中国政府に感謝

中国政府（「経済観察報電子版）が1月14日、いきなり新型コロナの感染者が9億人、1月11日までの約1か月間の死者は6万人と発表した。
ちょっと驚いた。
いくらWHOから正確な情報提供を求めると言われたぐらいで、素直に出すはずはないと思っていたからだ。
あまりにも感染者や死亡者が大きすぎて隠蔽できないと思ったからだろうか？そして、そのことが政治的に悪影響を及ぼすと恐れたからだろうか？
いったいどういう背景があるのかよくわからない。
今のところ考えられるのは、春節（旧正）の大移動で感染がさらに広がるのを抑制するために発表したのかもしれないということだ。

しかし、連日テレビで報道される中国の様子を見るとまったく効果はなかったようだ。駅にバスに海南島に人々が押し寄せ狂喜乱舞している。ゼロコロナ政策の鬱憤を晴らすかのように。
その後死者が1万3千人余で7万人になったとか、中国疾病予防センターの首席専門家は中国の人口の8割に当たる11億人が感染したとかとまで言っている。
春節（正月休み）は21日（土）から27日（金）までの一週間だそうだ。
その後の感染拡大が懸念されるが、第2派はないだろうと当局が言っているようだ。中国人は超人たちの集まりでもないし、効かないワクチンを打った人たちなのだ。何を根拠に言っているのかぜーんぜんわからない。

幸い中国政府が日本の水際対策に腹を立てて、日本向けの観光客にビザを発給していないので、ほとんど中国人の観光客は来日していないらしい。
日本に中国から感染を広げないようにと心遣いをしてくれているのだ。中国政府にしてはめずらしくいいことをしてくれるね。
感謝しても、したりないぐらいだ。日本政府も「遺憾」とは言わず、ありがとうと言って欲しい。
中国や香港そしてタイに感染爆発があるとしたら今月中の話だろう。
門戸（？）を開くのはよく状況を見据えた後にしようね。