*午後5時のお茶会*

美しい聴衆の集まる時間

ベルガマスク

2009-04-20 00:06:13 | 日記
ベルガマスク・・なんと素敵な響きのする言葉でしょう。
フランスの詩人ヴェルレーヌの「月の光」という詩の中に使われ
ドビュッシーがベルガマスク組曲として4曲の曲集を作曲しています。

直接の意味はイタリアのベルガモ地方の舞曲という意味ですが
このふたりの芸術家たちは、ベルガマスクを演じる人々を
詩や音楽にあらわしました。

優雅でどこか謎めいて・・幻想的な背景の中を色とりどりの衣装や仮面をつけた
ベルガマスクを演じる人々が通り過ぎていきます。
その仮面の下にはどんな人生模様が隠されているのでしょう。
音や言葉の中に見え隠れする幻想と現実が私たちをすっかり巻き込んでしまい
しばし時をわすれて自分の内部へと落ちていく感じがします。

でもそれは一時。
ベルガマスクはあまりにはかなく消えてしまいます。
けむりのように。

あれはなんだったのだろう・・
きっと心地よい余韻の残る作品です。


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