◆教育基本法改正: 反対3000人が集会・デモ 在日コリアンも呼びかけ /大阪
◇中央区で
「愛国心」を強調した教育基本法改正案に反対する集会とデモ行進が11日、大阪市中央区の大阪城公園などであり、 府の教員ら約3000人が参加した。
改正案が来週中にも衆院を通過しかねず、弁護士や在日コリアンら112人が呼びかけた。
集会のリレートークでは、府内の女性教諭(31)が「いじめや不登校など山積する教育問題は基本法を変えても解決しない。 今の基本法の理念の追求こそ必要」などと指摘した。
また、大戦で友人を失った鈴木祥蔵・関西大名誉教授(88)が「戦時中は、国や天皇のために死ぬことが一番の名誉と教えられた。 愛国心は麻薬だ。人間らしい生活が再び脅かされている」と訴えた。
集会後、参加者は御堂筋などでデモ行進。のぼりやプラカードを掲げ「愛国心を押しつけるな」と訴えた。
以上抜粋。
(私のコメント)
愛国心に関しては、アチコチで論議されているのでノーコメントとします(立場としては賛成です)。気になるのは 「いじめや不登校など山積する教育問題は基本法を変えても解決しない。今の基本法の理念の追求こそ必要」という発言です。
そもそも現職の教師は、日教組や全教組を含めて、現在の教育基本法の理念を追求してきたはずですその結果として、 いじめや不登校など教育問題が山積みしたのです。とするならば現在の教育基本法の理念の追求では、 いじめや不登校など教育問題は解決できません。
実は、現在の教育問題というのは、明治天皇が懸念した通りになっただけなんですね。明治維新後、学校教育が制度化されました。 しかし学校教育では、学力主義・試験主義が横行し、道徳教育が軽んじられてしまいます。明治天皇は、これでは駄目だと考えて、 江戸時代の徳育の復活を目指します。いわゆる往来物に代表される徳育です。そして明治天皇の指示によってできたのが教育勅語なんですね (だから教育勅語が、井上によって明治政府の体制維持に使われたのは明治天皇の予想外のことです)。
これは昨今の偏差値教育批判や道徳教育の復権論議と同じです。明治天皇の懸念が、戦後繰り返されてるだけなのです。
そして教育基本法の理念が役立たずであったことは、現職教師が立証しています。それで教育勅語の復活ということになるのですが、 井上の手垢の付いたものは棄てて、江戸時代の徳育=往来物の復活を基本に再構築した方が良いように思います。粉飾決済による自社株操作、 非道な者にも販売するなんてのは、江戸時代の商道徳からすれば外道そのものでしょう。