第88回日本ダービー

【第88回東京優駿】ＧⅠ　3歳牡・牝　2400ｍ　東京競馬場

皐月賞でのエフフォーリアの強い勝ち方を見ると皐月賞のメンバーの中には逆転可能な馬はいないと思った。
では、皐月賞組以外で勝負になりそうな馬はいるのか？
シャフリヤール（福永）、ワンダフルタウン（和田）、サトノレイナス（ルメール）の3頭あたりが注目される。
シャフリヤールは共同新聞杯でエフフォーリア、ヴィクティファルス（皐月賞9着）に次ぐ3着となっており、ちょっと逆転は難しいのではないか？
青葉賞を勝ったワンダフルタウン（和田）はどうか？
まず、青葉賞は何度見てもルメールの乗ったキングストンボーイが勝っているように見えた。萩Ｓはシュバリエローズ（皐月賞11着）の3着だった。京都2歳Ｓは勝っているが2着にきたラーゴムは皐月賞13着である。エフフォーリアの互角以上とは思えない。
それではサトノレイナス（ルメール）はどうか？
ルメールは皐月賞4着のアドマイヤハダルやグラティアス（京成杯2連勝・皐月賞6着）、そして新馬・セントポーリア2連勝で毎日杯2着のグレートマジシャン等を捨てて、牝馬であるこのサトノレイナスを選んでいる。ちょっと不思議だ。

ＮＨＫマイルカップで桜花賞15着のソングラインがあわやの2着になったことから、今年の3歳は牝馬のレベルの方が高いのではないかと書いた。
そこで今年1月5日以降オークスの前まで、冠がついた牡牝混合のレースの1着馬を調べてみた。39戦あったが、そのうち牝馬が11勝している。
クラッシック前で牝馬は牝馬限定戦を使うことが多く牡牝混合戦に積極的に出走する牝馬は少ない。
この数字が高いか低いか難しいところだが、若駒Ｓウインアグライア、萌黄賞クーブドクール、クロッカスＳストライン、こぶし賞ルチェカリーナ、ネモフィラＳランスオブアース、アメリア賞オヌール、雪うさぎ賞レイハリア、矢車賞ハギノピリナ、しゃくなげ賞ドナウエレン、はやぶさ賞キモンブラウン、早苗賞アイコンテーラーとあげてみてもほとんど知らない馬ばかりだ。
と思っていたら、昨日の葵Ｓ（重賞）でレイハリア（雪うさぎ賞）が勝っている。

かなりエフフォーリア（横山武）のダーピーは堅いと思う。しかし、1.8倍（13時現在）のオッズでは買えない。
ＮＨＫマイルCの閃きとルメールを信じてみよう。冒険は承知だがサトノレイナス（ルメール）の単複とする。
牝馬1頭のレースは荒れるというジンクスもあるからね。

レース結果
1着　⑩シャフリヤール　福永祐一　2.22.5秒　レースレコード
2着　①エフフォーリア　横山武史　ハナ
3着　⑪ステラヴェローチェ　吉田隼人　1 1/4馬身
4着　⑬グレートマジシャン　戸崎圭太　ハナ
5着　⑯サトノレイナス　Ｃ・ルメール　ハナ

後記
ウオッカの再現はならなかった。
じつはダービーの思い出に最初ウオッカを書こうとした。ところがなかなか筆が運ばなかったのでアイネスフウジンに代えたのである。時期尚早だったということか？
いつかウオッカの思い出を書いて、また牝馬のダービー馬をしとめてみよう。

サトノレイナス（ルメール）のスタートはあまりよくなかった。それでも2コーナーから仕掛けて5番手にいたエフフォーリア（横山武）の外にまできた。ところがさらに先に行って4コーナーでは先頭に並びかけていた。ヨーイドン！では負けるとルメールは判断したのか？
そこからあまり伸びず脚を失くして5着だった。
一方勝ったシャフリヤール（福永）はエフフォーリア（横山武）の直後6番手でじっと我慢していた。直線でもワンテンポ遅れて追い出した。それが功を奏したのだろう。抜け出たエフフォーリアを猛追の末ハナ差制した。
共同新聞杯の3着は新馬戦後3カ月の休養明けでいきなりトップメンバーと闘ったことにあるだろう。

ＮＨＫの放送では「ダービー馬はダービー馬から」と謳ってダービー馬の仔たち、オルフェーヴル（11年）のラーゴム。キズナ（13年）のバスラットレオン。ドゥラメンテ（15年）のタイトルホルダーを取り上げていた。
ところが副題に「～格言に挑む～」とつけて、キズナに半馬身差で敗れているエピファネイアの仔エフフォーリアはこの格言を覆すか?としていた。
他にディープインパクトの仔が6頭もいたのに触れなかったのは企画ミスだったんじゃない？
案の定、その中からシャフリヤールがダービーを勝っている。