めそのたわごと

夢の場所へ 揺られながら 汽車に乗って

中国旅行記 Ⅴ

2007-04-27 00:42:17 | traveling
前回は中途半端なとこで終わってしまいましたが
今回はいい加減ラサに到着したいですね




乗って一日目は歯を磨いて寝るだけでした
でも硬く狭い寝台に電車の振動&音
夜中に何度も目が覚めました
窓の外を見ると何の工場なのか時々真っ黒な夜空に
もくもくと煙を吐き続ける煙突がうっすらと見えて
それはそれは不気味な光景でした

翌朝日の出ちょっと前に目が覚めて
中国の朝日を見よう!と思って今か今かと待ち構えていたのですが
いつの間にか再び寝てしまいました
再び目を覚ますとちょうど7時
普段は(日本時間に直したとしても)絶対に起きない時間です
朝ごはんの車内販売がきてまだお腹はすいていなかったけど
買いそびれると食料がないので買うことにしました

不思議な色の液体(に見えるもの)は小豆粥です
四角いほうの容器のふたを開けたら卵がごろっと入っていて
一瞬生卵かと思ってぎょっとしましたが
(なにしろ鳥インフルエンザに注意だから)
ゆで卵だったので一安心
四角いのは饅頭(マントウ)で、茶色いのは謎の野菜(筍のような食感)の炒め物
その下にはビーフンの炒め物が入っていて、全部で10元でした
この茶色いのがものすごくしょっぱくて舌が痒くなるほどでしたが
他のものが味がなかったので一緒に食べるとちょうど良いくらいでした
窓の外を見ると昨晩見た光景とは全然違い畑の海!
ところどころ菜の花も咲いていました
天気は相変わらずの霧です


午前中は景色を見たり読書したりオランダ人夫婦と喋ったり過ごしていたのですが
寝不足のせいでいつの間にか2時過ぎまで寝てしまい
すっかり昼食を買いそびれてしまいました
そんなときに救ってくれたのが昨日買った大麻花です
予想以上に脂っこくてすっかりお腹いっぱいになりました(笑)
午後になると青空が広がり周囲の様相もすっかり変わっていました

夏なら一面緑なんでしょうが見渡す限り荒涼としています
まさに大陸で見たかった景色その1です
こんなところでも時々牛や羊を放牧してる姿が見られました
草も生えていない(ように見える)のに、一体何を食べているんでしょうねえ??
ここからはずっとこんな感じの景色でしたが
ところどころろに集落があったり畑があったりたまに町があったりでした

夕飯は15元でした
奥が左からニンニクと豚肉の芽炒め、肉団子
大根と豚肉炒め(エビチリのような味だけどやたらとしょっぱい)
ご飯はジャポニカ米で上には目玉焼き
…というよりは目玉揚げで、ご飯に油がしみていました
肉団子を切ろうとして割り箸を刺したら折れました(笑)

中国の夕暮れ確か西寧だったと思います


翌朝目を覚ますと

ふおお~っ!!雪が見えマス
下のほうの白いのは河が凍ったもの、その手前の灰色のは国道です
これだけ西に来ると日の出が遅く、この日は朝日が見えたのですが
電車の方角的にあまりよく見えず、写真は撮れませんでした
この日の朝食のおかずは昨日と同じで小豆粥→白粥になっただけでした
この日の朝に乗務員が回ってきて全員にチューブが配られました

辛くなったら各座席や廊下にある共気口につないで吸うそうです
オランダ人の奥さんは朝から辛そうで
私は平気だったけどさすがに4000m以上の辺りでは頭痛がしました
最高地点はなんと5072mだそうです
富士山どころじゃない高さです
崑崙(コンロン)山脈を越えるとローラ・インガルス一家がいそうなほど広い大平原
(これぞ大陸!!見たかった景色その2)
可可西里(ココシリ)自然保護区です!!
夏だったら青々としているのでしょうがやはりまだ一面枯れ草色・・・
でも鹿っぽいのとか牛や馬っぽいのとかたくさんの動物たちがいました
後で知ったことですが
ここにしかいないカモシカやガゼルやロバの仲間だったそうです
肉眼では良く見えるんだけどカメラには黒い点しか写らず・・・
というわけで申し訳ないですが、これも写真がありません


昼食も手前と左奥は前日と同じで、隣りが肉団子とにんじん炒め
鶏肉の煮たのと謎の野菜(ブロッコリーの茎のような食感)炒めでした
標高が上がったせいかご飯が若干硬かったです

2~3時くらいだったかな?名前は忘れたけど広大な湖

一面凍って真っ白ですが、この空の色もすごいですよね
日本ではなかなか見られないです特に春先は

あちこちに御神渡り(って中国やチベットでは言うのかしら?)が見られます
そして手前にいる黒い動物2匹はヤク(牛とヤギをあわせたような動物)です

標高が下がるにつれ頭痛も治まり
いよいよラサに近づいて来たかと思うと興奮が高まります
夕飯はこんな感じ

にんじんときゅうりの炒め物、鶏肉の煮たのとセロリと湯葉の炒め物
カリフラワーの炒め物(昨日の大根と同じ味付け)
ご飯に乗ってるのは鶏肉ですが
肋骨の辺りの骨が多くて食べにくい部位なので
食堂車で出すときに取り除いた部分かもしれません

夕食後3時間してようやくラサに到着
北京より寒いだろうと思って完全防備で外に出ると
もわっと暖かくてびっくりしました
マフラーとか手袋とか不用だったみたいです
ホームに下りて改札から出ようと思ったときに
そういえば電車の写真を撮ってなかったことを思い出してパチリ

暗くて見づらいですが、深緑の車体に黄色いラインです
でも銀河鉄道999に乗った鉄郎くらいの気分でした(笑)

駅から外に出てタクシーに乗り、ホテルへ向かいます
(タクシーに乗るまでの間にちょっと怖い思いをしました)
駅からラサ市内まではちょっと距離があるのですが
市内に近づくにつれライトアップされたポタラ宮が見えてきました
ホテルに着き、後は3日ぶりにシャワーを浴びて
やわらかいベッドで寝るだけ!!!
と思ったのですが
ドアを開けた先には絶望が待っていたのでした・・・続く

おまけ
青蔵鉄道に関する詳しい情報はこちらで見られます!
http://www1.vecceed.ne.jp/~watagi/page013.html

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして。 (青空)
2007-04-27 02:52:08
どの風景の写真もみんな壮大ですね。
さすが中国です。国の大きさを感じます。
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復活? (usio55)
2007-04-27 12:49:01
変な風邪が長引いているんじゃないかと 案じていましたが
やっと見られました 今度の中国旅行記は なんだかいつも?より 興味津々
引き続き楽しみにしていますよ~
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Tough(厳しい)な旅でしたね~ (suzu)
2007-04-28 20:23:47
めそさんの胃袋もTough(頑丈)ですね。現地のお弁当私は無理かも・・・

車窓の景色・・これがお金で買えないナントカってやつですね。湖の写真がすばらしいです

疲れ果てた めそさんの前に何が起こったのか・・・続編楽しみです(笑)。
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旅気分 (jamako)
2007-05-02 01:57:42
こんばんは。
旅行記楽しく読ませていただきました。
自分もバーチャル旅行の気分を味わいました(笑)

なんだか中国の壮大さを感じる写真が多い!
そして食べ物は見た目美味しそうに見えます!!
(実際はいろいろあったようですが・・・)
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Unknown (めそ)
2007-05-02 23:46:57
>青空さん
コメントありがとうございます。よかったら、これからもよろしくお願いしますね

>usio55さん
筆不精なもので、ご心配をおかけしてすみません。咳だけちょっと長引いたけど、元気いっぱいですよ

>suzuさん
脂っこい&味が濃い&量が多いですからね・・・2,3日目から胃薬を飲んでいました景色はほんとに素晴らしかったですよ

>jamakoさん
食べ物はおいしかったけど、さすがに毎食だと結構きついです。日本にいると和・洋・中・その他いろいろあるけど、中国には中華しかなくて、生野菜が恋しくなりました。
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