★★★★
監督:テリー・ジョージ
主演:ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ニック・ノルティ
2004年 英・加・南アフリカ、伊
1994年、ルワンダの首都キガリ。ポールはベルギー系の高級ホテル「ミル・コリン」の支配人だった。彼は自分の仕事ぶり、境遇に満足していた。
しかし最近のルワンダ情勢は、フツ族とツチ族の内戦が終わったとはいえ一触即発の様相。ラジオはツチ族抹殺を呼びかけ、市内ではフツの民兵が横行していた。
ポールはフツ族だったが、妻はツチ族。同じホテルの従業員にもツチ族は大勢いる。
ある番、フツ族の大統領がツチに暗殺されたというラジオ報道に端を発し、ついにフツ族によるツチ族虐殺が始まった。ポールの身内及び近隣のツチ族の者は、ポールを頼ってミル・コリンへと避難する。悪化する一方の情勢に困惑しながらも、ポールは海外メディアの報道によって、援助の手がくるはずだと信じていた。しかし実際は国連軍の力も及ばず、ルワンダになんら利点を見いだせない欧米諸国が、国際援助をすることはなかった。
難民キャンプと化したミル・コリン。なんとかポールは家族の国外救出を画策するが・・・・・。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
単一民族(一応)の日本人としては、民族間の内戦・虐殺は正直ピントこないのであろうが、それにしてもオクラ入り寸前であったとは・・・・。映画としても分かり易く、実にしっかりと作ってあるのに。ホアキン・カメラマンの言う「かわいそうといってディナーを続けるだけ・・」以前な日本。TVをつけて、そのニュースを見ることもない。
でもこの状態を外国は見捨てないはず。きっとなんとかしてくれる!というポールの思いは、まさしく今の日本人と同じでそら恐ろしくなる。だからといって武装しろというのではないが、自国の危機についてあまりにも他国まかせ、他国頼りではないか。
頼る方が甘いのさ、と言われても、「ルワンダにはなんの興味もない、君たちは二グロでさえない」と言われた時のポールの絶望。そして憎しみだけを煽りたてられて、同胞(少なくとも同じルワンダ人として)を虐殺することになんの躊躇もなくなった大衆の愚かさ。
映画はポールに焦点をあてて、彼一人奮闘した英雄のように進行するが、ポールはルワンダの代表である。彼の絶望が騒動を起こしているフツ族よりも、むしろ「見捨てた」欧米社会に向いているのが興味深い。諸悪の根源は、自国の勝ってな都合で振り回す先進国であり、自立してないことに甘んじていたルワンダである。そしてその相関関係はルワンダに限らず、今だ尚世界に存在する。
自国を他人任せにしてはいけない。この国でもそれを一人一人が真剣に考えなければならないんだと、映画を観ながらずーと思っていた。
監督:テリー・ジョージ
主演:ドン・チードル、ソフィー・オコネドー、ニック・ノルティ
2004年 英・加・南アフリカ、伊
1994年、ルワンダの首都キガリ。ポールはベルギー系の高級ホテル「ミル・コリン」の支配人だった。彼は自分の仕事ぶり、境遇に満足していた。
しかし最近のルワンダ情勢は、フツ族とツチ族の内戦が終わったとはいえ一触即発の様相。ラジオはツチ族抹殺を呼びかけ、市内ではフツの民兵が横行していた。
ポールはフツ族だったが、妻はツチ族。同じホテルの従業員にもツチ族は大勢いる。
ある番、フツ族の大統領がツチに暗殺されたというラジオ報道に端を発し、ついにフツ族によるツチ族虐殺が始まった。ポールの身内及び近隣のツチ族の者は、ポールを頼ってミル・コリンへと避難する。悪化する一方の情勢に困惑しながらも、ポールは海外メディアの報道によって、援助の手がくるはずだと信じていた。しかし実際は国連軍の力も及ばず、ルワンダになんら利点を見いだせない欧米諸国が、国際援助をすることはなかった。
難民キャンプと化したミル・コリン。なんとかポールは家族の国外救出を画策するが・・・・・。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
単一民族(一応)の日本人としては、民族間の内戦・虐殺は正直ピントこないのであろうが、それにしてもオクラ入り寸前であったとは・・・・。映画としても分かり易く、実にしっかりと作ってあるのに。ホアキン・カメラマンの言う「かわいそうといってディナーを続けるだけ・・」以前な日本。TVをつけて、そのニュースを見ることもない。
でもこの状態を外国は見捨てないはず。きっとなんとかしてくれる!というポールの思いは、まさしく今の日本人と同じでそら恐ろしくなる。だからといって武装しろというのではないが、自国の危機についてあまりにも他国まかせ、他国頼りではないか。
頼る方が甘いのさ、と言われても、「ルワンダにはなんの興味もない、君たちは二グロでさえない」と言われた時のポールの絶望。そして憎しみだけを煽りたてられて、同胞(少なくとも同じルワンダ人として)を虐殺することになんの躊躇もなくなった大衆の愚かさ。
映画はポールに焦点をあてて、彼一人奮闘した英雄のように進行するが、ポールはルワンダの代表である。彼の絶望が騒動を起こしているフツ族よりも、むしろ「見捨てた」欧米社会に向いているのが興味深い。諸悪の根源は、自国の勝ってな都合で振り回す先進国であり、自立してないことに甘んじていたルワンダである。そしてその相関関係はルワンダに限らず、今だ尚世界に存在する。
自国を他人任せにしてはいけない。この国でもそれを一人一人が真剣に考えなければならないんだと、映画を観ながらずーと思っていた。