ミニマム 【minimum】

ミニマムな生活を志向してるんだけど、ついつい煩悩に負けて
つまらないものを買っちゃうんだよなぁ。

七厘【@奥沢】

2014-10-13 | 酒と肴
もう1年以上前に閉店してしまった名店、奥沢七厘。このカテゴリでも色々書かせてもらいました。
あっしが奥沢に越してきた頃、このお店も川越から移ってきて、友人がたまたま川越のお客で「近所なんで引き継ぐよ」ということで紹介してもらったんだよな。それからは、結構なペースで通って、焼酎ばかり飲んでいたのに、気づいたら日本酒フリークになってたんだよね。アテも優秀で、毎日クラフト紙のメニューに大将が毛筆でお品書きを書いているんだよ。子供が生まれたときはその筆借りて、命名したりしてね。時々、常連さんのみ招待される「吟厘会」っていうお酒の勉強会があって、蔵元の方を呼んだりして、面白かったよな。あんまり気にいったんで、古い友達や両親も誘って飲んだり、仕事で遅くなってもココで旨い酒が飲めるから頑張ろうって遅い時間に入店して迷惑もかけたなぁ。一人で行ってもたいてい誰か居て、絶妙な間合いで飲むのがよかった。新規の方が来ると、大将がちゃんと紹介してくれるんで、次からは気持ちよくご一緒できてね、、あのカウンターの距離感だからできたんだよなぁと思うけど。勿論いいお客さんばかりではないから、稀に出禁になるひととかもいて、そのときの大将の毅然とした対応がこれまたよかった。旬な肴やお酒だけでなく、器にもこだわっていて、古伊万里なんかでさりげなく刺身だしてくれたり、キンキの煮付けなど発注すると、江戸の漆器で吸い物作ってくれたり、杯は瑠璃色の江戸切子、器で味が変わるんだなぁと思ったもんです。七厘のトンマナは、藍色で、昔デザイン事務所を経営していた大将のコダワリ。暖簾は、藍色地に白文字、夏になると白地に紺で、大将のエプロンも青系が多かった。旨いアテで飲りながら聞くお酒のうんちく、苦手という人もいたようだけど、おいらは全く苦にならなかったなぁ。むしろ、いろいろ教えてもらって自分の好きなものが、なんか見えてきた。。お店はある日突然なくなってしまったけど、大将やその頃のお客さんとはまだつながっていて、ときどきお酒を飲んだりしてます。ありがたいことです。


最後に発注したキンキの焼き物



奥沢七厘-2004/3/1~2013/7/19まで奥沢にあったオトナのお酒処。








息子も連れていったな。。



肉はいつも大盛だった。































最初の吟厘会。「酒は昭和か平成か」
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