第1日曜日にしている、本屋さん(アピタ吹上店2階 夢屋書店さん)での、おはなし会。
今月は、
「きんぎょがにげた」(五味太郎・著)
"The Kindergarten Elephant" (ラボ教育センター・刊)
「ねずみくんのチョッキ」(なかえよしお・著)
…の3冊を読みました。
ここのおはなし会では、1冊を英語で(日本語をまじえて)読んでいますが、
西山ミナミ・作の「ぐるんぱのようちえん」の英語版をよみました。
今回のお客さまは、乳幼児から小学生まで、大人はお母さん、お父さん、おばあちゃんといったところ。
「きんぎょがにげた」で、ページをめくりながら金魚探し。聞きても読みてと一緒に声に出して金魚のいる場所を答える、参加型の読み聞かせで、楽しんでもらいました。
英語絵本は、ほとんどの英文を、日本語をまじえて読みましたから、時間が長くかかりましたが、2才くらいの小さな子も飽きることなく、最後まで集中してくれました。
途中から立ち止まって見てくれたお父さんと女の子も、座るところがなかったのに立ち見のまま絵本に引き込まれているようでした。
福音館の「ぐるんぱのようちえん」とは少し日本語が違います。
「いっぴきの象が草の中でねています」と語られて、絵を見ると、気持ちがおはなしの中の草原へ入っていき、悲しげに横たわる象に寄り添ってしまいます。
ひとりぼっちの汚れたぐるんぱをジャングルの皆が綺麗にして、
"Good Luck"「がんばってこーい」
といわれると、嬉しくなって、がぜんやる気が出てきます。
そこで街に働きに出かけてお店屋さんで頑張る。大人になるってこういうことだ、と子どもたちの気持ちは、誇らしくなるでしょう。
泣いたり、汚れたりしたことを責めるんじゃなくて、
自然に気持ちが前に向くような語りかけが、とても良いのですね。
お店屋さんで失敗して、くじけそうになる場面で辛くなっても、
"Cheer up!"と励ましてくれる。
ぐるんぱは、自分からピアノを弾いて歌って元気を出して、
そして最高に楽しいハッピーエンド。
きっと心に残る絵本になると思います。
「ねずみくんの・・・」は
おばあちゃんと男の子が、とくに楽しんでくれた様子でした。
こちらも最後に象さんとねずみくんが
一緒にブランコで遊ぶシーンがよいですよね。
にぎやかな店内で目移りするものが溢れていますけれど、
3つのお話は、ほどよく、その場にあつまった知らないもの同士の私たちの心をつかんで、まとめて、解きほぐしてくれました。
また来月をお楽しみに。