現代版姥捨て山

菅政権がなかなかGoToトラベルキャンペーンを止めないのも、また、なんら感染対策を打たないことも、いったいどういうことなのかずっと疑問に思っていた。
それがようやく75歳以上の医療費窓口負担を2割に上げるという改正でよく解った。
200万という所得基準はやさしくない。手取りで15、6万/月である。なんとか暮らしている層以上を対象としているようだ。対象を外れるのは、生きていくのも難しい貧困年寄りだけ。

新型コロナウイルスは65歳以上の致死率が高い。ましてや基礎疾患を持っている者の致死率は高い。つまり健康保険や年金制度の赤字を減らすには、病院に通い詰める高齢者や第一次ベビーブームの年金受給者を減らしていくことである。
超高齢化社会といういびつな人口構成を修正するには、若者は軽症ですみ高齢者は重症化して死に至る新型コロナウイルスは打ってつけだった。

政府は自ら手を下すことなく、ただ対策を何も取らないことで65歳以上を減らすことができるのだ。健康保険や年金制度の赤字解消を実現できる。総理は千歳一遇のチャンスだと密かに喜んでいるのではないか？

じつは、GoToトラベルキャンペーンと新型コロナウイルスの無策は政府による現代版姥捨て山だったのであ～る。（ちょん、ちょん、ちょん、ちょ～ん）