「ブラック企業ホットライン~介護職場のこれってどうなの?~」

2013-01-15 20:32:15 | POSSE活動のお知らせ

■NPO法人POSSE「介護労働相談ホットライン」のご案内

 先日、「ワタミの介護事業所で死亡事故が起きていた」という報道があり衝撃が走りましたが、介護の現場で働く方にとっては虐待・死亡事故は「いつ起こってもおかしくない」と感じる、とても身近なことなのではないでしょうか。

 虐待・死亡事故の背景には、人手不足や長時間労働の中で介護労働者自身が追いつめられ、十分な介護が行えていないといった、劣悪な職場環境があると考えられます。それにもかかわらず、虐待や事故は労働者個人に責任が押し付けられ、介護で働く方がますます追いつめられてしまうという悪循環が起きてしまっています。

 ただ、このように「おかしい、つらい」と思うことがあっても、介護現場では職場のつながりが薄く、周りの同僚に相談できずに、一人で抱え込んでしまう、といったことがあると思います。

 このような介護・福祉労働に関するトラブルを改善するために、POSSEはフリーダイヤルのホットラインを開設しました。今すぐ何とかしたいことがある方、いざというときに備えてどういう選択肢があるのか知っておきたいという方など、今の働き方に疑問を少しでもお持ちの方に対して、電話で無料相談を受け付けています。

 働き方がおかしい、つらいと思ったら、一人で悩む前にまず一度ご相談ください。法律・制度についての研修を受けたスタッフが、相談された方の状況を伺ったうえで、法律・制度の知識や適切な相談機関、解決方法をアドバイスいたします。

※ホットライン以外の時間も相談をお受けしているので、お急ぎの方は下記掲載の連絡先へ電話・メールにてご連絡ください。


■これまでの相談事例

・日勤や夜勤を繰り返し、長時間労働をしているので体をこわしそう。残業代も払われていないし、このまま働き続けられるか不安。

・介護・医療をしている最中に腰や首などを痛めてしまったが、自分で治療をしている

・人手が足りず、一人一人の利用者に十分なサービスを提供できていない。資格もないし、研修も行われていないけど大丈夫かな…

・施設の環境が劣悪で、虐待も起きてしまっている。利用者にとってよりよいサービスを提供できるように職場環境をなんとかしたい

・事業所が行政へ虚偽報告をして介護報酬や医療報酬を騙しとっているかも。違法行為を告発したい


■これまでの解決事例

・適切な相談機関に相談をし会社と話し合いを持つことで、人員を増やしてもらい長時間労働が改善されました。残業代も法律通りに払ってもらえるようになり安心して働けるようになりました。(Aさん)

・仕事中に発症した腰痛が労働災害に認定されることで、治療費の負担も減り、治療に専念できるようになりました。(Bさん)

・行政の監督機関へ相談をし、虐待や介護・医療報酬の不正受給について調査に入ってもらいました。その後、再発防止策などができ、今は状況が改善されてきています。(Cさん)


■ホットライン詳細

タイトル:「ブラック企業ホットライン~介護職場のこれってどうなの?~」
日時・場所: 1月19日(土)12:00~15:00 
        POSSE東京事務所(世田谷区下北沢)

電話番号: 0120-987-215(通話料無料)
相談費用: 無料(秘密厳守)


■NPO法人POSSEとは

POSSE は労働相談、労働法教育、調査活動、政策研究・提言、文化企画を若者自身の手で行うNPO 法人です。現在、会員は約400 人。10 代、20 代を中心に、約100 人のメンバーで運営しています。事務所を東京の下北沢、京都、仙台に構え、年間およそ400 件以上の労働相談に対応しています。また、仙台における被災者支援活動や東京での生活相談活動など貧困・生活困窮問題への取り組みに力を入れています。

事務所:〒155-0031 東京都世田谷区北沢4-17-15 ローゼンハイム下北沢201
TEL:03-6699-9359  FAX:03-6699-9374
E-mail:info@npoposse.jp  HP:http://www.npoposse.jp/

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