涼しいけど、ちょっと暑い?
なんか体調悪くて、一日ムダにした。
わりと早起きして本読んだりしてたんだけど、
昼からしんどくなってだいぶ寝た。
まあ、そういう日もあるか。
『「吉田調書」を読み解く―朝日誤報事件と現場の真実』を読み終わる。
「新聞という病」を読んで、その勢いで。
図書館行ったりすると、なるべく4紙読みくらべしてみようと思うくらいに新聞好きなので、
とても興味深かった本。
家で取ってるもの以外は、ふだんはネットの記事くらいしか見ないのだけど、
事実よりも、自分たちの主張にあわせて都合のよい部分だけをつまんで、
記事にするやり方というのはよく見るように思う。
都合の悪い事実は記事にしなかったり扱いが小さかったり。
編集方針によって、ある程度の裁量はあっていいかとは思うけれど、
自分たちの主張のために、声なき人たちの名誉をおとしめるようなことは、
絶対にやってはいけないことだと思う。
著者の怒りはものすごく共感できる。
ただ、この本に書かれているのは、現場でなにが起きていたか、で、
官邸や東電本店でどういう動きがあったのかはわからない。
まあ、言いたいことがあるなら、
それはその人たちが手記なりなんなりで明らかにすればいいこと。
だれもなにも発表しないけれど。
だから、あの大惨事の最中、状況がわからない中で、
それらの人々がどういうことを感じ、どう行動したのかは闇の中。
でも、官邸と現場をつなぐパイプ役になるべきだった人たちが、
適切な行動をとれていたのかというと…
たぶん、これから起きるだろう災害のときに考えないといけないのはそこだろう。
おそらく、現場のプロフェッショナルの人たちは自分のできるかぎりのことをする。
命令違反や現場放棄をして逃げだしたりはしないだろう。
問題は、その現場をまず制服組がバックアップできるか。
そして、政治家が節度を保ってよけいな指示を出さずにいられるか。
いま千葉で起きてる台風の復旧でこの経験は生かされているのか。
現場も知らないままに勝手に指示を出す。
頼まれてもいないのに勝手に現場に乗りこむ。
ツイッターで愚かな姿をあらわにして恥じない人を見てると、
そんな人たちが政権をとったら、
また同じことをしてしまうんだろうなあと思ったり。