FIVENINE佐久間雅一独言

いつまで続くか....
佐久間くんの悪戦苦闘仕事日記
たまに脱線あり

アルバムリリース日に思う事。

2012-01-11 18:30:50 | Weblog
本日無事に中重雄君の12年ぶりのソロアルバムをリリースする事が出来ました。
まずはめでたい。そしてご協力いただいた皆様に心より感謝しなければなりません。
このアルバムの場合、無論日本マーケットがファーストプライオリティではありますが海外も視野に入れています。
中君率いるTHE SURF COASTERSは今までに3回アメリカツアーも敢行し好評を博しました。
他の国からも様々な問い合わせが来たりします。
しかしながら弊社のように超マイナーINDIES LABELでは海外でのCD リリースは簡単ではありません。
昔だったらただ諦める事しか出来ませんでした。でも今やDIGITAL配信という武器があります。
中君のアルバムはそんなわけで配信限定ですが全世界で買う事が出来るようになっています。
これだけ音楽の構造不況と言われていますが(確かに弊社も厳しいですが)音楽愛好家にとってあるいは
自分の音楽を多くの人々に届けてみたい気持ちのある人にはこの四半世紀で様々な壁が取り外されたような気がします。ただ音楽産業的に言うとこの様々な構造改革は実際に活動するミュージシャンも含めて厳しい側面も多々あります。もうレコード会社は昔多くの大作曲家を育てたヨーロッパの貴族のような訳には到底いかず彼等がアーティスト、ミュージシャンを育てる時代は終わってしまったような....
でも、音楽は不滅です。多くの人々にとって大事な存在である事は未来永劫変わらない。
アナログ時代に東芝EMIに入社しいろんな光景を見てきた僕でもこれから先どのようになっていくのやら正直さっぱりわかりません。そんな中で僕の願いはただ一つです。
僕自身がそうであったように音楽界ならびに音楽産業が多くの人にとって魅力的な世界であってほしいという事です。僕は東芝EMIに入れて、その時とても幸せでした。何しろ憧れのBEATLESそして大好きだった加山雄三さんが
所属しているレコード会社だったわけですから。ボロ雑巾のようにこき使われても全然平気でした。夢と誇りがあったんです。
今、愚息が就職活動に励んでいますが、口の悪い人たちは音楽産業を斜陽産業と言うそうです。
確かにそんな側面も否定は出来ません。でも昨今の日本同様ここで自分達で悲観だけしていていいのでしょうか?
そんな事を思う発売日なのでした。

乱文ご容赦ください。