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この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

少子化対策を考える

2024-03-09 14:11:45 | 意見がありますけど
政府が少子化対策で3.2兆円わ支出すると言っている。しかも健康保険料に上乗せするという阿漕な手を使ってである。やるなら税金でやれってもんだ。
まぁ、それはさて置き、羽鳥慎一モーニングショーで昨日(7日)、少子化対策について韓国を例に上げていた。
韓国では20年間少子化対策に延べ42兆円を投入しているらしい。しかし、年々出生率は下がり今年0.72人(約23万人)だという。ちなみに日本は1.26人(OECD国の平均は1.58人)である。

少子化が進んだ韓国では、幼稚園・保育園が毎年2000か所ずつ減っているという。そのため閉園や高齢者施設への鞍替えが進んでいるらしい。
また、ベビーカーの販売数が減り、逆にペットカーの売り上げが伸びているという。子どもよりペットの方がいいということなのか?
さらに、子ども用のおむつの販売が減っており、成人用のおむつの輸入量が子供用おむつより上回ったという皮肉な現象が起きているらしい。
お菓子屋や粉ミルクの市場が縮小しているというおまけもついている。

42兆円掛けてもこの体たらくである。日本の3.2兆円なんか屁にもならないだろう。
問題は手当の多寡ではないと思う。
コメンテーターのひとりが、韓国の奥さんの家事・育児の負担が大きい(日本はさらに大きい)と言っていたが、かつての日本はもっと女性に家事・育児の負担がかかっていた。にもかかわれず子どもを産んでいた。貧乏子だくさんだった。
お金をたくさん上げれば子供を産んでくれるという発想は人を小馬鹿にしているんじゃない?

意欲の問題ではないだろうか?
意欲とは、子どもを育てたいという気持ちになれるかどうかということだ。それが次第になくなってきているんじゃないだろうか。
LGBTなどの多様な社会になった。男と女だけじゃない社会だ。ヒトがオスとメスである必要がなくなってきて、ヒトも絶滅危惧種入りしたということかもしれない。
これは食物連鎖のてっぺんにいる人間が自らを外敵とみなし、自ら淘汰しているということではないか?

動物にはテリトリーがあると言われている。生活圏のテリトリー、近しい者とのテリトリー、つがいとの距離(テリトリー)、そしてストレスを感じない個のテリトリー。
ある学者が言っていたが、両手を広げて肘を曲げた時の肘までの周囲、この距離がストレスを感じない他者との距離だと言っていた。
現代ではどうだろう?大都市になればなるほど人口が密集している。
満員電車の中や雑踏の中でそのテリトリーは犯され続けている。その積み重ねが人の心を荒んだものにしており、子づくりに対して悪影響を及ぼしているのではないかと思うのだ。
つまり人であふれる都市に住めば住むほど子づくりの意欲を失ってしまうのではないだろうか。

韓国の話に戻ろう。
韓国はソウルなどの都市に人口が集中していて、不動産の価格が高騰して手が出なくなっているという。
結婚する際に男は一緒に住む家を確保しなくてはならないらしいが、その負担が平均3,873万円となっていて、結婚への大きな障害となっているらしい。
さらに財閥系の優良会社に就職するために学歴社会の競走が激烈で、いい学校に入るための教育費が一人10万円/年もかかるというのである。
その負担を考えると子どもをつくる意欲を失ってしまうという。

やはり価値観の転換が必要だと思う。
苛烈な競争社会を潜り抜けて財閥系の会社(日本では公務員だったが)に就職して一生を永らえることはない。人によりけりだろうが、一生続けられる職業というのはないんじゃないかと思っている。
番組の専門家も「成功への道が一本しかないと、競争がし烈になっていく」と言っていた。
画一的な人生設計ではステレオタイプの人生にならざるを得ない。
なんでもかんでも宮仕えの人生しかないというのも貧しい発想ではないだろうか?

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