

色んな専門的なブログを拝見すると、いいなって思います。私のブログは気まま過ぎて
プロフェッショナルには程遠い。いつか、そんなブログをこれとは別に書きたいなと思う近頃。
たとえば空ばかりとか、きっとあるでしょうけれど
昨日、そんなことを思うくらい空の表情を感じました。

辰巳芳子さん、雑誌の特集で、BSのスペシャル番組などでずっと前のことですけれど知りました。
語り口調で綴られているこの本、辰巳さんの声がそのまま聞こえてくるかのようです。
フレーベルというドイツの教育者の思想を学んだことについて(先生運が良いというお話から)
~たとえばフレーベルはこういうことをいうんですね。
赤ちゃんがお母さんにオムツを替えてもらっているとき、
赤ちゃんはオムツを取ってもらって自由になるから足をバタバタさせるでしょ。
お母さんがそれを見て少し遊ばせてやって
またちゃんと押さえ込んでオムツをあてる、
そのわずかな遊びのような親子の取り交わしの間に意志の強い子供ができるって。
お母さんが赤ちゃんのオムツを替える、ただそれだけの情景から、
そこに潜んでいる人間が仕上がって行く一つの心理を
フレーベルは見出すわけ。
そして、そういう一つ一つの現象を詩のように書いて、
その現象の向こうにあることを見つける稽古をさせるんですね。
本当に素晴らしい思想家ですね、フレーベルは。
ご飯を食べて、器がもう空っぽになって、子供がもっと欲しがった場合に、
その食べものはお腹の中に入って
あなたの力になるのよって、そのときにこそ因果関係を教えなさいって、
そういうことを説いた人ですね ~(中より抜粋)
「いのちのスープ」の人。そういうふうに覚えています。
生い立ちから、現在に至るまでのエピソードをご本人の言葉で語られています。
人間、生き方も在り方もそれぞれであっても
感ずるところには共通するものがいくつもあって
興味深いし
学ぶって、人を育てて、方向性がつくられる
大切なものを見つけて、そこにしがみついて掘り下げていく人しか
得られない境地、そういうことってあるでしょうね。