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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

(ベネズエラ連帯)米の操り人形=グアイドのクーデターを糾弾する!

2019-05-01 | ラテンアメリカ

 4月30日午前6時(日本時間午後7時)、ベネズエラでアメリカの操り人形となっていたグアイド国会議長がついに反革命クーデターを引きおこしました。私たちは、ベネズエラの国内政治問題を対話で解決するのではなく、暴力と他国の介入で政権転覆を狙うクーデターを糾弾します。

 グアイドは30日早朝に軍人、警官らを伴って首都カラカスのラ・カルロタ空軍基地近くに現れました。グアイドは犯罪容疑で自宅軟禁中のレオポルド・ロペス氏を勝手に釈放し、軍や市民に対してクーデターに立ち上がるように呼びかけました。彼らはラ・カルロタ空軍基地に入ろうとしましたが失敗し、空軍基地周辺の高速道路付近に集まり、行動を始めました。テレビの画像では、基地周辺で銃撃戦が起こっています。警察が催涙銃による制圧を行おうとしているのに対して、グアイドに属する兵士、警官らは小銃で武装し発砲しています。当然、大規模な銃撃戦に発展し、多くの犠牲者が出る可能性が大きいのです。この危険極まりない冒険主義の責任をグアイドは取らねばなりません。

 マドゥーロ大統領は直ちに反クーデターの対応に出ました。もともとグアイドは何度もクーデターの試みを起こしており、それに備えることは当然でした。直近のクーデターの予想はグアイドが大規模集会を呼びかけていた5月1日でした。しかし、グアイドは1日繰り上げてクーデターを始めました。クーデター開始後、1時間も立たないうちにミラフローレス大統領官邸防衛に数千の人々が結集しています。マドゥーロ大統領は軍や警察の全部の司令官に連絡を取り、軍と警察が国と政府と市民に忠誠を誓っていると明らかにしました。クーデターは敗北させると決意を述べています。

 アメリカ政府をはじめブラジル、コロンビアなどが直ちにグアイドのクーデター支持を打ち出しています。これらの国がベネズエラ国内の「衝突」を口実に軍事介入を狙っています。グアイドのクーデターはこれらの国による軍事侵略を招き入れるものです。もともとグアイドはアメリカが育てた操り人形です。アメリカのシナリオに沿ってこれまで2回もクーデターに持ち込もうとして失敗しました。それは国内の人民の支持が全くなかったからです。2月の「人道支援物資」搬入事件の時も、3月の大規模停電攻撃の時も、政府と軍と人民の毅然たる態度の前にクーデターは断念せざるを得なかったのです。しかし、今度は停電攻撃に関係した疑いで腹心らも逮捕され、グアイド自身も不逮捕の議員特権が取り消されるなかで、焦ってついにクーデターに立ち上がったのです。

 クーデターと軍事紛争は、困難の中でベネズエラ人民が一番望んでいる平和をという希望を打ち壊すものです。物資不足に苦しむ人民を一層困難な条件に突き落とすものです。グアイドはクーデターによってかつてベネズエラを支配し富を独占していた富裕層の独裁を再び取り戻そうと夢想しているのです。しかし、そんなものは実現しません。何よりも人民大衆の支持がありません。今後どう展開するか予断を許しませんが、大統領官邸、放送局、新聞社などへの攻撃と占拠などなく、今のところクーデターそのものが小規模ですぐに終りそうに思われます。軍や警察の動揺も起こっていません。

 昨年末以来米が執拗に追求してきたベネズエラに対するクーデターは絶対に許せません。グアイドだけでなく、裏で操るアメリカ政府を糾弾します。そして、直ちにベネズエラに対する経済制裁をやめることを要求します。(5月1日3時28分)

 

 


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