SOHOミセスのよしなごと

「テープ起こし」ワーカーの独り言をつづっています。

読書の時間

2005年04月29日 | よしなごと
やはり「気合」だけでは風邪は完全に抜けてくれませんでしたね。
昨日、一昨日と丸2日寝たり起きたりの生活。

その間、何とか頼まれていたやりかけの仕事1本納品(ほっ)。
それからあとは、久々に小説――といっても短編集ですが、1冊読みました。

『平面いぬ』乙一著 集英社文庫

最近、小説とはちょっと縁遠い生活をしていたせいか、この作家について、全く知りませんでした。
入院中の母が退院するとき、「若い作家だけどなかなか頭がいい人よ、この人」と知ったようなことを言いながら貸してくれたものです。

タイトルが風変わりで、最初に目にしたとき意味がよくわからなかったのですが、実は作者の名前だって「おついち」と読むということすらわかりませんでした。

表題の短編以外にも、ここに出てくる小説はみんな幻想的で、ミステリアスで、なのにリアリティーがあって、一つ一つのシーンの映像が見えるようで、微熱状態で読むにはもしかしたらおあつらえ向きだったかもしれません。読んだあとも、ちょっとその世界を引きずっていられる感じ。(いや、本当は早くこういう状態とはおさらばしたいのだけれども)

さっさと寝なくちゃと思いながら、ベッドにゴロゴロしながら結局1冊読んでしまいました。
まあ、たまにはこういう時間があってもいいか。
おかげで、予期せぬ「集中的な読書時間」を持たせてもらいました。