとドキドキしちゃった。笑。

林遣都くんは目力がすごい(けど細すぎ&白すぎ)。
池松壮亮くんは実力派って感じ(いちばん好きかも)。
溝端淳平くんは日焼け具合と筋肉のつき具合が絶妙。
でもちょっと疲れてる?って思うシーンがちょこちょこと。

3人3様のキャラクターで
それぞれがまっすぐでひたむきで
その純粋さにじーんとしました。

それに飛び込み競技ってちゃんと見たことなかったけど
美しいなぁと思ってしまいました。

公開は6月から。
がむしゃらに何かをやるってかっこいい!

『僕の彼女はサイボーグ』

2008年04月16日 21時26分39秒 | Movie
外国映画授賞式後の試写会でした。

『猟奇的な彼女』のクァク・ジョエン監督作品。
綾瀬はるか&小出恵介の『僕の彼女はサイボーグ』。

綾瀬はるかの人工的なかわいさがサイボーグにぴったりで
特に前半のとぼけた感じがかわいかった。
豪快さを出すあまり上品さには欠けるけど。苦笑。

小出恵介の頼りなさっぷりもリアルで。
いかにも普通の大学生って感じ。
こういう人、いたよ。笑。

中盤ちょっとダレるというか
「これ、いらないんじゃ?」という場面もあるけど
全体としては緩急あっていいのかも。
終盤というかクライマックスに地震のシーンがあるんだけど
これはちょっとやりすぎ?
ま、映画だからいいのかな。

個人的にはもうちょっとコンパクトでもいいかなー、と。
ストーリーは「おぉ、こんな展開ですか!」って感じ。
まぁSFなんで。

綾瀬はるかの着てたワンピースがかわいかった。
あの髪型も似合ってる。

作品の端々にいろんな人が出ていて
それもまた個性豊かで笑いを誘う。
エンドロールに松本莉緒って出てたけど
どこに出てたのか全然わかんなかったなぁ。