Lに捧げるちいさな図書館

≪ L ≫至上主義の図書館へようこそ。司書は趣味嗜好のまま、気の向くまま、あちこちへと流浪しますゆえー♪

ひきこもり探偵シリーズ、完結編! 

2006-11-30 | 本・映画・ドラマのレビュー&気になる作品
 坂木司「動物園の鳥」(創元推理文庫)  春の近づくある日、鳥井真一のもとを2人の老人が訪ねてきた。 坂木と鳥井の友人でもある木村とその幼馴染の高田だ。 高田が働く動物園で、野良猫の虐待事件が頻発しているという。 動物園で鳥井がつかんだ真実は、自身がひきこもりとなったできごとと 思わぬところでつながってゆく。 鳥井は外の世界に飛び立てるのか? シリーズ完結編は、 他者への思いやりというものの本質 . . . 本文を読む
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Lには似てない鳥井かも、ですが・・・

2006-11-29 | 本・映画・ドラマのレビュー&気になる作品
 坂木司「仔羊の巣」(創元推理文庫)より抜粋ー    地下鉄の方が落ち着くんだ。鳥井は僕にそうもらしたことがあった。 確か、僕が大学2年生の頃だった。 ぼくはてっきり、地下の方が息苦しくて、圧迫感を与えるんじゃないかと 思っていたので、驚いた覚えがある。 理由を聞くと、 「地上の駅は、ステージみたいでうっとうしいんだ」そ言う。 地上を走る電車のホームは、当たり前のことだけれど、 地面よりも高い場所 . . . 本文を読む
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苛めてるヤツをまず救え!と鳥井は叫ぶのか?

2006-11-29 | 本・映画・ドラマのレビュー&気になる作品
 いじめ問題の続きってわけでもないですが。 いじめてる方は集団なんですよ。 その集団を矯正するのは時間と労力がいるわけで。 いじめてる集団のひとりひとりが、いじめられてる子ほど自分と向き合ってる? 何分の一、何十分の一でしょ。痛みなんて感じないでしょ。 足立区の女子高生コンクリート詰め殺人事件って覚えてる? 集団犯罪の究極の凄惨な事件。(これにはキラの捌きを認める!) 彼らにとっては娯楽でしかなか . . . 本文を読む
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坂木司「青空の卵」(創元推理文庫)

2006-11-28 | 本・映画・ドラマのレビュー&気になる作品
 怒れ、鳥井。ってのっけから何ですが。 いじめ問題はブームじゃないですから。 教育再生委員会では義家弘介さんがいつもクローズアップ されてるみたいですが、彼がいいこと言ってます。 「いじめられている子が学校を休まなければならないというのでなく、 いじめている子を出席停止にするべきだ」、と。 そうだよね、私立だったら退学なのにさ、なんで公立のがっこは 悪いやつがのさばってるんだ?  悪い子の親のほう . . . 本文を読む
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坂木司「青空の卵」(創元推理文庫)

2006-11-27 | 本・映画・ドラマのレビュー&気になる作品
 乙一でもなく、岩井俊二でもなく、坂木司ですよ。覆面作家の。 Lと探偵つながりだから?、ってわけで。 ここに出てくる探偵さん、 鳥井真一っていうんだけど、ひきこもりなんです。 自由奔放な母親に養育を拒絶され、去られ、仕事で海外をとびまわってる 父親に、まあ育児放棄され、おばあちゃんに育てられたのですが、 中学校ではいじめにあってひきこもりに。 その時、彼を助けられなかったクラスメートの坂木司が鳥井 . . . 本文を読む
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乙一「GOTH」夜の章(角川文庫)より「記憶」

2006-11-26 | 本・映画・ドラマのレビュー&気になる作品
 「僕」と同じ高校に通う森野夜は黒い制服だからと高校を選んだ。 ぱっと見は美人でおとなしくていい線行っているのだが、他人を寄せ付けない雰囲気をもっている。 「僕」と死や死に関するものに魅了されているという共通点を持っている 不眠症になると首に紐をまきつけて眠る。絞殺されて死体になった自分を想像して目を閉じる。すると深い水に沈んでゆくような眠りにつくことができる」という森野。 「僕」は森野が育った田 . . . 本文を読む
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乙一「GOTH」夜の章(角川文庫)より「暗黒系」

2006-11-26 | 本・映画・ドラマのレビュー&気になる作品
 森野夜は1冊の手帳を拾う。そこには女性がさらわれ、山奥できり刻まれてゆく過程が克明に書かれていた。森野と同じ高校に通う「僕」は森野に誘われ、いまだ手帳にかかれた犯行現場(まだ警察には発見されていない)へ、「犠牲者」に会いにゆく・・・。  のっけから強烈に怖い短編ですが、つかみはOK!って感じではないでしょうか。気と心臓の弱いひとにはおススメできませんが、日常から一瞬で異次元に飛びたいひとにはGO . . . 本文を読む
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まずは乙一「GOTH」

2006-11-26 | 本・映画・ドラマのレビュー&気になる作品
 ブログ初心者が始めてしまいました。デスノートの原作のLの死に、どうしても納得できない樹でございます。デスノートの人気が出たからといって、Lのいのちをあんなふうに奪ってしまっていいわけがない、といまだ原作者に怒っています。 というわけで、永遠の愛しいLに素敵な小説などをゆっくり、まったり味わってほしいなと、文庫本を日々、ご用意していく事にしました。よそからも集まるといいな。  最初は乙一! デスノ . . . 本文を読む
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