晴天に恵まれた先週末、京都市北区にあります衣笠中学校より1年生175名が校外学習で北山杉の研修に来られました。
昭和44年、地元の中川中学校が同じ京都市北区の衣笠中学校と合併になり、それ以来ご縁があります。
場所は、立命館大学の衣笠キャンパスや堂本印象美術館などが近くにあり、閑静な住宅街にある中学校です。
こんなに大勢のお客様はこちらも初めてで少々不安がよぎります。
・・・がスタッフ一同、気合を入れて頑張ります。
座学・見学、体験・木工 の三点セットの盛沢山コースを約60名3グループが巡回します。
さすがは中学生、先生に言われずとも、皆さんきちっとされています。
今回の座学は人数が多いため、本当に床に座ってもらいました。
詳しくはアップできませんが、講師の書くホワイトボードの絵もいつもと違います。
スタッフもマンネリにならないように、色々と案を練っているようです。
今回は、北山杉の年輪の細かさを見てもらう為、輪切りを実際見てもらいます。
友達としゃべりながら、和やかに勉強できている様子です。
先生の補足も入って、より理解が深まります。
じっくり、木の断面を見ることなんて、忙しい子供たちあるのかな?
中学生は、一生のうちで一番、横も縦も個人差が出来る頃ではないでしょうか?
木にも肥沃な土地で育ったふくよかな木、やせた土地で育った年輪の詰まった木、色々あるので
す。人も木も持って生まれた個性を生かして、一生を全うしたいものですね。
さて座学の後は、枝打ちの見学です。
山の日陰ですぐ横には山の水が流れているため、空気が少しひんやりとしています。
でもスタッフがするすると器用に杉に登り始めると熱心にその様子を見つめます。
ベテランの枝打ちスタッフが、4mのはしごのてっぺんまで登り後は手と足でさらに上まで登ります。
「おー」「すごーい」
枝を打ち払うと、勢い良く子供たちの近くに落ちてきてきますが、そんなことでさえ、みんな大喜びです。
その後は丸太磨きの体験で、「すべすべになった~、もう一回やろ」とはまる子、遠慮がちに
なかなか手が出せない子、「いや、もうやりました。大丈夫です。」と後ろに引っ込む子、
色々な個性がひしめいています。でも、こういう時は何でも積極的に参加した方が、おもしろいですよ。どんどん、さわってください。
一生に一度の経験となるかもしれません。
きれいになったので、今度は丸太を裏返してもらいます。丸太の割れを防ぐための背割り部分が
でてきました。
さて、次の木工の方は北山杉のお箸づくりです。スタッフの説明を聞いて、見本のお箸を良く見て・・・
さあ、集中です。
半纏を着たスタッフが、見て廻ります。先生も手伝うはずが、はまっておられます。
帰り際には傑作を見せてくださいました。「ジャーン」
自分で作ったお箸で食べるのは格別だと思います。皆さん、このお箸使ってくださいね。
そんなこんなで、研修はあっという間に終わりました。
最後には、座学・見学、木工体験のそれぞれのスタッフに、代表の生徒さんが挨拶をしてくださいました。代表の3人は最後の挨拶が終わるまで、気が抜けなかったのではないでしょうか?
気を使わせちゃって、ごめんね。でも、みんな立派な挨拶でしたよ。
さて心に残る北山杉体験、して頂けたでしょうか?
今年の3月に同校へ行って木育授業をさせていただいた時とは違う、空気や景色、技術を感じていただけたのではないかと思います。
そして成長して、またお越し頂ける事を心よりお待ちしております。
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