花と文。(暮らしと本と花と)

日々の心に残る記しておきたいこと。

一本のDVDと一冊の本と。

2020年08月11日 | 夏のある日に

ずっとわが家の書棚にあって、気になっているにも関わらず読まずにいた一冊の本

邦題「ライ麦畑でつかまえて」

~キャッチャー・イン・ザ・ライ~

20代の頃、この本をとても大事にしている友人がいて

サリンジャー・・・を神のように崇拝していた

その彼女の横顔が、憂いを持ち

こ・こ・にいるのに、もうすでに、こ・こ・にはいなくて

大人びていたのか、無垢であったのか

どうでもいい日常の話しをしている私たちとは

違う世界を見つめていたような

そういう人だった

・・・・

もう20年は経っているだろう、古本屋で見つけた、村上春樹さんが訳したもの

読んでは挫折、また読んでは・・・それを繰り返す

近頃、大人になった著者が子供時代の自分を書いたものをいくつか読んでいたから

すんなり入ってきたのか

といいつつ、まだ序盤なのだ

実は長女が借りてきた一本のDVD「ライ麦畑の反逆者」

彼女が観たので感想を聞くと絶賛した

本を挫折した過去があったから・・・でも、読むわ、とのことだった

・・・・

とても作家さんというものがわかる

感受性のケタの違う人たちの感じるジレンマというか

成功を手にしたあとからの期待も

本来は書くためだけ、そうやって自分を昇華してきた人の葛藤は

ふつうに生きている私たちにも

どこか共通するものがある

なぜなら、生きていくことそのものが表現している

何か仕事を成せば、人からの期待とか、たとえば

子供に対してだって、何かできるようになれば

もっとより良く・・・なんて思うことだってあるのが親だし

何も言わないのが一番いいのか

わからないけれど

人間は難しいと言えば、そうだし、気にしないって思えばそのとおりになるのだろう

と何を言っているのかわからないけれど

その人にとっての出逢いが

後の人生を変える

なるほどなって観終わったのだった

子供ってすごいな

いつも思うのだけれど

子供ってぜんぶわかっているんだなぁと思う

きっと。

 

 

 


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