[個人史]: 東急東横線・菊名駅 「たい焼き」
オッチャンの焼く タイ焼き で、まともなタイヤキを食べるまでは買い続ける と堅く決意した私は 菊名駅に タイ焼き屋 の屋台が出るたびに毎日買い続けた。 そして帰り道での歩きながら食べる度に 焼き具合の評価より先に 「やっぱり美味いな」 と思うのであった。
<はみ出し焼きのわけ>
おじさんが菊名駅にやって来たときには必ずタイヤキを買ったが、 大体私は 「注文して、支払って、(品物を)受け取って そのまま帰る」 性分ではない。 他に客がいなければ あれこれ尋ねて、意見を言って、できれば話の中で ”ウケ(笑い)”をとりたいのだ。 レジでも売り子のオバチャンでも他に客がいなければ何かしら話す機会が多いのである。
そんなワケでおじさんには 出来上がりタイヤキにハサミを入れて売る理由を尋ねた。 すると 「東急ストアからそのように指導されている」 としごく単純な答えが返った。
<事情が変わって来た>
当初は他の客を気にすることなくおじさんとは話が出来ていたが、菊名にやって来る度に話の途中で私の後ろで待つお客に気づくようになってきた。 また、いつもは注文すれば必ずあったタイヤキだが そのうち 「売れちゃっていま焼いている」 に変わってきた。 やがて 奥さんも手伝いに現れ とうとう 夫婦での営業(販売)となった。
見るからに温和な奥さんとの夫婦二人、仲良く営業(販売)する様子は ハタから見ても微笑ましい姿を見せてくれていたと思う。
実はお母さんも商品開発に挑戦した。
「あのね、おやき(野菜入りだんごモチ)作って見たんだけど、売れるかしら?」「良かったら、どうぞ」 となかなかの営業力である。 私は迷わず 買って食べてみた。 食べ物にも作る人の ”こころ” が現れるのだから不味かろうはずはない。 売る事を勧めた。
(続)
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03/31 回想: 東横線・菊名駅の「たい焼き」屋さん(3) ・・・ 本記事
03/29 回想: 東横線・菊名駅の「たい焼き」屋さん(2) ・・・ 「決意」
03/29 回想: 東横線・菊名駅の「たい焼き」屋さん(1) ・・・ 「出会い」
オッチャンの焼く タイ焼き で、まともなタイヤキを食べるまでは買い続ける と堅く決意した私は 菊名駅に タイ焼き屋 の屋台が出るたびに毎日買い続けた。 そして帰り道での歩きながら食べる度に 焼き具合の評価より先に 「やっぱり美味いな」 と思うのであった。
<はみ出し焼きのわけ>
おじさんが菊名駅にやって来たときには必ずタイヤキを買ったが、 大体私は 「注文して、支払って、(品物を)受け取って そのまま帰る」 性分ではない。 他に客がいなければ あれこれ尋ねて、意見を言って、できれば話の中で ”ウケ(笑い)”をとりたいのだ。 レジでも売り子のオバチャンでも他に客がいなければ何かしら話す機会が多いのである。
そんなワケでおじさんには 出来上がりタイヤキにハサミを入れて売る理由を尋ねた。 すると 「東急ストアからそのように指導されている」 としごく単純な答えが返った。
<事情が変わって来た>
当初は他の客を気にすることなくおじさんとは話が出来ていたが、菊名にやって来る度に話の途中で私の後ろで待つお客に気づくようになってきた。 また、いつもは注文すれば必ずあったタイヤキだが そのうち 「売れちゃっていま焼いている」 に変わってきた。 やがて 奥さんも手伝いに現れ とうとう 夫婦での営業(販売)となった。
見るからに温和な奥さんとの夫婦二人、仲良く営業(販売)する様子は ハタから見ても微笑ましい姿を見せてくれていたと思う。
実はお母さんも商品開発に挑戦した。
「あのね、おやき(野菜入りだんごモチ)作って見たんだけど、売れるかしら?」「良かったら、どうぞ」 となかなかの営業力である。 私は迷わず 買って食べてみた。 食べ物にも作る人の ”こころ” が現れるのだから不味かろうはずはない。 売る事を勧めた。
(続)
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