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Left of the Middle

フィギュアスケートに夢中です。

【ヴァンパイアもの、発見!】 十字の刻印を持つふたり―アニタ・ブレイク・シリーズ

2006-08-10 22:01:32 | 日々徒然
アニタ・ブレイク―チャイナドールのように華奢で美しい若き女性。
だが彼女の職業はふつうではない。特殊な技能で死者を蘇生させるのが仕事。
さらに彼女には裏の顔があった!
罪を犯したヴァンパイアを殺す処刑人として、闇の社会で恐れられていたのだ。
しかしあるとき、宿敵たるヴァンパイアからの依頼を受ける。
最近起こったヴァンパイア連続殺人事件の犯人をつきとめてほしい、と。
最初は断ったものの、ビロードの声を持つ美貌のマスター・ヴァンパイア、ジャン=クロードとの宿命的な絆に囚われてしまい、やむなく捜査にあたることになり…。
妖しくミステリアスなサスペンス・シリーズ、ついに登場。

ヴァンパイアものとあれば、チェックをせずにはいられないので、さっそく読んでみたのですが。
あらすじを読むとアン・ライス系かな、という感じだったんですが、別に妖しくもミステリアスでも耽美でもなくですね、普通にアクション系の小説として面白かったですよ。むしろ、ヴァンパイア・ハンターのバッフィーに感じが似ているかもしれない。バッフィーよりは、数倍賢いけど、アニタ。そして周りのみなさん・・・。

ジャン=クロードは次回からレギュラーとして(いや、今回もレギュラーだけどさ)でばりそうですが、スカした(いや、耽美系のキャラってそんなものだろうけど)彼よりも、根暗な人鼠の王・ラファエルとか、趣味でその仕事選んだやろとしか思えないヴァンパイア・ハンターのエドワードの方が好きなので、誰かとくっつくなら、彼らとにしてほしい今日この頃。

【いや、アンタやりすぎ。】 玉座への道 絹の女帝

2006-08-09 22:12:53 | 小説
一応読んでみたんですけど、則天武后3部作。とりあえずパラパラと。

たぶん、これ、官能小説なんじゃないかなあ・・・歴史ものでもなんでもなくて。

でてくる女性、でてくる女性、みな別嬪で「ひとめで男を虜にせずにはおかぬ」ナイスバディの持ち主で、でてくる男性、でてくる男性はみーんなコロコロコロコロと引っかかってですね・・・。

こんな奴らに歴史がつくられたのかと思うと、凄くガッカリ。いや、ホントに。

あと、元の文章がそもそも悪いのか、それとも翻訳が硬いのかはわからないのですが、なんだかこう・・・エセ日本語っぽい語り口で、そーゆーシーンが出てきたりするので、そーゆーの好きなひとでないかぎり、ちょっと辛いかも。これ読むの。

夢枕獏みたいな文章だったら読めたのかもしれないですけど、ギブしました。
ちぇ、せっかく3冊まとめて借りてきたのに・・・。

【優れもの】お風呂用べっぴんさん

2006-08-08 10:22:33 | 日々徒然
お風呂掃除がなかなか綺麗にならなくてイライラして新しいスポンジを買い求めてきました。
その名も「べっぴんさん」
http://www.binchoutan.com/beppin.html

これ、本当に綺麗になるんですよ!びっくりです。
よろしければ、お試しあれ~。

ただ、ちょっと単価、高いけど。

【歴史マニアが意外に多いな】 真説 南総里見八犬伝 荒川 法勝

2006-08-07 20:44:54 | 小説
伝奇文学の金字塔、滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」
―そのモデルとなった江戸時代初期の里見家と徳川幕府の攻防。
歴史の真相に光をあて、奔放な夢をふくらませて伝奇小説へと見事に昇華させた荒川版八犬伝。

八犬伝ものを追いかけたら、意外に歴史マニアになれるのかもしれません。

【これも異色作かなあ】 里見八犬伝 川村 二郎

2006-08-06 20:40:06 | 小説
「八犬伝」の物語は一人の女の呪いからはじまる-
玉梓,伏姫,船虫ら作中異彩をはなつ女性達に存分の筆を割いて論じ,単純な勧善懲悪小説と片づけられがちなこの大長編に新たな光を投じ,古典のもつ魅力をひきだす力作評論

ですって。
お好きな方は、チェックいれておいて、損はないかも。

【これは、買いだ!】 シルバーチャイルド 目覚めよ!小さき戦士たち

2006-08-02 12:44:20 | 小説
毒をまきちらし、触手をのばし、巨大な口をひらく―怪物ロアは、おどろくほどに不気味で凶悪だった。
光る体となって生き物をひきつけるジェニー、死を覚悟して、土のなかで敵を待つ幼い仲間たち。
ぼくたちの勇気が、いまためされようとしている!

泣かされました。うううー・・・作者、やるな~!
選ばれた第一世代の子供たちは(もちろん皆頑張ったんですが)、予想はしてたんですよ。
しかし、前巻の<土掘り屋>たち、そう、ロアの子供であるカルナックに騙され、醜い体に無理やり変化させられてしまったあの子供たちが、誰にも見えない地下で、お互い励ましあいながら、適わないことをわかっていても、少しでも敵を足止めするために敵を待っているシーンで既に泣きかけてたんですが。

ええ、自分より小さな子が怖がらないように冗談で気をまぎらわせ、「真っ先に自分が死んでも、戦えるように」と、手を尽くして、「カルナックをとめるため、あいつの動きを鈍らせるためにできることはなんでもしよう。それがミロを助けることになる。おれたちはそのためにここにいるんだ。ミロを助けるために。自分に自信をもて」と、仲間を励ましていた、リーダー格のタンニ。
いよいよ、戦いというシーンで、「この戦いを生き抜く!きこえるか?全員生きてこの危機を乗り切るんだからな!」と叫んだ彼は、仲間を守るために、必死に手をつくしたんですが・・・。

が!!

結果は体の小さな子ほど、先に死んでしまったんです。小さな子の手(ドリル)が鋭くて、ちっちゃくて、体も小さくて、カルナックに振り落とされなかったから。
年長者は体が大きいから、ちっちゃな子たちが潜り込んだようには出来なくて、地面に落ちてしまい、結果助かったんですが、ちっちゃな子たちは誰も生き残らなかったんです。


タンニの「約束したのに」っていう台詞には、泣いたよ・・・。

ちなみに物語は最後、銀河レベルまで発展します。
ファンタジー好きだけじゃなく、SF好きもチェックをいれておかれるとよいかも。

【これは、買いだ!】 シルバーチャイルド 怪物ロアの襲来

2006-08-01 11:49:56 | 小説
手がドリルに変わっていく少年、空に浮かぶ巨大なシェルターと化したミロ、宇宙からの凶悪な怪物をむかえうつために、ひきかえせない戦いが幕をあける。

ああ!昨日、せっかく伏せたのに!(ミロ)
まあ、世の中、こんなものでございましょう。

今回の巻の白眉は、前巻に引き続きトマスくん。
戦うために次々と覚悟を決め、或いは自分の変化を受け入れていく子供たち(ミロがその筆頭ですが)とはまた別に、「いままでの自分」と「変わっていく自分」あるいは「変わっていく周囲」との折り合いをつけられずに、悩み続ける彼(ヘレンもそうですね)は、自分の力(ビューティ)を求めている(はずの)「第二世代」を探しに行くんですが・・・。

作者、アンタ、実はトマス嫌いなんか?!

そう絶叫したくなる展開をたどります、今回の巻。
手が鋼のドリルとなった<土掘り屋>たちのシーンは、ひとつももらさずチェックしてくださいませ。
あやうく泣きそうになりましたよ。
ひどい、ひどいよ、作者。
そして、子供たちは、みんないい子だ・・・。

【これは、買いだ!】 シルバーチャイルド ミロと6人の守り手

2006-07-31 11:30:46 | 小説
コールドハーバー、荒れはてたゴミの街―。
自分の体の異変に気づいたとき、6人の少年少女は、なにかに導かれるようにコールドハーバーをめざした。
そこに、ある「使命」が待っているとも知らずに…。
銀色に燃える体、虫のような手足の少女、巨大化した少年、癒しの力、心を読める力―。
“特殊能力”を授かった子どもたちの戦いがはじまった。

世界を守るために、「特殊な力」を与えられた子供たちの物語。
しかもチーム(複数)もの。
思わずまたかー、と思ってしまいがちですが。
甘い。甘いっすよ、その予想。
あらすじに記載されているように子供たちの迎える変化が、それはもうグロテスクなので、ついついそこだけクローズアップされて紹介されている感がありますよね。
確かに、もっとも体が変化するミロ(髪から皮膚からずる剥けた末、最後にはラピュタの巨人兵状態になって、銀色の超巨大飛行物体になる)やウォルター(ミロほどではないが、彼も巨大)の描写は凄まじいのですが、彼らは案外、淡々と自分の変化を受け止めるのですが。
外見には左程変化があらわれない、精神系のトマス(癒し+バージョンアップ担当)やヘレン(テレパシスト)の味わう苦悩と、自分の卑小さへの後ろめたさと、成長の件が、素晴らしいです。
特に、一巻のトマスがミロに自分の力(ビューティ)を分け与えた際、ミロの変化に引き摺られて自分の体も一時同じような状態に(皮膚から何から剥けていって、骨がすぐ折れる)陥った時、取ってしまった行動とそこまでの描写が・・・よくここまで書きましたな、作者。

話は全く似ていませんが、『髭よさらば』を読んだ時のショックを思い出しましたよ。
ファンタジー好きには必読、そうでなくても一度は読まれることをおすすめします。


明日で退職です

2006-07-30 21:59:20 | 日々徒然
明日、3年間勤めた会社を退職することとなりました。
長いこと勤めただけに、だんだん寂しくなってきたり。
引継ぎもれがないように、明日一日頑張ろうっと。

【図書館で借りました】 EGR 3

2006-07-26 16:15:47 | 小説
買おうかどうしようか迷っていたら、図書館で発見。
借りて読んだんですが・・・。

とりあえず、買わなくてよかったかしらと。

設定が、結構ありがちなので、
「おし!いま、この設定で来るってことは、腕自慢ね?」と思ってたんですよ。
ところが、ストーリーの展開も、テーマの膨らませ方も「いつかどっかで見たよな。しかも何回も」という路線から、大して離れてくれなくてですね。
ロボットの自我ものがはじめての読者さんには、宜しいかと思われますが、それ系が好きな人は「ふーん」で終ってしまいそうです。

そして、ラストが・・・。
訳者もどうも納得がいってない様子の(あとがきをみるに)ラスト、私も、納得いきませんでした。

ってか、記憶の移植ネタとそれによるアイデンティティに踏み込んでおきながら、そいつらみんな殺してうやむやにするって、その姿勢は物書きとして、いただけません。