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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽書き雑記「特別授業『地球の中の水』=高知学芸高校同窓会総会から」

2014-08-05 08:31:02 | 日記・エッセイ・コラム

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高知市内のザ・クラウンパレス新阪急高知で8月2日夜に催された、母校・高知学芸高校の第52回同窓会総会に出席してきました。

ニュースでもご存知の通り、台風12号の余波は四国全県、とりわけ高知県に記録的豪雨をもたらしました。高知市内全域に避難勧告が出され、JR土讃線や高知自動車道がほぼ全面運休や通行止めになるなかで、総会が滞りなく行われたのは奇跡といえるかもしれません。

母校の同窓会の企画・運営は、ちょうど50歳になった同窓生が担うことにしています。ことし卒業したばかりの会員から僕のように半世紀以上たった会員まで、幅広い世代で構成する同窓会だけに、ほぼ真ん中の50歳に任せれば双方への気配りも行き届くし、この方式なら毎年面倒な幹事団づくりをする必要もない、というわけです。


総会では事業報告とともに関東や関西などの支部活動の報告。中部支部の僕からは、同窓生が講師になり、同窓生が聴講する内輪だけの文化講演会を開催しており、「トヨタ・ハイブリッドのなかみ」「土佐の生んだ詩人たち」といったテーマで実施したことを報告しました。


懇親会では吹奏楽部OBらによる演奏などもありましたが、僕が注目したのは、同窓生による「特別授業」。中部支部同窓会の文化講演会と同様「自前授業」です。

講師は京都大学理学研究科地球熱学研究施設・助教の川本竜彦さん=写真。川本さんもちょうど50歳です。
川本さんは「火山の噴火は、地球深くにあるマグマに溶け込んでいた水が大きな気圧によって溶け込めなくなり、水蒸気になって体積が急に増えることから起きるのです」と切り出し、「マグマに溶け込んでいる水は、100キロの深さにある海洋プレートから運ばれ、これがプレートの上にあるマントルに加わることでマグマができるから」と続けました。

川本さんらは、上昇するマグマに引っ掛てきたマントルの岩石を調べたところ、炭酸ガスを含んだ塩水を発見したそうです。水は塩水だったのです。
また、フィリピンのピナツボ火山で採取したマントルの岩石の中にあった水の詰まったカプセルを冷やしたり、温めたりして氷を作ってみた結果、氷が溶ける温度はマイナス3度、水の塩濃度は地球表面の海水の平均塩濃度3・5%を上回る5%だったそうです。

日本列島のようなプレートの沈み込み帯で地震や温泉、火山などの地学現象があるのは、海洋プレートの水が原因。その水は海水であり、海があることで地震、温泉、火山がある、と結びました。

みなさん、分かりましたか?僕には難解でした。なにせ、最初にテーマを見たときは「川か海の水の話だろう」と思ったくらいですから。
それでも、会場の2カ所に取り付けた大型スクリーンの映像による説明もあって何とか理解できた気になり、鹿児島県口永良部島の新岳が3日に噴火したニュースも、新しい知識で見ることができました。

冒頭に書いたように記録的豪雨に見舞われた四国路はマヒ状態。僕が高知へ向かうため岡山から乗った特急「南風」は徳島県の阿波池田で運転停止。でも、代行バスで高知へ向かうことができ、同窓会にも間に合いました。
翌3日は高知市内全域に避難勧告が出て、市内を走る路面電車も運休。デパートも午前中で営業を中止。僕はホテルに閉じ込もるしかありませんでした。
4日もほぼ同じ状態。結局、陸路をあきらめて高知龍馬空港に向かいました。
ちょっと疲れましたが、子どものころから慣れ親しんだ「台風銀座」ともいわれる高知の自然との関わりを、改めて思い起こしたりしました。

今週末からは「高知よさこい祭り」。台風11号の動向が気がかりです。



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