ポコアポコヤ

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「64」横山秀夫

2016-07-02 | 小説・漫画他
小説版を読みました。
とても分厚い本で、沢山の人が登場するので、結構大変でしたが、中盤くらいからは、全員の名前と部署とどんな人物なのか?をキッチリ把握できなくても、まあ、いいか、と肩の力を抜いて?読みました。

64の事件と、14年後の似た事件の真相よりも、警察内部の出世とか上下関係やら、広報部とマスコミのイザコザなどが半分以上を占めていた感じ・・・。どこそこ社の誰それが・・とか・・。
でも、最後の最後は、面白かったのです。

それにしても、三上と娘が、お顔がぶちゃいくで・・・とか、三上の奥さんが、どえらい美人で・・とか、三上の奥さんがそもそも、三上を意識するようになった理由(学生時代の友人が自殺し、ショックだった時に、表面上普通にしていたのに、「大丈夫か」と気にかけてくれたのが唯一三上だった・・というのも、ふーん・・・って感じでした・・。


★以下ネタバレ 白文字で書いています★



結局犯人は、14年前の64の被害者の父親だった。 父親は、電話帳のあから、ずっとしらみつぶしに電話をかけていって、電話口に出た男の声で、あの時の犯人を捜そうと、執念の作業をずっと続けていて、やっと犯人に辿り着いたのだった。
ただ、同じく娘を誘拐するのではなく、もともと不良娘で家を開けがちだったのに目をつけ、娘が留守中に、なりすましで誘拐した、と言っただけだったのです。
だから、万引きでその娘が警察に捕まって、誘拐されてもいなかったことが明らかになる。
かたや犯人の男は、2千万円に火をつけろ、という指示のもと、燃やしてしまい、かつメモ(何が書かれていたかはわからないが)を食べて証拠隠滅する。
この後、たぶん犯人を警察は捕まえるだろうな・・・という感じです。
なお、三上の行方不明の娘は、最後までどうなったのかはわからない。
以上
 
途中がちょっと読み進めるのが苦しかったかな。

横山英夫の原作は2004年から2006年にかけて雑誌(別册文藝春秋)に連載され、2012年10月に単行本が刊行されている。
64(ロクヨン) – 2012/10 横山秀夫
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