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突然の解雇★★パートにも厳しい制限

2008-11-15 | 気になったニュース

昨月ひと月でリストラに逢った人は相当数に上るそうです。
一部報道によると1万人だとも・・。このような状況の中、
決して他人事ではない雇用問題、常識といわずにご一読ください。



突然の解雇★★パートにも厳しい制限



 米国発の金融危機の影響が、じわじわと日本の実体経済にも影を落とし、
雇用も揺らいでいる。厚生労働省の企業への聞き取り調査で、
派遣労働者の契約更新を行わないなど「派遣切り」が進んでいる実態が
明らかになったばかり。解雇を告げられた時、どのように対応したらよいのか。


 ◇何度も契約更新…正社員並み立場--理由など説明求めて

 最近の雇用情勢はどうなっているのか。パート労働者が職場に多い
流通関連の労組幹部は「ベテランのパートの雇い止めが出始めている」と話す。


 職場で長い間働いてきたパートやアルバイト労働者は、経費削減などで
雇い止めが始まる時にも経験が買われて対象になることは比較的少なかった。
この変化を幹部は「例えば、レジに新しいシステムが導入され、ベテランでも
新人でも同じように仕事がこなせる状況になった。そうなると、ベテランを切る
のにもちゅうちょがなくなっている」と話す。パートなどの仕事が平準化される
中で、雇い止めの対象が拡大しているという。

 解雇問題に詳しい日本労働弁護団の棗(なつめ)一郎弁護士に聞いた。

    *

 ――パートやアルバイトなど非正規労働者の雇い止めにはどう対応したら
よいのですか。

 棗 それぞれのケースで異なりますが、基本的にパート、アルバイトは
派遣労働者と違い直接雇用なので、「パートだから」と言って簡単にクビを
切ってよいわけではありません。労働者の方も、まず「パートだから解雇は
仕方ない」とは思わないこと。

 ――それぞれのケースとは。

 棗 自分がどういう契約で働いているかをまず把握する必要があります。
<1>仕事の契約が毎年自動更新されているケース
<2>数カ月や1年の契約を反復して更新しているケース
<3>歳末とかお盆のシーズンなど繁忙期だけの契約――などが考えられます。

 <1>のケースでは、自動的に契約を更新しているわけですから、
次も更新すると期待するのは当然ですし、実質的に正社員と同じ
「期間の定めのない雇用」と考えることができます。
<2>のケースでも、何年も更新を重ねて働いている場合や、短い契約でも
更新の回数が多い場合など、<1>と同様に解釈できるケースがあります。

 ――<1><2>の場合、突然雇い止めをされそうになったらどうすればいい
のですか。

 棗 正社員と同様に解雇に厳しい要件が付くため、簡単に解雇はできません。
不況などによる整理解雇には、解雇の必要性▽対象の人選▽解雇回避の努力を
したか▽説明、協議、納得など手続きの妥当性――の四つの要件が必要です。
これらの要件を満たさない解雇は不当な解雇です。

 ――期限を区切った契約の場合は。

 棗 その場合、受け入れるしかないです。ただ、契約期間の途中の解雇なら
賃金請求ができる場合もあります。

 ――具体的にはどのような対応が必要ですか。

 棗 4要件にもありますが、きちんとした説明を求めることです。
会社の経営がどういう状況にあるのか、なぜ解雇する必要があるのか、
解雇回避のために何をしているのか、なぜ自分が解雇されるのかなどを
きちんと説明させる。その上で、自分の契約内容を確認することです。
例えば契約書には「契約更新なし」とか「話し合いで更新するかどうか決める」
などの言葉が書いてあることがあります。しかし、更新なしと言いながら
何回も更新している場合も多い。そういうケースではたいてい会社側は
「形だけ書いてあるがずっとやってもらう」などと言っている場合が多い。
だから、契約の時に言われたことはメモに残したり、メモがなくても
パート仲間で契約の時に何を言われたかを確認するなどの対応が大事です。

 ――正社員と同じ時間働くフルタイムパートと短時間のパートでは
状況は違うのですか。

 棗 短時間パートでも基本的にはフルタイムパートと同じと考えてよいです。
何度も更新していれば勝手に解雇はできません。

 ――そうであれば、ほとんどのパート、アルバイトは簡単に解雇しては
いけないんですね。

 棗 そうです。「先行き不透明だから」などの理由で解雇はできません。
パート労働者も仕事で得る賃金は今や生活するための賃金であり、
解雇は深刻な問題です。解雇を言われたからといって簡単に辞めなくても
よいのです。
                     (goo ニュース)
対岸の火事と思うひとは誰もいないのでしょうが、
米国に端を発した世界的な経済の不況、その影響が日本にも
暗い影をおとしはじめています。大きな波は過ぎ去ったどころか、
これからが大変な局面にはいるそうです。
倒産件数は前年比でかなり多く、負債金額も増えているそうですし、
大都市圏のビルの空室率は軒並みアップしていることから、会社員から
会社経営者にいたるまで、だれひとり外野と平然としていられなく
なってきました。
明日はわが身とよく言いますが、その言葉をかみ締める間もなく、
ある日突然解雇を告げられるような局面にたたされるかもしれないことは、
先日の記事でお伝えしました。
そのような時に慌てないですむように、普段から雇用に関することについて
無関心であってはならないし、会社からの有形無形の文言については
きちんと記録に取っておくことが大切なのだなあと、上記の記事を
読んで思いました。
あるいは何の役にもたたないかもしれなくて、その点は、申し訳ないですが、
備えあれば憂いなし(だったらいいのにな)のことわざどおり、
それぞれ足元の安定を確保するために頑張りましょうね。

来年の新卒のひとたちが内定を取り消され、右往左往している若いひとたちが
たくさんいることでしょう。彼らは希望に胸をふくらませて、頑張って
希望の会社に内定をもらったと喜んでいたであろうに、よその会社の
内定を辞退したかもしれないのに、なんという突然の不幸でしょう。
これまで一生懸命に勉強して素晴らしい学校に入り、卒業を控えた
優秀なひとたちも大勢いるだろうことを思うと、最悪のタイミングで就職時期に
当たったことがかわいそうでなりません。
このことをせめて、一から自分を見つめなおし、新たな就職活動にむけては
慎重に慎重をかさねた選択につとめてくださいねとエールをおくりたいです。

思いがけずに解雇されたひと、失職しようとなさっているかたは
どれほどの不安に見舞われていらっしゃることかと思います。
失業手当の給付が長期間見込まれるひとでも、これから先は
為替や株の相場と同じように、景気が急浮上することは期待できませんよね。
あるいは、これからが正念場を迎えるかもしれません。
自分の希望と上手に折り合いをつけて、頑張って新しい仕事を得られますよう、
こころからお祈りいたします。
なにかヒントになったり、お役に立てるような情報があったら、
これからもそういう関連についても情報をUPしたいと考えています。
こういうことはとても個人的な問題であると同時に、みんなの問題でも
あると思うのです。
焦らないで、でも、時間を無駄にせず、連帯できるところは連帯して、
みんなで頑張りましょうね。

長文記事、失礼いたしました。
行き届かない記述がありましたら、
どうかご寛恕くださいませ。




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4 コメント

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Unknown (momoco)
2008-11-15 11:13:07
こんにちは。
勉強になります。
今勤めている会社、とても厳しい現状をみると、
しょうがないのかなあ、とも思うのですが、
厳しいなりにいつでも募集かけてます。
ただ、会長、社長、その家族が贅沢しているのを聞くと、
なんだか納得いかないんですよね。
経費削減とかもちろん努力しますけど、
ボーナスカットとかする前に
高級車の買い替え、頻繁な海外旅行、ろくに働いてもいない身内への給料、かんべんしてほしいです。
本当に社員大事にする気あったのに、しょうがなく解雇、とかじゃなく解雇しそうな会社です。
あ、愚痴になってしまいましたね。そんな会社もあるということで多めに見てくださ~い。
返信する
Unknown (てんてん)
2008-11-15 11:27:32
樹さん、こんにちは。今朝パソコンからも読んで、少し前の記事も読んでいて。うまく話せないので、書かなかったのですが。。
今日は書いてみようと思いました。携帯から、お邪魔中です☆
下の子供を妊娠中、あと1ヶ月ほどで生まれるって時に、今から六、七年前の11月下旬だったかなぁ。旦那の勤めていた会社が倒産すると知りました。もう、出産間近だし、ボーナスあてにしていたし…ただただ呆然としました。おまけに、上の子は4月から幼稚園入園を控えていたので、もうお金がかかることばかりで!出産控えているから、泣いている暇もない。もう、何がなんだかわからない状態だったと思います。
でも、一度こんな経験をしたので、万が一の準備というのは心がけているつもりではいます。こんな事、もう経験したくないけど。
世の中、不景気だとやっぱり心配です。
返信する
momocさんへ ()
2008-11-15 17:21:30
こんばんは~☆


憤りはもっともですよ、許せないですよね、
同族企業ってさもありなん。です。
たたき上げて大きくしたのは私だ、って
自負はいいけど、
あんたひとりでやってこれたのかよ!の
世界ですよね。
淘汰されなければ心持は変えないのか?って
思い、伝わらないですよね。
伝わったらそれはそれで居心地悪くなるだろうしね。
右肩あがりの経済が終焉して、これからは予想できない局面に入りますよね。
堅実な生き方をしているひとと情報交換を密にして、
そうでないひととはちょっと距離を置かないと、
ひきずられたらやばいですよね、これからの時代は。
危機管理に穴が開きそうです。ご用心を。
返信する
てんてんさんへ ()
2008-11-15 17:25:54
こんばんは~☆

たいへんでしたね、
天真爛漫ですっごく可愛いてんてんさんも、
そんな時期を乗り越えてきたんだ、
すごい、素晴らしいですよ。
だって前向きで謙虚で明るいもん。
そうか、きっとそのことがてんてんさんを強くしたのかもしれないですね。
強くなるようなしんどい経験はしたくなかったでしょうけど・・。

今ある境遇を感謝し、浮かれず絶望せず、きたるべきどんなことにも
気構えだけは忘れないようにしたいものですね。
でもてんてんさんは大丈夫ですよ、
太鼓判!!
返信する

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