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残虐非道の米トランプ政権! (その3)

2020-04-25 | ラテンアメリカ

残虐非道の米トランプ政権! (その3)

世界中に医療支援・国際連帯を広げる中国・キューバ、妨害するトランプ

 ほとんどのメディアは意図的に無視を決め込んでいるが、新型コロナ感染症(COVID-19)の感染爆発が起こった国々に、真っ先に手を差し伸べ医療支援を行ったのは社会主義国のキューバと中国である。「先進諸国」がこぞって何もできないでいる時に、中国とキューバは自国の苦境にも関わらず、いち早くイタリア、スペインへ(キューバは中国にも)、そして医療体制の脆弱な途上諸国へ惜しみない医療支援を開始した。こうした国際連帯・国際協力を「覇権主義」と呼んで罵倒し妨害に躍起になっているのが米トランプ政権である。

トランプは、ワクチンを独り占めするためにドイツの製薬企業を買収しようと画策し、医療品やマスクなどの輸出禁止を発表し、WHOへの拠出金を停止するなど、エゴむき出しの「アメリカ・ファースト」を貫いて顰蹙(ひんしゅく)を買っている。パンデミックのさなかにあってさえ、自らの意に添わぬ国々への経済制裁・封鎖を強化し戦争挑発を行い、さらに医療支援の国際連帯・国際協力をも叩き潰そうとするトランプの脳裏には、権益確保・利潤追求と大統領選挙しかない。あらゆる危機は本性を現すという。どちらが「覇権主義」なのか。どちらが人類にとって貢献し、どちらが人類の敵なのか。

 60年以上も米国による経済封鎖に苦しめられながら、世界50ヵ国以上に医療支援を提供している医療先進国キューバは、社会主義建設の初期段階から教育とともに医療をその根幹に据えてきた。教育と医療を次々と切り捨ててきた日米欧諸国とは対照的である。コロナ・パンデミックに直面する中で「緊急医療援助国際部隊」を編成し、イタリア、ニカラグア、ジャマイカ、ベネズエラなど14ヵ国にコロナ対策医療チームを派遣しただけでなく、ウイルスの増殖を防ぐキューバ産のインターフェロンを、求めに応じて特許や見返りなしに世界中に提供している。驚くべきことには、感染者を出したためにどの国からも寄港を拒否されて行き場を失っていたイギリス客船をも受け入れ、患者を治療し無事送り返した。

 そのキューバに対してトランプは、パンデミックの対応に必要な医薬品や資材・機材の購入を妨害し、銀行・船舶・航空会社に対する制約を課し、支援物資の輸送までを困難にさせている。

 中国は、確かに初動ではミスを犯し大きく立ち遅れたのは事実である。指導部もその失敗を自己批判している。しかしその後は、1月3日にWHOへの報告をしてからウイルス同定までわずか1週間というスピードで世界の専門家を驚愕させ、人々の生命と健康を第一に据えて断固として感染拡大を食い止めるべく、次々と徹底的な対策を進めた。

 「早期発見、早期報告、早期隔離、早期治療」を実行し、短期に大量の病床・治療施設を確保し、全国から医療チームと医薬品・資材等を集中し、食料など生活必需品を組織的・計画的に人々に届けるシステムを構築して、人口1100万人を擁する武漢の都市封鎖をやり通した。その膨大な感染の実態と臨床結果を全世界に素早く提供し、ゲノム解析を行い、発病の症例を日々更新して発信し続けた。ピークを脱してからは、イタリア、スペイン、イラン、イラク、セルビア、カンボジア等へ医療チームを派遣し、日本、韓国にも検査機器等を援助した。とくにアフリカに対しては中国の医療従事者約1000人が長期の医療支援を行い、ジンバブエでは新型コロナ患者受け入れ病院の建設支援を行っている。

 学校や医療現場をはじめことごとく「自己責任」を押しつけ、口先だけの「人命優先」を語りつつ実は何もしない、オリンピック最優先で感染者数を低く抑えるために検査もまともに実施せず、今もその失態を隠しごまかそうとして、首相も「専門家」も責任逃れしか考えないどこかの国とは違う。

 大きな犠牲を払いつつ必死で苦闘しながら、「時間稼ぎ」をしている間に対策を講じるよう世界に訴える中国に対して、トランプは、当初は高みの見物をするかのように冷笑し見下し誹謗中傷に明け暮れた。自国に感染者が増大し始めてからも根拠のない楽観論を繰り返して放置し、深刻な感染爆発が起きるや、自らの無為無策を棚に上げ、医療関連予算を削減し切り捨てて医療システム全般を脆弱化させてきた失政の責任を中国とWHOに責任転嫁し始めた。

 本末転倒も甚だしい。新しい感染症の「発生地」、すなわち世界で真っ先に未知の病に襲われ、治療薬も治療方法も何もわからない状態で死に直面しながら拡大を防ぐために闘った人々が、なぜ責められなければならないのか。なぜ最初の被害者・被害国が責められるのか。なぜ、自分たちの苦しみを教訓として世界の人々を救おうとする国際連帯が侮辱され攻撃されるのか!

 トランプの中国攻撃の意図ははっきりしている。保身、争点そらし、責任逃れ、そしてあわよくば再選。世界中の人々が、とりわけ最も貧しく生活苦にあえぐ人々がどんなに苦しみ死んでいくことになろうとも、彼の眼中にはない。

 この残虐非道、いつまでも許しておくわけにはいかない! 国際連帯でパンデミックの克服を! 米国による非人道的な経済封鎖をやめさせよう!   (H/N)



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