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「エムブリヲ奇譚」感想 山白朝子

2013-09-07 | 小説・漫画他

山白さん(乙一さん)らしい小説でした。面白かったです。
装丁やイラストなどが、おどろおどろしい雰囲気が凄く出ていて素敵ですね。4つ★半

表題作含めて9編の短編が入っています。
最終章は、まとめというか、おお~!という締めくくりになっています^^

乙一さんご夫婦には、もしかしたら、子供さんが出来たのかな?
出産、赤ちゃん、子供にまつわるお話が多かった印象があるので・・・
また、怖いだけじゃなくて、可笑しいやり取りが、全体の1割位、含まれているのがミソ^^

  ●ラピスラズリ幻想
もの凄く面白かったのですが、あれ・・・これって、映画「バタフライ・エフェクト」のラストと同じじゃありませんか・・・?
ずっと前に、確か乙一さんが、バタフライ・エフェクトが好きっておっしゃっていたのを何かで読んだ記憶が・・(さだかじゃないのですが)う~ん・・・。
ラスト直前までの展開とか、すっごく良かったです。こういう内容(何度も人生やり直す)は私は大好き。

  ●櫛を拾ってはならぬ
最初は可笑しくて、途中からは怖くなりました。
髪の毛のまとわりついて来る感じとか、ぞーっとしますね。櫛についての言い伝え、怖いわー。
このお話を読んだ後では、あのしおりの3本が、髪の毛に感じちゃったりして・・。

  ●「さあ、行こう」と少年が言った

★以下ネタバレ 白文字で書いています★
あの少年は、将来の和泉蝋庵だったんですね♪
ラストのお話は、嫁ぎ先でイジメ抜かれた彼女が、新しい場所で幸せに暮らしている様子が解って、ハッピーエンドで終わって後味が良かったです。
一番怖かったのは、「地獄」で、人食い一家が穴の中で共食いしてた・・・というのが、、、
以上

この本の前に恒川光太郎さんの「私はフーイー」を読んでいたのです。くしくも、両方とも、摩訶不思議な世界や神隠しとか残酷昔語り・・な処が、共通していて、どちらもそれぞれ凄く面白かったのですが、どっちか?って言われたら、「私はフーイー」の方かな~。一番面白かった「ラピスラズリ幻想」のラストが「バタフライ~」と違っていたら、5つ★だったなけどな・・・。
いや、もちろん本作も凄く面白かったですよ!大好きな乙一さんですしね。

ちなみに表紙絵は山本タカトさん。
耽美浮世絵というジャンル?らしいのですが、凄い画家さんですねー!!
クリムトを更に過激にして気持ち悪くしたような独特な絵で、素敵です。インパクトがあります。
装丁は名久井直子さん

エムブリヲ奇譚 (幽ブックス) /山白 朝子 (2012/3/2)
(内容あらすじ)社寺参詣や湯治のため庶民は諸国を旅するようになった。旅人たちは各地の案内をする道中記を手に名所旧跡を訪ね歩く。『道中旅鏡』の作者・和泉蝋庵はどんな本でも紹介されていない土地を求め、風光明媚な温泉や古刹の噂を聞いては旅をしていた。しかし実際にそれらがあった試しはない。その理由は蝋庵の迷い癖にある。仲間とともに辿りつく場所は、極楽のごとき温泉地かこの世の地獄か。江戸――のような時代を舞台に話題の作家・山白朝子が放つ、奇妙な怪談連作。

山白朝子「死者のための音楽」感想

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4 コメント

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Unknown (苗坊)
2013-09-07 15:05:10
こんにちは。
怖かったですが面白く読みました。
山白さん名義の本はホラーが多いですが心温まるお話も多いです。
ラピス~は「バタフライ・エフェクト」にも似ているんですね。
気になります。
苗坊さん★ (latifa)
2013-09-08 15:03:04
こんにちは、苗坊さん
>若い頃のキンキの剛くんと、20歳くらいの仲間さん
それは是非見てみたいです!
前は昼間や午後に、ちょっと懐かしいドラマをやってくれていたのに、最近は全然ですもん・・・。
韓国ドラマとか、つい最近のとか、現在放映されてるドラマの前半とか・・・
また、そういうのをやってもらいたいなぁ~

バタフライ・エフェクトは、お薦めの映画です!ラストシーンが幾つかバージョンがあって、ラピス~と同じのは、映画公開バージョンじゃない別バージョンとして、DVD特典として含まれていたやつにあったんです
Unknown (水無月・R)
2017-01-03 22:26:19
latifaさん、こんばんは。
山白作品の不思議な怪しさに魅せられました。
「「さあ行こう」と少年はいった」はよかったですねぇ。きっと彼女は、いつか蠟庵先生と再会できるんじゃないでしょうか。
ぞっとするのに、にやりと笑えるシーンもあり、読んでいてとても楽しかったです。
水無月・R さん☆ (latifa)
2017-01-05 09:19:46
水無月・Rさん、コメントありがとうございます!
もともと、私は乙一ファンだったのですが、この別名シリーズは、独特の雰囲気があって、乙一さんの別名作家の中でも、特に気に入っています。

このシリーズ、また読みたいです。
シリーズとして、ずっと続いて欲しいなー

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