
チューリヒ美術館展
神戸市博物館 2015.1.31. ~5.10.
先日、観に行ってきました。
心をニュートラルにして、ただ観ることのみに頼る。
本物を見る機会は、今の日本では多くて、それでもまだまだ見たことのない世界に引き込まれます。
モネ、ゴッホ、セザンヌ、ゴーギャン・・・大きな美術館では年に一度くらい
拝見する機会はあっても、今回、ムンクは初めてでした。
あの「ムンクの叫び」は有名過ぎるくらいですが
まったく見たことのない作品が4点ありました。
今回、観た中で一番好きかなと思う。
ノルウェーの国民的画家なんですね。
どこかに譲らない自信のようなものも伝わってくる。
イメージしていたものとは違って、素朴で優しいものが伝わってくる。
研ぎ澄まされた感受性は、鋭くも、敏感だけれど
同じだけの優しさももっていて、動かされるものがありました。
人間の持っているさまざまな感情。

そして、いちばん綺麗だなって思ったのがこの作品。
アウグスト・ジャコメッティ(1877ー1947) (色彩のファンタジー)
家にあったら、心弾むでしょうね(^J^)そういうふうに観るのも一つと聞いたことがあります。
細長い人物の彫刻で有名なアルベルト・ジャコメッティのいとこなんですね。
ジャコメッティの彫刻も6点ありました。白い箱の上の演出でしばしその場所に佇む。
そういう人が多かったよう。わたしもその内のひとり。
一か月前くらいに、別の場所の、ある展覧会では音声ガイドを借りて観たのですが
まったくそういうものに頼らない、自分だけの感性で観ると
すっと飛び込んでくる瞬間に出会えます。(勿論借りることで背景を知ることで面白さは膨らみますが)
その何点かは、ほんとに数少ないもの。
不思議と、どれも素晴らしいのだけれど
好きだな、いいなって思えるものとの出会いは貴重だとも考えます。
5月までの会期ということなのでもう一度、足を運んでみようと思っています。
彫刻の方ね。
美術館とご無沙汰してるので今年はココロのビタミン補給に通おうと思ってるの。
4月は旭川でエジプトもの、札幌では浮世絵の展覧会があるので楽しみ!
アルベルト・ジャコメッティ・・・素描のようなスケッチもすごくステキなんだよね。私の中ではザ・洗練です。
やっぱり、色々と行くといいよね。すごい!って思っちゃう。