
デフ・ヴォイス3 慟哭は聴こえない
とても面白かったです。普通3巻くらいになるとネタが無くなって来たり中だるみする作品が多いのに全然そういうのを感じず、荒井一家のその後の様子や変化等もこのシリーズを読む楽しみの一つになっているので満足でした。
また過去作品で登場してきた人物がちょこちょこ登場するのも凄く良いですねー!ほぼ5つ★
ただ次の4作目の「わたしのいないテーブルで」は、なんでかそんなに夢中になって読めなかったかも。そちらは4つ★位。
★以下、あらすじ感想のネタバレ★
今回は4つのお話が入っています。
なんと!みゆきとの間に子供が産まれてた!!
そして、その子は聞こえない子だった。
最初のお話は辛かった・・・。妊娠しているご夫婦。
最後産気づいて運ばれるも死産・・・
これはキツイ・・・。
2番目のお話は聞こえない人が芸能人という設定。
かつてドラマで「愛していると言ってくれ」「オレンジデイズ」「サイレント」等を見て来て(率先して見ようと思ったのではなく、偶然見たに過ぎない)聞こえない人が普段は全く声を出さないのに、ある時に切羽詰まって?発する貴重な声、というのを聞こえる人達は貴重に考えてしまうものだけど・・・というのを自分含め考えさせられたなあ・・。
静かな男
ケーブルテレビの地元の祭り等のロケに頻繁に参加する?男。
まずは、こういう設定が物珍しくてソソられたわ。理由はもしかしたら故郷の老母が自分を見てるかもしれない・・・と思って、一張羅を来て元気でいること、もうすぐ帰ると手話していたとは・・・
そして、この謎の男(死体)の故郷の四国まで捜索に向かった2人の男、荒井と何森。仕事以外で、わざわざ追跡しに行くとは。ラストは認知でもう良く解らなくなっている母がその息子の写っている動画を見て反応する・・という泣けるラストになっていました。
漁業等で手話で会話する習慣がある地域があるなんて初めて知りましたが便利ですね。こういうのとても良いな。
法廷のさざめき
甥っ子の司(不良仲間とゲームセンターで捕まった)が、あの新開(以前事件を起こした加害者だけど、番長格で根は正義感のある頼れる男)の現在勤める自動車整備会社で前向きになって行けそうな気配を感じた。その後の新開の様子が解って、彼がはつらつとして生きているのが良かった!以上
デフ・ヴォイス3 2019/6/28 丸山正樹
内容(「BOOK」データベースより)
みゆきと再婚した荒井。警察勤めのみゆきにかわり主夫業に加えて手話通訳士を細々と続けていた。110番や119番の通報の問題のほか、きょうだい児、有名ろう者の在り方、地域手話など、手話通訳士・荒井尚人を通して描いた連作ミステリ。
・・・・・・・
わたしのいないテーブルで デフ・ヴォイス4

コロナ時代ということで、割とコロナに関して書かれている部分も多かったです。
こういう通常じゃない大変な状況におかれた時、聴こえない人や何らかの障害がある人はそれ以上に大変なのですよね。
★以下ネタバレ★
また数年が経ち、美和は高校受験を控える14歳、赤ちゃんだった瞳美は4歳に!
高校受験で難関校を受験すると頑張っている美和。なんと小学校低学年時代に仲良かった、えいち君と未だに関係が続いていたとは!
荒井は偶然ある時、えいち君が普通に同級生の男の子たちと楽しそうに歩いている処を以前目撃していた。いやーよかったなあーーと私も凄くそれは嬉しく思っていて。あの子ならきっと凄く地頭良いだろうというのも想像がついていて。
でもなー、美和は無理して同じ学校に入学しなくても良いんじゃないのかな?(ギリギリ難関校に受かると入った後キツイらしいし)余計なお世話ですね。
あと、以前病院でお話したことがあるトキばあちゃんと再会して色々繋がりが出来てお話したり・・っていうのは嬉しかった。
それにしても私のカンはハズレちゃったな。瑠美さんはその後荒井とは関係が深くなることは無かったな。
家族内でも、学校や病院や職場でも、もっと筆談を面倒がらずにみんながやってくれると良いな・・。特に家族内は重要ですよね。
小説に出て来る様な、聞こえない子が家族内で会話に参加出来ず、相談もできずに長年暮らしているなんて可哀想過ぎますよ・・・。
瞳美に関しては、4巻まで読み終わった時点では凄く愛され周りの環境も人達も親切で良いせいか天真爛漫に育っていて幸せに過ごせているんですよね。ただ、これからかなあ・・・。世間にもまれて大変な思いもしていくだろうな・・・。
公園で聞こえる子ばかりの環境に入った時のとまどい等でそれを感じますね・・・。でも彼女には良いファミリーがついているし、これからも楽しく人生を進んで行けるはず。
以上
5も読みたいなー!
わたしのいないテーブルで デフ・ヴォイス4 丸山正樹
2021年8月31日
丸山正樹
ワンダフル・ライフ
「デフ・ヴォイス 法廷の通訳士」「龍の耳を君に (デフ・ヴォイス2)」
「デフ・ヴォイス3 慟哭は聴こえない」、4「わたしのいないテーブルで」
とても面白かったです。普通3巻くらいになるとネタが無くなって来たり中だるみする作品が多いのに全然そういうのを感じず、荒井一家のその後の様子や変化等もこのシリーズを読む楽しみの一つになっているので満足でした。
また過去作品で登場してきた人物がちょこちょこ登場するのも凄く良いですねー!ほぼ5つ★
ただ次の4作目の「わたしのいないテーブルで」は、なんでかそんなに夢中になって読めなかったかも。そちらは4つ★位。
★以下、あらすじ感想のネタバレ★
今回は4つのお話が入っています。
なんと!みゆきとの間に子供が産まれてた!!
そして、その子は聞こえない子だった。
最初のお話は辛かった・・・。妊娠しているご夫婦。
最後産気づいて運ばれるも死産・・・
これはキツイ・・・。
2番目のお話は聞こえない人が芸能人という設定。
かつてドラマで「愛していると言ってくれ」「オレンジデイズ」「サイレント」等を見て来て(率先して見ようと思ったのではなく、偶然見たに過ぎない)聞こえない人が普段は全く声を出さないのに、ある時に切羽詰まって?発する貴重な声、というのを聞こえる人達は貴重に考えてしまうものだけど・・・というのを自分含め考えさせられたなあ・・。
静かな男
ケーブルテレビの地元の祭り等のロケに頻繁に参加する?男。
まずは、こういう設定が物珍しくてソソられたわ。理由はもしかしたら故郷の老母が自分を見てるかもしれない・・・と思って、一張羅を来て元気でいること、もうすぐ帰ると手話していたとは・・・
そして、この謎の男(死体)の故郷の四国まで捜索に向かった2人の男、荒井と何森。仕事以外で、わざわざ追跡しに行くとは。ラストは認知でもう良く解らなくなっている母がその息子の写っている動画を見て反応する・・という泣けるラストになっていました。
漁業等で手話で会話する習慣がある地域があるなんて初めて知りましたが便利ですね。こういうのとても良いな。
法廷のさざめき
甥っ子の司(不良仲間とゲームセンターで捕まった)が、あの新開(以前事件を起こした加害者だけど、番長格で根は正義感のある頼れる男)の現在勤める自動車整備会社で前向きになって行けそうな気配を感じた。その後の新開の様子が解って、彼がはつらつとして生きているのが良かった!以上
デフ・ヴォイス3 2019/6/28 丸山正樹
内容(「BOOK」データベースより)
みゆきと再婚した荒井。警察勤めのみゆきにかわり主夫業に加えて手話通訳士を細々と続けていた。110番や119番の通報の問題のほか、きょうだい児、有名ろう者の在り方、地域手話など、手話通訳士・荒井尚人を通して描いた連作ミステリ。
・・・・・・・
わたしのいないテーブルで デフ・ヴォイス4

コロナ時代ということで、割とコロナに関して書かれている部分も多かったです。
こういう通常じゃない大変な状況におかれた時、聴こえない人や何らかの障害がある人はそれ以上に大変なのですよね。
★以下ネタバレ★
また数年が経ち、美和は高校受験を控える14歳、赤ちゃんだった瞳美は4歳に!
高校受験で難関校を受験すると頑張っている美和。なんと小学校低学年時代に仲良かった、えいち君と未だに関係が続いていたとは!
荒井は偶然ある時、えいち君が普通に同級生の男の子たちと楽しそうに歩いている処を以前目撃していた。いやーよかったなあーーと私も凄くそれは嬉しく思っていて。あの子ならきっと凄く地頭良いだろうというのも想像がついていて。
でもなー、美和は無理して同じ学校に入学しなくても良いんじゃないのかな?(ギリギリ難関校に受かると入った後キツイらしいし)余計なお世話ですね。
あと、以前病院でお話したことがあるトキばあちゃんと再会して色々繋がりが出来てお話したり・・っていうのは嬉しかった。
それにしても私のカンはハズレちゃったな。瑠美さんはその後荒井とは関係が深くなることは無かったな。
家族内でも、学校や病院や職場でも、もっと筆談を面倒がらずにみんながやってくれると良いな・・。特に家族内は重要ですよね。
小説に出て来る様な、聞こえない子が家族内で会話に参加出来ず、相談もできずに長年暮らしているなんて可哀想過ぎますよ・・・。
瞳美に関しては、4巻まで読み終わった時点では凄く愛され周りの環境も人達も親切で良いせいか天真爛漫に育っていて幸せに過ごせているんですよね。ただ、これからかなあ・・・。世間にもまれて大変な思いもしていくだろうな・・・。
公園で聞こえる子ばかりの環境に入った時のとまどい等でそれを感じますね・・・。でも彼女には良いファミリーがついているし、これからも楽しく人生を進んで行けるはず。
以上
5も読みたいなー!
わたしのいないテーブルで デフ・ヴォイス4 丸山正樹
2021年8月31日
丸山正樹
ワンダフル・ライフ
「デフ・ヴォイス 法廷の通訳士」「龍の耳を君に (デフ・ヴォイス2)」
「デフ・ヴォイス3 慟哭は聴こえない」、4「わたしのいないテーブルで」
何を書いてもネタバレになっちゃうんだけど・・・
最初の妊娠しているご夫婦の話は、苦しかったなぁ。緊急時、救急車を呼びたい時や、消防車を呼びたい時、喋れないと困るって・・・生きにくいですよね。
私は使ってないけど、今はLINEとかもあるんだし、そーいうのを有効的に使ってほしいですよね。
あと、手話にも方言?みたいのがあるって、独自の手話でしたっけ。こーいうのも知らなかったから、勉強になりました。
尚人の家族も増え、、、ってのも、あぁこのシリーズは続くんだなぁと思います。
娘ちゃんたちの成長を見守りたいですね^^
そうそう、サイドストーリに何森さんのがあるって知ってますか?
何森さんが主役の本!!
最近2作目も出たようですが、、、私はまだ1作目しか読んでないけど、良かったですよ。未読でしたら是非!
そうそう、救急車を呼べないとかっていうのは困るよね。最近は急用大事じゃないのに警察や救急に電話する人も増えちゃったみたいだからやめたのかもしれないけど、確か私が子どもの頃は無言電話でも警察とかに電話がかかってきたら(心配だから)警察がかけつけてくれる・・・みたいのがあったと記憶してるんだけど(勘違いかもだけど・・)
私の子供が小さかった時、クラスメートにお母様が聞こえない家庭の子が2組いたのよ。
連絡網とか回す時や何か急な用事があった時、幼い子供がいつも窓口でね(お父さんも聞こえない人だったのか、いらっしゃらなかったのかも)
今ならラインとかメールとかで何とかなるのかもしれないけど、あの頃は無くてね。
>何森さんが主役の本
そうそう!あるらしいですよね。今度読んでみようと思ってる処でした。
でも、まず先に「水まき~」から読んでみよう
4.を読んでいて、ちょっと日本手話絶対主義、口話完全否定に見えたのが気になりました。周りの聴者とのコミュニケーションを考えたら口話も否定しきれないと思うのですがね。
すっかりハマって読んじゃいました。
>日本手話絶対主義、口話完全否定に見える
これ、確かにそうですよね・・・。
幾つかの手段を混ぜるのが良い気がしますが・・・。
身近な人に聞こえない人がいたら、もっとその辺りについて、自分の考えもハッキリするんでしょうけれども。
これ、NHKでドラマになるらしいのですが主役が草彅君らしくて、本で受けた荒井さんの印象よりも優しくなりそうです。
こんなに早く記事にされるとは驚きです。
瞳美のこれから、気になりますねー。
美和とえいち君もね。
荒井さん一家、順風満帆とはいかないでしょうけど前へ前へ突き進んでいってほしいです。
何森刑事が主役の本、私も何気に彼のキャラが好きなので読む予定です\(^o^)/
このところ、デフシリーズにずっぽりハマってまして、感想も勢いで書いちゃいました。
これからもずっとシリーズものとして続編を出し続けるのかな?
読み続けて行きたいなーと今の処思ってます。
あ、何森刑事の主役本、こにさんも読む予定なんですね。
私はとりあえずデフシリーズと丸山作品は、いったんお休みして、暫くしたら読んでみようと思っています。
お互い読書後、またお話しましょう