9月4日(日) 労働法セミナー『職場トラブルへの実践的対処術 震災篇』 を開催します!

2011-08-20 00:20:30 | 京都POSSEのイベント・活動のお知らせ

 9月4日(日)、『若者のキャリアを守ろうキャンペーン 職場トラブルへの実践的対処術 震災篇 ~「震災の影響」ならなんでもありじゃない!~』というテーマで、労働法セミナーを開催します。
講師には、派遣労働者の雇い止め裁判や若者の過労死裁判など、数多くの労働事件に取り組んでおられる毛利崇弁護士をお招きします。

 「部品が届かないという理由で解雇になった・・・」
 「震災を理由に内定を取り消されたらどうしよう?」
 「休業することを求められたら?」
 「地震で出勤できなかった時の賃金はどうなるの?」
 「契約期間を短縮されそうになったらどうすればいいの?」


 最近、震災を理由に労働条件を引き下げられた、という若者からの相談が私たちのところに相次いでいます。今年の3月に起こった東日本大震災後、それを理由にして、「労働時間が伸びた」、「休みが取れない」、「震災による業績悪化を理由に解雇された」といった労働条件の悪化が働く現場に押し寄せています。

 また、計画停電の影響を受けて、多くの企業が節電を行なっています。そのしわ寄せとして、出勤日が休日に変わったり休みがほとんどなくなることに対応できなかった労働者が解雇されるといった事態も生じています。他にも仕事がないと言って無期限の自宅待機を命じられることや、冷房が切られたため脱水症状・熱中症になってしまうなど、様々なトラブルが労働者に起きています。このように震災の影響を理由にとられた措置によって、体調を崩してしまったり、解雇されてしまう人もいるのです。

 「震災の影響」だから仕方ない、と諦めていませんか。これらのトラブルは、企業の違法行為である場合が多いのです。トラブルを抱える多くの若者が違法状態であることを知らずに、我慢してしまったり泣き寝入りをしてしまいます。そこで、働くにあたり知っておくべきことを弁護士の方にわかりやすく教えていただきます。実際の職場でどんな問題が起き、それにどう対処していけばいいのかを具体的に学んでみませんか。

 派遣社員や請負社員、アルバイトやパートの方や、実際に働いている人ではなくパートナーや同僚の働き方に不安や疑問がある人でも大歓迎です。


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■日時:9月4日(日)
    14時30分~(14時開場)

■講師:毛利 崇 弁護士

■講師紹介 
毛利 崇(もおり そお)
弁護士。2005年、京都南法律事務所入所。
トステム綾部過労死裁判やJATCO派遣切り裁判など、数多くの労働事件に精力的に取り組んでいる。自由法曹団京都支部の事務局長としても活躍している。

■会場:中京区青少年活動センター 中会議室(3階)
〒604-8147 京都市中京区東洞院通六角下ル御射山町262
http://www.ys-kyoto.org/nakagyo/d/access.htm
地下鉄「烏丸御池駅」下車  5番出口より 徒歩5分
阪急「烏丸駅」・地下鉄「四条駅」下車  20番出口より 徒歩5分
市バス 停留所「四条烏丸」下車  徒歩7分

■助成:平成23年輝く学生応援プロジェクト助成事業

■参加費:無料

■プログラム
14:00 開場
14:30 開演/主催者あいさつ
14:35 ゲスト講演
15:05 質疑応答
15:15 参加者同士のグループトーク(ゲストの先生には各テーブルを回っていただきます)
16:00 ゲストからの講評
16:10 終わりのあいさつ/活動紹介
16:25 終了

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○京都 POSSEとは・・・
京都POSSEは労働相談、政策研究・提言、調査活動、裁判支援、労働法教育事業、労働法セミナーなどのイベント運営等を若者自身の手で行うNPO法人で、2009年12月に設立されました。
現在、京都大学、同志社大学、立命館大学、龍谷大学など京都の大学や、大阪大学、大阪市立大学など大阪の大学の学生も参加し、社会人も合わせて約20名のメンバーで運営しています。
「ひとまち交流館京都」市民活動総合センター(河原町五条下る東側)内に事務所を構え、活動しています。

大きな活動として、労働相談班、政策研究班があり、それぞれ毎週水曜日と木曜日に学習会兼会議を行なっています。
また毎年街頭で行なうアンケート調査や、セミナー、シンポジウムなどはさまざまな新聞、雑誌、TVなどで取り上げられており、社会的に注目されています。
それぞれ、各人が各人の興味・関心に基づき、個性を生かして社会にアプローチしていける場となっています。


○各班の活動紹介
・労働相談班

(電話相談の様子)
京都POSSEでは実際に職場でトラブルを抱えている方から電話やメールでの労働相談・生活相談(生活保護や雇用保険等)を受け付けています。
労働相談班は毎週水曜日に活動し、相談を受けるためのスキルの養成、実際に相談を受けたり、検討する場となっています。
電話やメールで相談が入ると、相談者と直接会って事情を聴きます。
その後トラブルの内容に応じてスタッフが集まり、解決の方法を検討します。
具体的な相談を受け、他のメンバーと解決の方法を議論・検討していく中で、相談スキルを向上させたり、労働法や社会保障制度を学ぶ事が出来ます。法律の知識を学びたい,労働相談を実際に受けてみたい,職場の違法状態の実態を知りたい,こんな人におすすめです。

・政策研究班
政策研究班では政策提言活動および『雑誌POSSE』の編集活動に参加するため、毎週木曜日に労働・貧困問題についての学習会を行っています。
ゼミ形式で毎週担当者が関心のあるテーマについて調べてきて発表し、それについて議論しています。
また、学習会の中でテーマに関連したニュースやドキュメンタリー映像を観たり、裁判傍聴などのフィールドワークに出かけることもあります。これまでの学習会のテーマとしては、過労死、生活保護、派遣労働、介護労働、奨学金問題、外国人研修生問題などを取上げました。この研究会で議論されたテーマは、京都POSSEブログにて紹介をしています。
労働・貧困問題がなぜ生まれるのかといった構造的背景や現状を勉強したいという方にはおすすめです。

(会議の様子)

労働法教育事業

(POSSE労働法教材)
POSSEの調査では、働く若者の半数が違法行為を経験している事がわかりました。
しかし、そのような違法行為を受けた人の約8割は適切な対処が出来ずに諦めてしまっていることも明らかになりました。
そこでPOSSEでは
1、高校・専門学校・大学への出張授業
2、学生向けの教材の作成
3、学生・社会人向け労働法セミナーの開催
などの活動を通じて、労働法教育を普及するための活動を行っています。
2010年2月、『POSSEが作成した労働法教材』を厚生労働省で記者発表したところ、共同通信などで報道され、現在全国の高校・専門学校などから注文を受けています。
教材は連絡を頂ければ無料でデータをお送りしていますし、随時出張授業のご依頼も承っています。

・アンケート調査活動

(京都七条ハローワーク前でのアンケート調査の様子)
労働相談で培った経験をもとに、若者の労働に関する意識や職場環境について2006年から毎年社会調査を実施し、記者会見などで発表しています。東京大学教授の本田由紀先生監修の下、仮説設定、調査方法の決定、調査票の作成、調査、文責まで全てボランティアスタッフの手で行っています。調査対象は500~3000人と大規模であり、これまでの調査結果については、テレビや新聞、雇用・社会保障の研究論文でも多数紹介されています。2008年度の調査結果は書籍化され、『労働、社会保障政策の転換を―反貧困への提言』(岩波書店)という題で出版されています。



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NPO法人POSSE
■京都事務所:京都市下京区西木屋町通上ノ口上る梅湊町83-1
「ひと・まち交流館」2階京都市市民活動総合センター内NPO法人POSSE
TEL/ FAX:075-365-5101
E-mail:kyoto@npoposse.jp
HP:http://www.npoposse.jp/
ブログ:http://blog.goo.ne.jp/kyotoposse


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