老朽化の進んだ名古屋駅のバスターミナルでヒカルは待った。ミサキは黒い髪をなびかせて、走ってきた。ヒカルの顔を見ると緊張していた表情が一気に崩れ、笑顔になった。ミサキはヒカルの胸に飛び込んだ。
「ごめんなさい。車が故障してしまって、途中から走ったの。」
「あわてなくてもいいのに。」
「だって、すぐにでも会いたかったもの。」
「そうだね。」
口づけそうになって、二人はあたりを見回した。ヒカルに飛び込んだ瞬間から、あたりの人の視線が集中していた。目と目が後でという風に動いた。
「どうしよう。タクシーで・・・。」
「故障した車もあるんでしょ。歩こうよ。」
「え、いいの。」
「名古屋の街も見たいし。」
「はい。」
ミサキは右手を出した。ヒカルはその手を取った。ミサキはコントロールできるようになっていた。性的な刺激につながる右手をそれを意識的にセーブすることができるようになっていた。が、その時は気持ちが昂ぶっていた。ヒカルの左手から電流が身体全体に流れた。
「うわ。」
「あっ。ごめんなさい。」
ヒカルは腕をくの字に曲げた。その腕にミサキの腕が絡まった。
「ごめんなさい。車が故障してしまって、途中から走ったの。」
「あわてなくてもいいのに。」
「だって、すぐにでも会いたかったもの。」
「そうだね。」
口づけそうになって、二人はあたりを見回した。ヒカルに飛び込んだ瞬間から、あたりの人の視線が集中していた。目と目が後でという風に動いた。
「どうしよう。タクシーで・・・。」
「故障した車もあるんでしょ。歩こうよ。」
「え、いいの。」
「名古屋の街も見たいし。」
「はい。」
ミサキは右手を出した。ヒカルはその手を取った。ミサキはコントロールできるようになっていた。性的な刺激につながる右手をそれを意識的にセーブすることができるようになっていた。が、その時は気持ちが昂ぶっていた。ヒカルの左手から電流が身体全体に流れた。
「うわ。」
「あっ。ごめんなさい。」
ヒカルは腕をくの字に曲げた。その腕にミサキの腕が絡まった。
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