LHFトーク"GONDLA"

LHFの二人のだらだらトーク。

「表現者を横に繋げたかった」市村、LHFを表現者集団に変えるまで

2010年05月20日 | 過去の記事
「表現者こそ、横に繋がるべき」--孤独になりがちな表現者たちを助けるべく、LHFの存在意義をもう一度考え直した。



「結局これが何になるんだろう」--高校時代の友人4人で結成したLHF。ブログやポッドキャストなどを精力的に更新していた市村だったが、感じていたのは表現者としての孤独。誰が見ているのか分からないブログ、誰が聴いているのか分からないポッドキャスト。そんなブログやポッドキャストに意味を見いだせなくなりつつあった。

「結局いくらブログを更新してもコメントが無ければネット上では一人なんですよね。届いているかどうかもよく分からなくて」(市村)

同時に周りには表現者の友人が何人かいた。漫画家、俳優、ミュージシャン…。市村はこのメンバーを集めて、何かできないかと考える。そこで思いついたのが"表現者集団の結成"だった。自分たちのチームLHFと、彼らをコラボレーションさせて一つの大きなチームを創る。そうした表現者の横の繋がりがネット上では力になっていくと、市村は考えていた。

生まれ変わるLHF

このとき同時に市村はある思いを抱えていた。「LHFのメンバーの意識を変えなければ。他のメンバーに示しがつかない」。当時から精力的にブログを更新する市村の一方で、他メンバーのLHFとしての活動は皆無に近かった。そこで開いたSkype上での会議。

「LHFを本気で変える。変わる気がないのなら辞めてくれて構わない」。そうした市村の呼びかけからLHFメンバーの全てがブログを新設し、表現者集団としての一歩を歩みだす。

LHFの可能性

LHFが生まれ変わり、表現をしている友人たちとの大きなチーム結成の準備は整った。JimdoというHP作成サイトに登録し、LRという新チーム名を考えた矢先、市村の頭に新たなアイディアが思い浮かぶ。

「別に知り合いだけでチームにしなくてもいいのではないか」

「表現者の横の繋がり」のために発足させた新チームLR。しかし、知り合いだけのクローズドなチームではなく、ネット上の表現者なら誰でも入れるようにする。そうすることでネット上で孤独になりがちな表現者を救える上に、更なる"繋がり"をネット上で作ることができる。

そして市村はLRという新チーム発足というアイディアを考え直した。そうして生まれた代替案が"LHFの拡大"。すでに存在するLHFというチーム自体を表現者の集団にしてしまおうという一大プロジェクトだった。

チームマネジメントの難しさ

新たなHPを作り、ネット上の表現者をメンバーに誘っていく。表現者集団として徐々に体をなしていくLHFだったが、市村は代表としてチームマネジメントの難しさを知る。

「意識というものは中々変わらないものだし、意思というものは中々伝わらないものだなぁと感じました」。

市村はメンバーに課題を課していた。それは個々の能力の向上が目的であり、同時に目標を設けてそれに向かってアプローチするための訓練であった。しかし、最初の課題から提出をしないメンバーがいた。市村は厳しく言及するが、回答は無い。そして表向きでは厳しいコメントを残しつつも、裏で他のメンバーを使ってフォローすることも試みた。しかし、結果は伴わなかった。

更に、新たなメンバーがLHFに加入する中で、市村はメンバーの要求に答えられなかった。聞けばチームのコンセプトを誤解していることが分かった。そしてついにメンバーはチームを去ってしまった。自分の説明責任の甘さを痛感した。

表現者の繋がりに向けて

そうした厳しさを知る一方で、徐々にLHFは表現者集団としての機能を果たし始める。市村のブログには他のメンバーのブログリンクからのアクセスが増加し、更にあるメンバーが自分の友人をチームに誘ったりもしてくれた。

「一人で活動するのではなく、他の表現者と繋がることで様々なメリットがある。これからも更にメンバーを増やしていき、活動の可能性を広めていきたい」

初めは4人だったLHFも今や10人を超えた。そして更にメンバーは増やしていくつもりだと言う。

「コラボレーションもどんどんやっていきたいし、コミュニケーションもとっていこうと思う。これからブログなどで活動している人がいたらどんどん声をかけていきたい。それは僕たちにとっても、その人たちにとってもメリットのあること。いずれはHP上で作品の配信などもしていきたい」

表現者集団として新たに生まれ変わったLHF。その"表現の輪"がネット上で広がりを続けている。




LHF公式サイトはコチラ

市村のブログ→市村の感想