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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

NHK BS「北京の5日間-こうして日中は握手した」(後編)から

2013-01-17 | 本・番組・映画など

  紹介『未解決の戦後補償--問われる日本の過去と未来』(その2)(リブインピースブログ)でNHK BS“北京の5日間-こうして日中は握手した”が紹介され、前編を中心に田中角栄首相の「ご迷惑」発言や「日華条約で解決済み」などで周恩来首相を激怒させた出来事などに言及されていましたが、後編も前編に劣らず、当時の中華人民共和国をめぐる情勢や交渉過程から手に汗握る緊迫感が伝わってくるものでした。
※北京の5日間-こうして日中は握手した
http://www.youtube.com/watch?v=HjUYwQ_NVXE

 1972年当時の中国を取り巻く国際情勢は北と西をソ連、東を日本、南を米国に囲まれ、大きな軍事的緊張と危機を抱えていました。中ソ対立が1969年から武力衝突に発展し、核戦争さえ想定され、備えられていたことに大変驚きました。
 一触即発--この局面を打開するためにとった中国の方針転換が「遠交近攻」というものでした。目の前の敵に勝つために遠くの敵と手を組むという戦略は三国志からきているそうです。なぜ中国が日米と、また日米はなぜ中国と国交を結びたいのか、それぞれの利害が一致したからなのです。
 周恩来首相の外交術は、原則は変えずに高度に融通を利かせる「原則性と柔軟性」の使い分けにあると言っています。本当にすごいと思います。他の場面でも感心することばかりでした。2回観て、革命家であり稀代の政治家であった周恩来首相の人生・考え方を知りたいと思いました。

(ゲラ子)


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