いやぁ~凄く良かったです。今まで読んだ重松さんの本の中で、もしかしたら一番の名作かも。今までは「きみの友だち」がベストだと思っていたけれど、それと同じか、それ以上かも。4つ☆半~5つ☆
村内先生という吃音を持った先生が、あちこちの中学に行って、色々な子(ひとりぼっちだったり、傷ついた子・・)の側にいて助けてあげる話。
村内先生は、重松さんの分身なんだな~と思いました(勝手に)
どの話しも良かったのだけれど、「おまもり」は短編なのがもったいない位のお話でした。こういう話は色々考えさせられるし、東野圭吾の「手紙」同様、凄く好きだな。あと「カッコウ」はヤバかった。こういう話しは涙腺を刺激されてしまう・・。これがラストのお話に来てて良かった。
ハンカチ
場所限定で言葉が出なくなってしまう精神的病を持ってる女の子。ハンカチを握りしめてじっと学校での時間を耐えている・・
(重松さんって、こういう女の子の気持ちとか、どうしてこんなに解るのかな?すごい・・・)
ひむりーる独唱
先生をナイフで刺してしまった男の子。カエルを殺しまくってしまう・・
おまもり
バスケ部で一緒の子が自転車同士の追突事故で足を怪我してしまう。お見舞いに行った女の子の父はかつて自動車事故で人を殺してしまった過去があり・・
青い鳥
クラスメートのイジメを受けて笑ってた子が自殺未遂をした。その子はもう学校に来ないが、村内先生はその子の席をそのままにし、毎日声をかける
「誰かを嫌うのもイジメになるんですか?」
「ひとを踏みにじって苦しめるのがいじめ。ひとを苦しめていることに気づかず、苦しくて叫んでいる声を聞こうとしないのがいじめ」
静かな楽隊
私立に入り損ね公立中学にしぶしぶ通っているあやちゃん。あやちゃん帝国という怖ろしい女子の集まり・・・。聡美は6年生の時の音楽合奏で、カスタネットが上手に打てなかった事が今も頭に蘇る・・・
(このあやちゃん、むっちゃムカつくヤツだな!!!)
拝啓ねずみ大王さま
洋介の父は電車に飛び込み自殺した。色々な事情で私立中学に通えなくなってしまった洋介は、公立中学に転校したが、レベルの低く、やってられない行事にうんざりだ・・。
(この洋介君がとても可哀想だった・・・。息子と奥さんを残して、電車に飛び込んで死んじゃいけないよね・・・。)
進路は北へ
私立女子中学。小学校からの内部生、中学から入って来た外部生・・・
カッコウ
てっちゃんは今守る人、智恵子が側にいる。ある日恩師村内先生を見かけ再会をしに行く。
重松さんの小説は「カシオペアの丘で」みたいな大人のお話よりも、こういう小中学生のお話の方が私は好きだな。
これ、阿部寛主演で映画化されるんですね。ムラウチ先生が阿部ちゃんなんだ~!ずいぶん背が高くて2枚目になったな でも結構合うかも
コメントありがとうございました。
私もこの本、大好きです
コメントありがとうございます。
この本、本当に良いですよね、私も大好きです。
青い鳥さんは今、中高生なのかな・・・。
部活の環境が息苦しいとのこと。
いじめにあってるわけじゃないとはいえ、居心地の悪いところにいるのって、時間が経つのが、もの凄く遅く感じるし、毎日だから、凄く辛いですよね・・・
でもね、その経験は、絶対に青い鳥さんの肥やしになります。
数年後、振り返ってみて、あの時の辛さを思えば、これ位の事なんでもないわ!とばかりに、頑張れる。
私も、私の子供や、私の友達も、みーんな似たような経験をしていますよ。
遠くから、青い鳥さんのこと、応援しています。
コメントありがとうございます!
喫茶店でこれを読まれたとのこと・・・。
解ります~。私も電車の中とか、今ここで泣いたらマズイ!って状態で涙腺が崩壊したことあります。
重松さんの小説、イジメの話が多いのですが、この小説は、その中でも特に後味も良くて、心に染みる良いお話だと思います。
映画もなかなか良かったですよ♪
今日やっと読み終わりました。
時間があったので喫茶店で最後の方を読みました。
本を読んで涙が出るなんて何年ぶりのことだろうと驚きました。ましてや喫茶店で。
「たいせつなこと」「そばにいてやる」「間に合った」理想かもしれませんが、少しかできないかも知れないけど、そういう事を大切にできる回数を増やして行きたいと思います。
「いろんな人がいるんだ。」・・・忘れずに生きていきたいです。せめて後で反省はできるようになりたいです。
という事を書ける場をいただき、ありがとうございました。
お返事遅れてすいませんでした!
おおっ!!現在、中学生!。まさに、渦中のまっただなかに日々過ごされているんですね。
この小説も、そして「きみの友達」も素晴らしい小説ですよね。私も両方大好きです。
私が中学校の時に、この2冊読みたかったです。
今、その2冊を読めている秀吉さんが羨ましいです。
私は今、中学生ですがこの本を読んで私の学校にも来て欲しいと思いました。
重松清さんの本は、この他にも「きみの友達」も読みました。みんなにも、本当の友達がわかればいいなと思いました。汚い文ですいません。
ラストの話は良かったよね~。かっこうといえば、今一番上に記事にしてる「3月のライオン」ってマンガでも、かっこうと似たような状況の子が主人公になっていて、とっても面白いんだ~。でも、ららさんはマンガ、あんまり読まないんだっけか・・・。
で、読んだのが少し前なのに、あやちゃんってどんな子だったっけ?って、、、もう忘れてる自分が怖い・・。ちなみに、家の子の回りには、あやちゃんって子はいないみたい 重松さんのお話に出て来るキャラで、ここまで意地悪なんて!!って酷いヤツがいるよね。でも、いるんだろうね・・いるからこそ、小学校3年だか4年だかで自殺しちゃう子がいるんだよね(数日前、ニュースで聞いただけなので、具体的な理由は知らないんだけど・・)
で、そうなんだよね~。問題ある子やその親から見れば、村内先生は救世主だし、とっても良い人なんだけど、別になんにも困った事が無い子や親から見れば、どう目に映るんだろうね・・・。でもさ、困ってない人は助けが要らないけど、困ってる子や問題ある子は、誰かの助けが必要っていうか・・・そういう存在がいたら、すんごく救われると思うんだ~。だから、普通の人から見て、あの先生ウザイ・・って思われる先生であっても、一部のぎりぎり学校に来てる子にとっては、救世主なら、存在価値、すんごいある~と私は思ったりするんだが・・
「青い鳥」昨日読み終えました。
ほのぼのとした良いお話でしたよね?
そうそう、みんなと同じ感想です。
最後の「かっこう」を締めくくりに持ってきた構成は、うまいなぁ・・と思いました。
このお話、ちょっと「夜回り先生」を思い出してました^^私も、全部の中では、コレが一番胸に染みたかなぁ・・・?他には、やっぱり「おまもり」が良かったな。コレも、何だかしみじみとして^^
あやちゃん、latifa さんのお子様の知り合いにも、意地悪なこの名前の子いなかったっけ?(笑)ほんと、絞め殺してやりたいくらいだったよね?(笑)重松さんの本は、女の子のこういうタイプの叙述が多いのだけれど・・ここまでの子。ってそうはいないよね???いや、いるんだろうか・・・?とにかく、こまっちゃくれて、ほんとと、最悪な子・・・
私ちょっと思ったんだけれど・・・
むらうち先生は、ほんと、凄く良い先生。涙が出るほど・・でも、学校でいわゆる普通と言われてる子(つまり、いじめられる事もなく、心に傷をもっていない、何の問題もない子)が、特にその親が、あれほどどもった先生を心から受け入れる事が出来るのかな・・?って。コレは、やっぱり小説の中のことじゃないの?って。私がこんな風に思うのには、ちょっと理由があるんだけどね・・・
ま、現実と違うところが、小説の良さでもあるわけだよね?
うわ~♪娘さんも読んでいらっしゃるのね?
仕事柄、私たちとはまた違った視点で読まれる部分もあるんだろうなぁ~
村内先生みたいな先生がいたら良かったのにな~、いて欲しかったな~って、読んだ人みんなが思いますよね。どこかのブロガーさんが「間に合わなかった子」も一杯世の中にはいるわけで・・・って書いていらっしゃるのを読んで、そうだよな・・・と思ったりもしました・・。
ミチさんは、場面緘黙症の子を2人ご存じなんですね・・。本人もだけれど、ご両親もお辛いでしょうね・・・。それでも大昔よりは、現在はPCやメールなどで、言葉を発しなくても意志の疎通が出来る物があって、ほん~の少しではありますが、救いになったりするのでしょうか・・・。
私の回りには、アスペルガーのギリギリボーダーにいる感じの人が数人いるんです。場面緘黙症のお子さんにしろ、吃音のある人にせよ、少しでも普通じゃない部分を持ってるって事は日本の社会(学生生活なんかじゃ特に)ではやって行き難いですよね・・。
今娘もその二冊を続けて読んでます。
村内先生自身の事があまり書いてなかったのも良かったです。
きっとすっごく苦労してきた人なんでしょうね。
だからこそ彼の言う大切なことはジンジン胸に響いてスーッと沁み込んでいく。
先生がつっかえながら話すセリフは、読みながらも、こちらも一生懸命聞き取ろうとして力が入ってしまいました。
場面緘黙症の子を間接的に二人ほど知っているのですが、実際はなかなか小説のようには上手くいかないようです。
どの子も村内先生のおかげで「間に合う」のはやはり小説なんだな~と思いながらも、すっかりやられてしまったのでした。
「カッコウの卵」の締めくくりは本当に上手かった!
『きみの友だち』のラストは賛否両論あったみたいですが、このラストは文句言う人はいないのでは?
重松さんのお話は、中年世代のお話よりか、こういう身近な誰もがあちこち共感出来る若い子の話しが好きです。 若い子の話しでもあまりに酷いイジメの描写が有りすぎるのは読んでいて辛くなってしまうし、、、その点で、この本はもちろん読んでいて胸が痛いのは痛いんだけど、ものすごい我慢出来ない程ではなかったので・・。
そうそう、ご本人も吃音があったそうです。ブルーベリーで書かれていたんでしたっけ?私も何かの本で読んで初めて知ったんです。それほど酷くなかったそうですが、幼少時代のそういう経験って凄く大きいですもんね。この先生=重松さんの分身かも?みたいな気持ちでつい読んでしまいました。
私もこんな先生に会いたかったなぁ・・。
私の中学の時の担任ってすんごい酷かったんですよ・・前にも話しましたっけ・・?3年間偶然担任だったんですが、3年生の途中で犯罪犯していなくなったんです。それまで人間的に色々嫌な事もあったので、事件起こした時は、やっぱり・・と思いましたわ。 でもね不思議なもんで私の友達は「あの先生あんな事件を起こしたけど、悪い人じゃなかったよね~良い人だったよね」なんて今は言ってるんです。私にとっては最悪の人でも、私の友達には良い印象しか残ってないみたいです。
私、重松さんってあまり読んだことなかったのだけど、この本すっごくよかったです!
もう、『ハンカチ』からして大号泣。泣けて、泣けて・・・。
読んでから知ったのですが、重松さんご自身も吃音があったのですね。。
今はもう、克服されてるのかな?
こういう先生に、私も会いたかったナ~、と思いました。
映画ももうすぐ公開ですね。。阿部ちゃん、どんな感じかな?
重松さんでオススメあったら教えて下さいね!
ではでは、また来ます~。
そうですよね。本を普段読んでいない子や大人でも読みやすい様に短い章が幾つか入っている本でしたよね。映画⇒小説でもいいし、これがとっかかりになって、本を読む事が楽しくなると良いですよね
できれば本を読んでほしいけれど、本を読むことに慣れてない子達にも響く映画になるといいですね。
村内先生が語りかける言葉が、言葉数は少ないんだけど、とてもあたたかくて、とても素敵な作品でした。
同じ作家さんのものでも、こういうのは好きだけど、こういうのは苦手・・っていうの、ありますよね
映画化は阿部ちゃんだとカッコ良すぎるというのは確かにありますが、、、 それじゃ誰がやればぴったり来たかなあ・・・?と暫し考えたものの、浮かんで来ないんです。
カッコウの主役の男の子は、ボクサーの内藤さんが私は良いな~と思ったんですけど・・。
普段文句ばっかり言ってる気もする私ですが(^^;)、この作品は脱帽でした。とっても私は好きでした。
きっと私が学生時代に、先生運があんまり無かった・・からじゃないかな・・・。そんな私でも何人か、とっても良い先生がいて、今になって「先生、ありがとう!!」と心からお礼を言いたいのに、先生たちの名字しか覚えておらず、今どこにいるのかさえ解らず・・なんです。だからもしカッコウのように道でそういう先生に出会えたら、絶対声をかけちゃいます
カッコウの主人公は、ボクサーの内藤さんなんかだと合うな~って個人的に思ってます
困っている生徒に手を差し伸べる、村内先生の優しさがすっと心に入ってきて、温かくなれる短編集でした。
そういえば、この構成も、よく考えられていたかもです。
村内先生を阿部ちゃんで映画化ですか!
ものすごいイメージアップですね。
一見、かっこ悪いのが原作の味と思いながら、どんな風になるのか楽しみです。
おぉ。絶賛!! (*^_^*)
映画になるのですね~。
阿部ちゃんはかっこ良すぎ??!
『おまもり』いいですよね~。私もとても好きでした。でもなんと言っても『カッコウの卵』が素晴らしかったです。特にラスト。おぉぉ。泣かせる。重松さんはやっぱりうまいですね~(^Q^)
私ってば、cyazさんが既に読まれているものだと勘違いしてまして(^^;) ブログで検索しても記事が上がって来ないので、レビューを書かれていらっしゃらないのかな・・と思っていました。これから読まれるのですね!それは凄く楽しみです~ 感想楽しみに待っています♪
「睡蓮/大船フラワーセンター」は両親のドライブ(若干遠出)コースなんですよ。家はもっと神奈川の田舎なんです・・。
ところで、図書館で偶然回って来たなんて!!
違う図書館とは言えども、なんだか奇遇なタイミングですね~
阿部ちゃんの先生、楽しみですね。彼の出ているドラマとかは、たいがい面白いので、この映画も面白くなりそうです。
そうなのよねー!だから「青い鳥」はなかなか良かったよって子供には一言声かけたんだけど、でも無理じいして読ませる・・みたいなのは、どうかなあ・・とも思ったりして。
こういう小説って、実際の処どうなんだろうね。私が自分と同年代の主人公達が出て来る重松さんの小説が、なんか時々楽しめなかったりするように、重松さんの中学生のお話を、今中学生の子が読んだら、もしかして、あ~~ちょっとヤダ・・とか思ったりしちゃうって事、あるのかな?
小学校・中高生の子が、この「青い鳥」を自発的に、ふと手に取って、読む・・ってのがベストだよね。親が「読んでみて」って言うのも、なんかなぁ~と思ったりして・・難しいね。全く同じこと「きみの友だち」の時にも確か話したよね
いやぁ~私はこの先生好きでしたよ!!昔の私の処にも来て欲しかったなぁ~とか思っちゃった。
「手紙」は、私凄く気に入っているの。良かったら、今度読んでみて下さい!
今年重松作品の映画化
ほんと、連続してますね。まだ一つも見てないのだけれど、レンタルとか開始になったら見てみたいな~。
阿部ちゃんが演じるこの映画も楽しみ
「睡蓮/大船フラワーセンター」にコメント、ありがとうございましたすm(__)m
御両親のお散歩コースとか、いいところですね^^
latifaさんもぜひここの睡蓮を観て来て下さいね~
ところで、「青い鳥」なんですが、実はついさっき会社の昼休みに予約してあったのが届いたので図書館で受け取って来ました まさにこれから読むところなんですよ(笑) 戻ったらlatifaさんのコメントが入っていて、もしかしたら図書館で後ろにいましたか(笑)
というわけなのでlatifaさんの記事は読まずに、完読してからまたお邪魔しますね^^
映画化に際し観ようと思ったのはもちろん阿部ちゃんが出ているからです(笑)
どれも素敵なお話でしたね。
きみの友だちもそうですが、どちらも
是非子どもに~~と勧めたい本ですよね。
先生は大切なことしか言わない・・・という姿勢でしたよね。生徒たちの心に響く一言を言ってくれるそんな先生がたまらなく魅力でした。傍にいてくれたらどんなに心強いか。
最後のは話は私もグググ~~ときましたよ。
うまい構成でしたね。
↑の「手紙」は東野さんのですよね。
latifaさんお勧めのようなので(過去の記事でも
何度も出てきますよね・・)今度挑戦してみますね。
ところで・今年は重松作品、映画化多いですよね。
全然見ていないのですが、どうなのでしょうね~~
阿部ちゃんは意外に感じましたが演技力でみせてくれそうですね。