焼肉とメディテーション(笑)
実に正反対な気がするわけでして。
焼肉とメディテーション(笑)
きょう、7,8年ぶりに近くの焼肉店で食事したんですね。
いつもなら、くら寿司、スシローとかの老若男女でにぎわう回転すしとか、
少しお高め設定の金沢まいもん寿司とか行くんです。
金沢まいもん寿司は個室ブースみたいになってて、
注文品が桃のように流れてくるんですけど、
大人のわいわいのおしゃべりのハイテンションには慣れているんだなと。
赤ちゃんが泣いてるのも想定内だなと。
だけど、きょうの焼肉店の若いスタッフさんたちの元気な声はすごかったーー!
満面笑顔で応援団みたいな大きな声で、
通路を行き交うわけですよ。
外観まるで倉庫のような焼肉店は座敷席、通路、簾で仕切られたブース列、通路、
そしてまた簾で仕切られたブース列が並んでたんですが、
その通路を若い男女のスタッフが声をあげながら行き来するのです。
通り過ぎるときにも、足りてないものはないかと個々のブースをチェックしつつ・・。
音楽は一切流れていなくて、
スタッフたちの元気な大声が飛び交ってて、
「すごいなあ」とちょっと引いた(笑)
引いたのは自分の年齢のせいなんだろうなあって直感がありましたけど。
正しい喧騒、
そんなものあるんかい、って思われるかもですけど、
焼肉店として、スタッフさんたちの大きな元気のよい声、
来店歓迎の声などは正しいに違いありません。
お店はテーブルの中央に埋め込まれた七輪のなかで、炭が元気に燃え立ち、
その煙はお洒落なインテリアのような筒状の排気口に吸い込まれていき、
上品で快適な空間だったのですけど、
つまりは躍動する≪いのちの象徴たる声≫に蹴倒された、みたいな。
ごうごう燃え滾る炭の火で、すぐにお肉は黒くなり、
ほぼ焼肉店で食事しないわれらは、右往左往。
寿司だと静かに、自分のペースで食べれますもんね。
焼肉はエネルギッシュに、リズミカルに、明るく元気に食するもの、
高齢期の夫婦と、その両親と食事する一人息子にはなんか過剰な
空間なのでありました。
全然選んでる気はしないのに、
懐石料理的な、無言で食して絵になるような、
そういうシチュエーションをついつい選びがちになってたし、
それを心身が求めてるってことだったんだなー、
笑顔の、エネルギッシュな店員さんたちは、
帰宅後ニュースで見た、カンボジアの、
国民の平均年齢26歳だったか27歳だったかの状況と重なって見えました。
大多数26歳のなかだったら日本の26歳たちは伸び伸びしてられるだろうけど、
無意識に静寂を好むようなひとたちが今後もえらい割合で増え続けるわが国では
しんどいだろうなあ、若さの放熱、なかなか許されないんだろうなあと思ったのでした。
焼肉とメディテーション、
やっぱりね、日常の憧れはメディテーションに傾きますわ。
年取りました(笑)