日本専門評論

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宗教弾圧を容認する公明党・創価学会

2006年12月04日 20時13分42秒 | 創価学会

中国における宗教の自由迫害について

  行政院大陸委員会はさきごろ、中国における宗教の自由迫害に関する報告書を発表し、その迫害の実例を挙げるとともに、 こうした中国の態度に対し国際社会がさらに関心を持つよう呼びかけた。以下はその要旨である。

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  中国政府はその誕生以来、宗教を危険なものとして敵視し、常に規制と圧力をかけてきた。中国では、 宗教は共産党と政府による全面的な指導と管理を受け、宗教団体や宗教活動は国外勢力からの支配を受けないことが基本方針とされており、 一方で中国国内での外国人による宗教組織の設立は禁じられ、中国人民に対する布教活動も認められていない。

  また仏教、道教、イスラム教、カトリック教とキリスト教を政府が承認する5大宗教とし、 その活動は外国人も含めて一括監督・指導されている。さらに中国カトリック教会が1950年にバチカンを離脱して以来、政府公認の宗教団体 「愛国教会」がすべての宗教活動を管理しており、この管理下にないものはすべて不法な宗教として弾圧と迫害を受けている。

 中国のこうした宗教の自由に対する迫害は、すでに国際社会の強い懸念を招いており、米国務省が毎年発表する 「各国における宗教の自由に関する報告」をはじめ、多くの国際組織がその人権報告書のなかで中国の宗教の自由迫害について指摘し、中国を 「特別要注意国」とみなしている。

  昨今、中国は徐々に宗教の規制を緩和する態度を見せ、2005年3月に「宗教事務条例」 を公布し宗教活動に関する立法化をアピールし、同10月には「中国の民主政治」白書を発表して、 政府が人民の宗教信仰における自由を尊重し保障するとの方針を強調した。しかし、 政府の統治に影響をもたらす宗教の台頭を許さないというその基本的方針は依然変わっておらず、 これらの法の整備は国際社会の批判をくらますためのイメージ戦略にすぎないと思われる。なぜなら、中国の憲法には「公民の宗教信仰の自由」 が明記されているにも関わらず、その政策や具体的行動では宗教活動を厳しく管理されているからだ。

  台湾は民主と自由を堅持する国として、宗教の自由は世界の普遍的価値観であると考え、いかなる国の政府であれ、 打倒邪教の名のもとに国民の信仰の自由を剥奪してはならないと確信する。国際社会は中国との関係を促進する際、 その宗教の自由迫害の情況にも十分関心を持ち、中国が宗教において真の自由な国となるよう促さなければならない。

  以下に、宗教における中国の迫害状況に関し具体例を列記する。


                 宗教の自由に対する中国政府当局の迫害事例

〔1999年11~12月〕
●中国の地方当局は、浙江省沿海部の温州市付近で、数百カ所におよぶ教会や礼拝所を破壊または没収した。(中央社2000.12.15)

〔2000年8月〕
●米コネチカット州にある龔品梅主教基金会筋の情報によれば、福建省宗教局と公安当局者が8月19日、 福建省長楽県金峰鎮の礼拝堂で儀式を執行中の高依華・神父と信者を逮捕した。しかし、 福建省当局は逮捕の理由と拘留場所について公表していない。(中央社2000.8.31)

〔2001年6月〕
●黒龍江省ハルピン市の萬家労働収容所に拘留されていた法輪功のメンバー11人が迫害死した。中国外交部は死亡したのは3人で、 死因は自殺によるものと発表した。(中央社2001.7.5)
●中国公安局員は湖北省馬城市白果鎮で、4人の法輪功メンバーを公然と虐待死させた。(中央社2001.6.29)

〔2001年12月〕
●湖北省荊門市の中級人民法院(地裁に相当)は華南教会の責任者17人に「邪教」罪の判決を下した。このうち創設者の鞏勝亮、 李英の2人に対し、それぞれ死刑および執行猶予付死刑判決が下され、その他の15人は2年ないし無期懲役に処せられた。 (自由アジアラジオ2002.1.1)

〔2002年4月〕
●4月10日、河北省正定県に建設中の民間の教会が中国公安局の指示を受けた戦車により破壊された。 この教会は建設前に地元政府の承認を得ていた。県政府は本件への関わりを否定している。(自由アジアラジオ2002.4.16)

〔2004年9月〕
●北京キリスト教家庭教会の蔡卓華・牧師が、聖書などの宗教書を自費出版したとの理由で2004年9月11日、逮捕された。蔡卓華の妻 (蕭雲飛)と義兄(蕭高文)、姪(胡錦雲)も9月27日、湖南省で逮捕された。中国公安当局は本件を「建国以来最大の広範囲の宗教浸透事件」 と位置づけた。(「ボイスオブアメリカ」ラジオ局サイト2004.11.9)

〔2004年12月〕
●12月24日、浙江省蒼南県は200人の公安局員を動員し、 蘆浦鎮林家院で未公認カトリック教徒がクリスマス用に準備した臨時集会所を破壊するとともに、王仲法・神父を連行した。( 「ボイスオブアメリカ」ラジオ局サイト2004.12.27)

〔2005年3~4月〕
●バチカンのローマ法王・パウロ2世が逝去しベネディクト16世が新法王に就任するまでの3月30日~4月25日、 未公認教会正定教区の賈治国主教が24時間体制の監視下に置かれた。(英国BBC放送サイト 2005.11.11)
●4月27日、中国は河北省公認教区の未公認カトリック教会メンバーの王進山(50歳)、李強(31歳)、劉文元(35歳)、張慶才 (45歳)、李素川(40歳)、裴正平(43歳)、尹正松(32歳)の7人を逮捕した。(英国BBC放送サイト 2005.11.11)

〔2005年8月〕
●8月15日、河南省当局は30人余の公安当局者を動員し、洛陽市にある家庭教会付属の児童の家に突入し、 集会の最中だった米国教会のリーダー4人と、河南省家庭教会の牧師および信者50人余を逮捕した。このうち、河南省の宣教師・卓涛(41歳) は9月末、3年間の労働教育と監督下に置かれることを命ぜられた。卓涛は中央政府が「邪教」と定めた全範囲教会(「重生派」または「哭派」 とも呼ばれる)の創始者・徐永澤の甥と見られている。(「ボイスオブアメリカ」ラジオ局サイト2005.10.6)
●新疆ウイグル自治区の女性教師(アミナン・モミシ)は8月、学生にコーランの教えを説いたとの理由で現地の公安当局に逮捕され、 学生30数人も警察に連行された。(自由時報 2005.10.26)

〔2005年9月〕
●新疆ウイグル自治区に住む漢族キリスト教信徒のビジネスマン・童其苗は9月末、 カシュガル国家安全局から集会場所と交流のある信徒の名前を尋問された。 童其苗は国家安全局員の尋問に明確に答えなかったとの理由で殴打され、肋骨を折る重傷を負った。海外メディアがこの事件に注目したため、 国家安全局は童其苗に対し、暴力は受けなかったとする声明への署名を強要した。童其苗はこれを拒否したため、 当局からさまざまな報復を受けた。(「ボイスオブアメリカ」ラジオ局サイト2005.10.6)
●河南省キリスト教家庭教会の宣教師・馬銀周と馬書雷はそれぞれ9月28日、10月2日、河南省三門峡市で逮捕された。( 「ボイスオブアメリカ」ラジオ局サイト2005.10.19)

〔2005年10月〕
●10月10日、中国の20余の省・市の未公認教会のリーダー51人が、河北省各地で集会中、70人余の公安当局者により包囲され、 24時間にわたり自由を拘束されたほか、個人の財物を没収された。(自由アジアラジオ2005.4.28)

〔2005年11月〕
●11月5日、河南省舞陽県南壇村の家庭教会のメンバー150人余りが礼拝中、現地の国家安全局と宗教局職員の進入を受け、 信者6人が連行された。このうち、4人は同日夜釈放されたものの、残りの2人(袁全三、光偉)は5日間、3日間それぞれ拘留された。 (自由アジアラジオ2005.11.11)
●11月7日、カトリック河北省公認教区の李素川(40歳)、楊猛(35歳)の両神父が、 公安当局により河北省の周家荘および周頭村においてそれぞれ連行され、晉洲市に監禁された。二人はブッシュ・ 米大統領が北京訪問を終え帰国した翌日に釈放された。(自由アジアラジオ2005.11.11)
●11月8日、河北省公認教区の今年70歳になる賈治国主教が、中国の公安当局員により自宅から連れ去られた。その際、 賈主教は衣類を持参するよう強制され、車で晉洲市から石家荘市に移動し、現地の学習会に参加させられた。同主教が公安当局に連行されたのは、 2004年1月以来8回目となる。(イタリア・アジア新聞社20065.11.29)
●11月18日、河北省公認カトリック教区の6人の神父が公安当局に逮捕された。6人は、王進山(50歳)、高領深(50歳)、高秀池 (60歳)、張銀虎(45歳)、郭志軍(36歳)、彭建軍(30歳)。(イタリア・アジア新聞社20065.11.29)
●11月23日、西安省聖方済会の16人の修道女が夜、玫瑰高校のキャンパス内で、棍棒を持った暴漢約40人に襲われ負傷した。このうち、 42歳の修道女は半身不随の身となり、34歳の修道女は片目を失明する重傷を負った。本事件に関し、バチカンの報道官は11月30日、 暴力行為を強く非難し事態を懸念する特別の声明を発表した。声明は「事件の原因は明らかではないものの、 武器を持たない修道女に暴行を加えたことは非常に痛ましく、非難せざるを得ない行為だ」と指摘した。(イタリア・ アジア新聞社20065.11.29)
●米国のキリスト教人権組織「対華援助協会」は、 中国の著名な人権弁護士である高智晟氏が記した新疆ウイグル自治区のキリスト教家庭教会に対する信仰の自由への弾圧に関する調査報告書 (2005年11月15日号~20号)を発表した。同報告によれば、69人の信者が礼拝に参加したとの理由で連行され、 大型用紙に名前と番号を書かされたうえ、それを胸前に挙げたところを写真に撮らされた。警察はさらに、拷問により信者に自白を迫り、 このうち1人は拷問椅子に30時間以上も放置されたという。(「ボイスオブアメリカ」ラジオ局サイト2006.1.3)

〔2005年12月~2006年1月〕
●12月12日、 安徽省および河南省のキリスト教家庭教会のメンバー70人が新蔡県で河南省のエイズ患者の支援策について話し合っていたところ、 公安当局員40人が8台の車に分乗し現地に乗り込み、非合法の集会を開いたという理由で会場を包囲した。 このうち29人の教会メンバーが派出所に連行されたうえ、教会の財産も没収された。連行された29人のうち27人が16時間拘留されたほか、 牧師2人も20時間拘留され、その後釈放された。没収された財産は返還されないままである。(自由アジアラジオ2005.12.14)
●クリスマスイブにあたる12月24日、新疆ウイグル自治区瑪納斯県の公安局が、100人を超える公安局員を派遣し、 現地のキリスト教家庭教会の捜索に当たらせた。当時、100人近い信者がクリスマスを祝う活動を行っていた。 公安局員は子どもを含め信者一人ひとりを写真にとり、教会の聖書4箱分と300人分のクリスマスギフト、100人分のカレンダー、 電子ピアノ1台、信者の所有する車2台と携帯電話1台を押収するとともに、信者12人を連行した。このうち、1人は手錠をかけられ、 7人は当日釈放されたものの、5人は15日間拘留され、1月8日に釈放された。(自由アジアラジオ2006.1.26)

〔2006年2月〕
●2006年2月11日、中国河北省で、地下カトリック教の王文志・神父が政府の管理下にある「三自愛国教会」 への参加を断ったとの理由で逮捕された。その後、王神父は同教会へ参加するよう政府当局の洗脳を受けた。(自由アジアラジオ2006.1. 6)
●中国は新疆ウイグル自治区住民のイスラム教への信仰の自由を強く弾圧した。具体的には、18歳未満の青少年がイスラム教を信仰し、 これを礼拝することを禁じたほか、清真寺に対し、毎日同寺を訪れる信者の数と年齢、性別、職業などを報告するよう命じた。 (中央社2006.2.2)

〔2006年2~3月〕
●東北地区の未公認教会「三班僕人」のリーダー・徐雙富と同教会の幹部16人が2002年~04年にわたり監視を受けたほか、 別のキリスト教家庭教会「東方閃電」のメンバー20人が殺害された。徐雙富らはさらに、拘束中に3200万人民元を詐取された。 3日半にわたる尋問後、3月3日、黒龍江省雙鴨山市の中級人民法院(地方裁判所に相当)において一審が終了したが、 裁判所の判決は出されなかった。徐雙富らは法廷で供述を翻して罪を否認し、当時生死の瀬戸際に置かれたため「罪」を認めたと述べた。
   米国の人権団体「対華援助教会」は3月18日、徐雙富の代表弁護士による陳述書を公開し、 徐雙富が拷問を受けた詳しい状況と、政府当局が酷刑拷問を通して自白を強要したことを明らかにした。(香港「蘋果日報」2006.3.19)

〔2006年4月〕
●4月26日、中国公安当局の大勢の警官が山東省臨浗県キリスト教徒の劉玉華宅に押し入り、劉玉華を不法経営の罪で連行、拘留した。( 「ボイスオブアメリカ」ラジオ局サイト2006.5.17)

〔2006年5月〕
●5月10日、江蘇省宿遷市の派出所は、現地の家庭教会の集会に参加した11人を連行した。11人の内訳は、現地宣教者8人、 韓国籍の牧師1人、通訳2人。長時間にわたる尋問の末、当日夜全員が釈放されたが、牧師は同13日まで韓国への帰国を許されなかった。( 「ボイスオブアメリカ」ラジオ局サイト2006.5.17)

以上抜粋。

(私のコメント)

日中友好という看板は、非常に魅力的です。自民党は田中角栄の系譜に由来し、公明党は創価学会の宣伝材料に理由があり、 民主党や共産党は思想的背景があります。

どれももっともな理由なのですが(良し悪しとは別のそれぞれの立場からするとという意味です)、公明党だけは何か不自然なのです。

その違和感が引用記事なのです。公明党の支持母体である創価学会は、牧口・戸田が戦前弾圧され、牧口が獄死したことを宣伝しています。 それも創価学会の主張は、あくまでも宗教弾圧されたというものなのです。

にもかかわらず創価学会・公明党は、宗教弾圧を実行する中共と仲良くしようというのですから、自己否定をしていることとなります。 きっと創価学会・公明党は、創価学会以外の宗教が弾圧されることは厭わないのでしょう。