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星空写真の画像処理・加算平均合成 by DPP canon

2021年10月02日 | カメラ・ビデオ関連
デジタル一眼カメラを入手後、フィルム時代と比べて格段にアプローチしやすくなった星空撮影をトライしています。
(きっかけは数年前に夏のキャンプで、夜に満点の星空を見て、これを写真に取れたら良いのになあ、と思ったのが最初です)

日周運動による星の動きで、そのまま撮影すると星が線になって写るのをクリアするための赤道儀(本格的なものから、コンパクトなものまで)があるのを知りましたが、その後情報を得て、Pentaxカメラのオプション、GPSユニットを取り付けることで、本体内部の手ブレ機構を星の動きに合わせて制御し、「簡易的な星追尾撮影」が実現することをしって、入手しました。

 
 (画像をクリックで、拡大写真へ))
上の写真、カメラ本体、ファインダーの上にあるアクセサリーシューに取り付けた小さい箱が、PentaxのGPSユニットです。

簡易星追尾機能を利用できるPentax一眼カメラの機種はすべてではないようですが、いちおう適合機種リストを見て、最初にK-30、そして最近K-5を入手しました。

個人的には

「いつでも、どこでも、ちょっと出先できれいな星空を簡単にスナップ撮影」

というのが基本コンセプト!(^-^;) なので、何度かRAW撮影も実験はしてきているのですが、基本的には普通にJPEG撮影で、必要に応じて手元のタブレットにwifi接続し、少しだけ大きな液晶画面で撮影した写真を確認できるように<Wifi対応SDカード・東芝Flash Air>も利用しています。
(カメラ本体のWifi転送機能がまだ装備されていない、年代の古い中古カメラを使っているものですから・・・。最新のカメラではどのメーカーのカメラも、本体内部にデータ転送機能が標準装備されていますね。)

星空撮影には、明るい単焦点レンズ(=f値の小さいレンズ=レンズ直径が大きく、重く、そして価格が一気に高額になるレンズ)が一般的に勧められています。
・・・・が、PentaxのGPSユニットを取り付けて30秒、60秒とシャッターを開けたままでも、本体内部のイメージセンサーが制御されて、夜空の星を<点として写真にする>ことが出来るため、

「ちょっと暗い=一般的で安価なレンズ」でも、長時間露光が可能なPentaxでは、取り合えず星空写真ができるはず! と 希望的観測で、いわゆる<キットレンズ=カメラ本体とレンズがセットになって一つの箱に入った状態で販売されるレンズ>を利用しています。

 
 (画像をクリックで、拡大写真へ)
Pentax DAL18-55mmズーム & DA50-200mmズーム

撮影したい星、星座を画面の中に、簡単に収めるためにはズーム機能がとても有効です。星のこのあたりをアップにしたいなあと思えば望遠側にズーム、この星空全体を写真にしたいなあと思えば広角側にズーム、することでその場でほしい画角をコントロールすることが出来ます。

撮影後にトリミングも可能です。ですが、中古機種カメラ本体では、1600万画素くらいなので、いくらでも部分的に拡大アップさせるというのはちょっと厳しい場合もあります。

また出来るだけ、後処理のときにトリミングして切り取るのではなく、最初から撮影するときにカメラのフレーミングで構図を決めておく、というのは、その他の趣味のカメラ撮影全般に共通して、基本的な撮影方向だろうと思います。
そんなときに、ズームレンズは(少し暗くなって露光時間が大きくはなるものの)必要なトリミング・フレーミングを撮影するときに最初に決めてしまうことが実現するので、その意味での利用価値は大きいなあと個人的に思っています。

(今まで絞り制御機能不具合のK-30では、1970年代の古い単焦点レンズで星空を撮影していました。ズーミングが出来ないため、とりあえず撮影したい星を真ん中に捉えて、PCディスプレイ上でトリミングをしていました。
それに対して、制御機能も普通に動作するK-5を使うようになって、ここのところズームレンズを多用して、撮影練習をしているところです。)

幸い<暗いズームレンズ>でも、オプションのGPSユニットで、10秒、20秒30秒、60秒 と長時間シャッター速度を設定することが可能のため、そしてその結果、星を<点として写真にする>ことが出来ることから、ズームレンズの一番のデメリットを強く感じることなく星空撮影が出来ています。

同時にISO感度設定についても、ISO6400 ISO3200 と<画面が荒れるのを覚悟の上で>設定しなくても、ISO1600とかIS800などの設定で、シャッター速度=露光時間を大きくする設定で対応することが、GPSユニットのおかげで可能となりますので、星空写真の画面上の荒れを少しでも小さくすることも可能になっています。

(このあたりの設定、どのあたりをどのように利用するのが一番いいのか?ということについては、山間部か市街地かという星空の撮影場所や、その日の夜の天候コンディション、使用するレンズなどの様々な要素との兼ね合いで、ここぞ!というベストな設定というのは、どうしても試行錯誤しながら探していく必要がありますが・・・・)

・・・・・ともあれ、出先でお手軽星空撮影!をコンセプトに
   ◯GPS 簡易星追尾撮影
   ◯ズームレンズ利用
   ◯JPEGモードでの撮影

で、ここのところ、星の見える夜には、家の外へ三脚とカメラを持ち出して、「練習」といいながら、ちょこちょこ星空撮影遊びをしています。

 
  (画像をクリックで、拡大写真へ)
   ISO1600  f5.6  30 s秒 JPEG・3枚 <合成>
   レンズ PentaxDA  50-200mm zoom (50mm) 
   カメラ PentaxK5 + Astro Tracer GPSユニット

上の写真は、夏の大三角のひとつ、はくちょう座の一等星デネブの周辺を撮影してみました。 はくちょう座の背景には天の川があるので、透明度の高い夜にはたくさん星が写るのではないかなあと、上のような何を撮っているのかわからないような写真を撮影練習していたりします。

上の写真は、一眼レフカメラの普通の撮影モードJPEG写真を生成する設定で撮影しています。(一般に星空撮影ではカメラに撮影データを生のまま保存し、その生データを画像処理ソフトに読み込んで、修正、処理をおこなって、最後にJPEG形式にしてSNSへアップしたりするようです)

個人的には、とりあえずその場で、そのまま写真として見たり出来るようにJPEG撮影を中心に練習していますが、それでも夜空にレンズを向けて長時間露光の撮影をすると写真の画面全体にどうしても<荒れ>が目立つことになります。

その写真画面を落ち着かせる・・・という目的で、同じ星、星座を(現在練習中のやり方)JPEG撮影で<4枚>撮影しています。

部屋に戻ってPCに取り込んだあと、Canon DPP = キャノン純正の一眼レフカメラ画像処理ソフト Digital Photo Professional  で開いて、このソフトに装備されている<画像合成ツール>で、四枚のJPEG撮影写真を一枚のJPEGファイルに加工する作業を、多くの場合行っています。

 
  (画像をクリックでCanonHPトップへジャンプ)

このソフトで撮影したJPEG写真を開いたら、上のメニューに<ツール>というところがあります。そのメニューの中の・・・

「多重合成ツールを起動」(バージョンで表記の変化の可能性あり)

をクリックすると、写真合成ツールの画面になります。その中で、合成したい写真を一枚ずつ選択して、画面上の十字キーをカチカチカチとクリックして、星のズレを補正し、ぴったりと重ね合わせます。

その重ね合わせた場合の処理は、<合成方法>という項目のプルダウンメニューに<加算>とありますが、そのままだと重ねた枚数だけどんどん写真が明るい写真になってしまって、最後には星が見えなくなります(^-^;)。

なので・・・・<加算平均>という合成方法を選択します。すると、何枚重ねても撮影した星の写真の様子はつねに一定で、複数枚の写真を重ねていくことが出来ます。

(現在の頃、この2つの合成方法の知識しかないので、他の方法についてはよく分かっていません・・・(^-^;))

・・・・この複数枚の写真を一枚に合成するための専用ツールというものもあるようで、その場合は合成したい複数枚の写真を保存してあるフォルダを指定するだけでコンピュータが星の位置合わせを行ってくれて、最後に合成し終わった写真を一枚生成してくれるようです。 情報は得ているのですが、個人的にはまだそのツールを使わないといけないほど多くの複数枚写真を合成するような星空撮影をしていないので、ツールをインストールだけしてソフト画面を確認し・・・・ 「うーん使い方がわからん」ということで、そのままになっています。

・・・で、CanonDPPで4枚のJPEG写真を合成し終えたら、最後に合成後の写真のファイル名をつけて保存すると、合成作業は終了です。

合成後は、それぞれ使用しているカメラメーカー純正の画像処理ソフトや、アドビのフォトショップ、ライトルームなどなど、自分の使っているソフトで、明るさや、コントラスト、(JPEG写真はほぼそのままですが、もしRAWファイル撮影しているならば、処理段階で写真の色合いも)などなど微調整して星空写真を整えます。

次の2枚のうち、上の写真は JPEG撮影で一枚だけの写真です。
下の写真は4枚を合成し、その後Photoshopで画面を整えた写真です。
(10月1日深夜、オリオン座)

 
 (画像をクリックで拡大写真へ)

PentaxGPSで、イメージセンサーが星の動きを追尾しているため星は、光の点で撮影できていますが、手前の屋根、アンテナはブレた画像になっています。

 
 (画像をクリックで拡大写真へ)

ISO1600  f5.6  60 s秒 Jpeg *4枚 
レンズ Pentax M 28mm f2.8 (オールド 単焦点レンズ)
カメラ PentaxK5 + アストロ・トレーサー GPS(簡易星追尾)

JPEG撮影した写真を < 複数枚合成 > することで、簡単に言えば

・・・・星と星の間のごつごつザラザラしたノイズが、四枚重なることで、ざーーーら、ざーーら、した少しなめらかなノイズの背景に変化するという効果が、合成の大きな成果のひとつです。そして、そのくらい夜空の中でキラリと光る星の輝きがよりコントラスト良く引き立つ!ということもありますね。

合成作業そのものは、個人的には手動でやっているので、画面を見ながらマウスをカチカチするのが大変といえば大変ですが、でも<位置決め>だけの問題なので、内容としては苦労はないのではと思っています。

< 合成したJPEG写真を画像処理して整える >については、

どちらかというと、こちらのほうが掴みどころがなく、これでOKという判断が、無段階のグラデーションの中で作業をすすめ、その途中ユーザー判断で画像処理作業を終了する!ということになりますから、圧倒的にこちらの作業のほうが大変です。

どこをどのように調整したが、自分の撮影した星空写真がどのように変化して、見やすく、きれいな星空になるのか? もうわけも分からずあちこちをいじりまくって、はーーっ!となるのが、<画像処理して整える>という作業です(^-^;)。

これはともかく場数と経験で、あれこれ思うように画像処理操作をして、自分なりに自分の星空写真の<めやす>を獲得するしかなさそうですね。個人的には今もって、基本的なあたりでの試行錯誤を繰り返しています。

この画像処理の問題があって、

「おっ今日は星がよく見えている」というときに、ちょっと三脚を屋外に持ち出して(本当は最初から屋外に星空撮影用三脚を置いてあったりする)、こまめに星空撮影し、10分か15分ほどで撮影してきたばかりの星の写真を、毎回画像処理・・・・

この画像処理のやり方に馴染むために、ちょこちょこ星空撮影をずっとおこなっている!といっても良い状況です・・・本末転倒(^-^;)。

そのような星空写真なので、撮影後の画像処理に関して経験とノウハウをたくさん持っている人が、同じJPEGファイルを処理すると・・・きっと自分が処理した星空写真とはずいぶん違った様子の星空写真ができあがったりするのだろうなあと思っています。

個人的には、自分の画像処理では「実際に撮影のときに目に見えていたような様子を出来るだけ反映させた仕上がりの写真」をいつも念頭に置いて、画像処理作業しています。

・・・とまあ、そんなこんなで、いつまでたっても「星空写真、撮影の練習中」という段階から身動きがとれないでいるということになります。











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